[2016]佐々部杯 2R成績表・記事・インタビュー

2016.11.25

平成28年度(第38回)佐々部杯ゴルフ選手権競技

開催日/平成28年11月24日(木)・25日(金)
会 場/名古屋ゴルフ倶楽部
参加人数/第1日159名(内欠場7名)、第2日106名(内棄権5名)
天 候/晴れ

第2日成績表・・・・・・button_report_result

名大1年、上田敦士選手が佐々部杯を制す。
中部学生に次ぐCGA競技2勝目

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中部ゴルフ連盟加盟倶楽部の倶楽部チャンピオンの雄は誰か!?! 佐々部杯の決勝ラウンドが、穏やかに晴れ上がった名古屋ゴルフ倶楽部で終了した。

th_DSC_7039前半の9ホールが終わった時、初日を1アンダー69で首位スタートした永井直樹選手(緑ヶ丘・日大2年)は38、通算2オーバーとスコアを崩していた。代わりに首位に立ったのが、永井選手のひとつ前の組で、2打差4位タイでスタートした上田敦士選手(中部学連・名古屋大1年)で2バーディ1ボギーの34、通算イーブンパーとし、永井選手を2打リードしていた。二人のマッチレースのようになった後半、10番Hをともにバーディで1打ずつ伸ばしたが、その後、上田選手は13番Hと15番Hでボギーをたたく。一方、永井選手はパーキープを続けており、15番Hで上田選手が通算イーブンパーになった時点でついに並んだ。お互い譲らないまま、二人の勝負は、最終18番Hに持ち込まれ、ここで思いもかけないドラマが待っていたのだ。

最終組のひとつ前を回る上田選手は、18番Hの第2打をグリーン右のバンカーにいれ、そこから絶妙のショットでピン80センチにつけた。ところが、スライスラインを打ち切れず、ボギーフィニッシュ。一方、永井選手は、それまで安定していたティーショットが18番Hでいきなり右に。あわやOBかと暫定球も打っていったが、第1打が右バンカーにあり命拾い。ところが、上田選手のボギーを見届けた後に、「思い切って選んだ」5番アイアンがアゴに当たって、30ヤード進んだだけ。さらに、140ヤード残った第3打は安全にセンターを狙ったが、午後から吹き出した風に流され、右のバンカーへ。そこから2打で上がれば、プレーオフ、という状況だったが、バンカーからのボールが上りきらずにバンカーに戻るという悲劇。結局、このホールに7打を要した。先に上がって、がっかりしていた上田選手は、まさかの展開で、優勝を手にした。名古屋大学1年生にして、今夏、大学史上初の中部学生を勝ち取った上田選手が、またもや名大ゴルフ部70年の歴史を塗り替える快挙を成し遂げた。

◇成績◇

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優勝 上田敦士(中部学連) 142=71、71(34、37)
2位 永井直樹(緑ヶ丘)  144=69、75(38、37)
3位 見崎和也(品野台)  145=72、73(37、36)
3位 源野智紀(朱鷺の台) 145=71、74(36、38)
5位 朝倉 駿(山岡)   146=71、75(39、36)

<インタビュー>

「嬉しいけど、複雑です」
上田敦士選手(中部学連) 142=71、71(34、37)

th_DSC_7108ホールアウトして、「ダメだあ〜」と勝利をあきらめていた顔が「エ〜〜ッ」と驚きと同時に笑顔に変わった。「スゴく嬉しいですけど、複雑です」と素直に表現した上田選手。「前半はショットも良かったんだけど、9番Hでティーショットが右の林にいって、それからおかしくなっていって・・・。後半も13番Hと15番Hでボギーにして、16番Hで2打目がワンクラブに付いたものの外しちゃってパー。よくなかった」。
屈指の進学校で知られる東海高校から国立の名大に入学。「大学生になって時間を自由に使えるようになったことでゴルフの練習もしやすくなりました。ただ、今の時期は授業がとても忙しい。後期のうちに取っておかないと、来年困るから」と文武両道を貫く。東海中3年の時、愛知県ジュニアに初優勝して以来、地道に力をつけてきた。165センチ、61キロと小柄ながら、ここ一番の強い集中力とマネジメント力が武器だ。「今日はひとつ前で、東海高の先輩の見崎さんが回っていましたし、同行していた競技委員の方も東海高出身とか。まるでホームのようでした」と嬉しそうだった。

◇会場風景◇

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