中部ミッドアマチュア本戦 2R成績表 記事 写真 掲載

2017.10.06

平成29年度(第7回)中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技第2日成績表、記事を掲載しました。

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平成29年度(第7回)中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
開催日/平成29年10月5日(木)・6日(金)
会場/呉羽カントリークラブ(日本海コース)
天候/曇り

第2日成績

3人のプレーオフを制し、谷光治選手(ナガシマ)が初優勝

12人が日本ミッドアマチュアの出場権獲得

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中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドが、富山県の呉羽カントリークラブで行われた。心配された雨は、表彰式まで降ることなく、選手も関係者もホッとした一日であった。風はなく、気温は低かったが、体感的には昨日より暖か。ただ、グリーンスピードは昨日よりさらに速く11.5近く、コンパクション23、ピンポジションも厳しく、とスコアメイクを阻む要素が多く、選手たちを苦しめた。

DSCN9575競技は、第1日のトップ、1オーバーの上田崇宏選手(関ヶ原)と小棹美徳選手(杉ノ木台)を中心に進むと思われたが、厳しいコースコンディションのせいか、二人ともスコアを思うように伸ばすことができなかった。前半の折り返し時点で、首位は通算3オーバーで小棹選手、1打差の通算4オーバーで上田選手と最終組から2組前の谷光治選手(ナガシマ)、河合聡一郎選手(キャッスルヒル)、さらに通算5オーバーに源野智紀選手(朱鷺の台)、光山尚宏選手(岐阜本巣)が続いていた。
後半に入ると、各選手はホールを進むたびにスコアを落としていく。「グリーン上が難しいようだ」「ピンポジションも難しい」と情報が同行の競技委員から伝えられた。

16番Hを終えた時、首位は谷選手で通算5オーバー、1打差の通算6オーバーで源野選手と、同組で回る2人に注目が集まった。17番Hを互いにパーでホールアウト。最終18番Hが勝負のホールだったが、谷選手はここでボギーを叩き、ついに源野選手と通算6オーバーで並んだのだった。その上、最終組一つ前の土本肇選手(木曽駒高原)も通算6オーバーでホールアウト。勝負は3人のプレーオフへともつれ込んだ。

プレーオフは1番ホール(554Y、パー5)からサドンデスでスタート。ティーショットの順番は源野、土本、谷選手の順。源野選手はグリーン手前からの第3打がショート気味でピン手前4メートルに、谷選手はフェアウェイからの第3打をピンをデッドに狙い1.5メートル奥へオンしたのに対し、土本選手は第3打がグリーン手前、第4打でピン下1メートルにオンと出遅れた。最初にパッティングしたのは源野選手、ボールはスライスラインだったがカップに届かず。続いて、谷選手が上からのややフックラインを鮮やかに沈め、3人のプレーオフはあっさりと終了。谷選手の初優勝が1ホールで決定した。

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成績
優勝 谷 光治(ナガシマ)  150=75(39、36)、75(37、38)
2位 源野智紀(朱鷺の台)  150=75(35、40)、75(38、37)
土本 肇(木曽駒高原) 150=74(36、38)、76(40、36)
4位 上田崇宏(関ヶ原)   151=73(37、36)、78(39、39)
5位 横山浩康(中部日本パブ)152=76(38、38)、76(40、36)
山本幸広(名古屋グリーン)152=75(38、37)、77(39、38)
原田英明(瑞陵)     152=74(36、38)、78(42、36)

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通算154ストロークまでの12人に日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技(11月15日(水)〜17日(金)に熊本県の阿蘇大津ゴルフクラブで開催)への出場権が与えられた。初の出場権を獲得したのは山本幸広選手(名古屋グリーン)、小棹美徳選手(杉ノ木台)、小原景選手(東名古屋)、清本宗久選手(松阪)の4人。また、榊原吉規選手(中部日本パブ)は初日が80の47位タイでインからスタートしたが大浮上、見事8年連続の出場権を手にした。ディフェンディングチャンピオンの横山浩康選手(中部日本パブ)も今日を76とし、5位タイで出場権を獲得した。

th_th_DSC_4872日本ミッドアマチュア初出場となる4人。左から、清本選手、小棹選手、山本選手、小原選手。

●名門、呉羽カントリークラブ●
会場の呉羽カントリークラブは、北陸地区の名門コース。これまでに数多くのプロやアマチュアの競技を開催している。クラブ内には会員たちから寄贈されたモニュメントや祠などがさまざまに置かれ、ハウスには歴史を物語るミュージアムが設けられている。

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廣瀬1<インタビュー>

優勝
「桑原先輩のアドバイス、堀くんとの練ラン。いろいろ感謝です」
谷光治選手(ナガシマ) 150=75、75(37、38)

th_th_DSC_6195首位と3打差の6位タイでスタートした谷選手は、前半を2バーディ1ボギー1ダブルボギーとし、通算4オーバー・2位タイで折り返した。後半に入り、13番H(503Y、パー5)でバーディを奪って通算3オーバー、この時点で首位に躍り出た。ところが、15番H(525Y、パー5)、16番H(424Y、パー4)で連続ボギーを叩き通算5オーバー。ただ、後続組もスコアを落としていて、18番H(404Y、パー4)を迎えた時は首位キープで、同組の源野選手と1打差の勝負と聞かされた。第1打はユーティリティでフェアウェイへ。第2打はオンできず、手前から寄せたものの3メートルほど残してしまった。そのパットが決まらず、通算6オーバーとしてプレーオフになったのだ。プレーオフでは、上からの微妙なフックラインを「入れるしかない。スパッといこう」と打って沈め、CGA主催競技で初めての優勝を手にした。
昨年の愛知アマ優勝に続き、今年は8月の年代別ゴルフ選手権で優勝して、9月末のトップ杯東海クラシックに初出場した。「緊張する大会でしたが、愛知学院大時代の3つ先輩の桑原克典プロと2日間同組で、勉強になりました。そこで、先輩にアプローチとパターのアドバイスをもらったんです。僕のはボールのコンタクトが淡白すぎる、ボールを一定のリズムで運ぶように、でしたが、今回に活きています。それから、練習ラウンドでは、同学年の堀信義くん(片山津)に呉羽の攻略法を細かく教えてもらったことも感謝です。堀くんより先に優勝できたのは嬉しいですねえ」と勝利へのエピソードを明かしてくれた。少年時代にバスケットをしていた谷選手がゴルフに転向したのは高校生の時。以来、約30年のゴルフ歴、ドライバーの飛距離は約270Y。名古屋市内の錦3丁目で和食屋を経営する44歳。日本ミッドアマには3回目の出場となる。

2位タイ
「お互い励ましあって回った。同組でよかった〜」
源野智紀選手(朱鷺の台)  150=75、75(38、37)

th_th_DSC_6129通算6オーバーで18番Hを迎えた時、首位の谷選手とは1打差だった。第1打はユーテリティ、フェアウエイからグリーン手前に運び、第3打のアプローチがピン側に寄ってパー。谷選手がボギーとしたことでプレーオフになった。プレーオフでの4メートルのバーディパットはスライスラインだったが、打ちきれずショートした。「今日は谷さんと一緒に回れてよかった。お互いに励ましあいながら、『12人に入るぞ〜〜。行くよ〜〜』って感じですが、途中で優勝争いと聞いてびっくりしました。」と源野選手は笑顔で勝者を讃えた。37歳。日本ミッドアマは4回目の出場。

2位タイ
減量でスッキリボディも「軽くなって、飛ばなくなった」
土本 肇選手(木曽駒高原) 150=74、76(40、36)

th_th_DSC_6121ホールアウト後にプレーオフと聞いて、土本選手は「えっ、そうなんですか。今日は12人の枠に入ることだけを考えてプレーしてきましたよ。プレーオフに出られるなら嬉しいですね」。3ヶ月で8キロほど減量して臨んだ今大会。「お腹が出てきて、これじゃあダメだと一念発起しました。サプリメントと運動で(体重を)で落として、体が軽くなったのはいいけど、飛ばなくなっちゃった。だから、今度はクラブを変えようかと思案中です(笑い)」。50歳。

4位
上田崇宏選手(関ヶ原)  151=73、78(39、39)
th_th_DSC_3987首位タイで最終組でスタートした上田選手は、300ヤード越えの豪快なティーショットを放ちながらもパッティングが決まらず、スコアを伸ばすことができなかった。「フェアウェイが狭くて、ラフからの2打目が多かったこと。パットは本当に入らなかった」と残念がった。日本ミッドアマでの活躍に期待。39歳。

10位タイ
インスタートからごぼう抜き。
榊原吉規選手(中部日本パブ) 154=80、74(40、34)

th_DSCN9760初日はアウトの1組目、2日目はインの1組目のスタートだった。「初日にで遅れちゃったんで、今日は伸ばすしかないと気合い入れて行きました」と榊原選手。ピンポジションも難しく、多くの選手が苦労したインコースからのスタートで、11番H(336Y、パー4)でバーディ、13番H(503Y、パー5)でイーグルを奪取するなど前半を2アンダー、通算6オーバーまで戻して後半へ。ところが、上がりの3ホールでボギーを連発して血胸74でホールアウト。通算10オーバーで最後まで、ハラハラドキドキの結果待ちとなった。マッチングスコアカード方式により、12人中10番目の成績。第3回大会(愛岐CCで開催)の覇者は、持ち前の粘りで、日本ミッドアマ連続8回の出場権を獲得した。37歳。(写真右が榊原選手、右は2位の源野選手)

今回の最年少は、29歳。
鈴木雄太選手(ライオンズ) 165=79、86(42、44) 65位タイ

DSCN960725歳以上に出場権があるミッドアマチュアだが、20歳代の選手はただ一人だった。アマチュア選手として大会に出場するには条件が整わないとなかなか難しいもの。鈴木選手は、ゴルフショップに勤務しており、同ショップの先輩、榊原選手とともに出場した。「2日目に叩いちゃいました。また、頑張ります」と会場を後にした。

<競技・会場風景 フォトギャラリー>