[2013]中部女子シニア 成績表・記事

2013.11.01

第13回 中部女子シニアゴルフ選手権競技

開催日/平成25年11月1日
会 場/瑞陵ゴルフ倶楽部
参加人数/149名(うち欠場6名)
距離/5892ヤード Par72
天候/快晴

成績表 ・・・button_report_result




佐々木祥子選手(レイク浜松)が、難コースを攻略し、初優勝


DSC06974s第13回を迎える中部女子シニアゴルフ選手権競技が、岐阜県・瑞陵GCで行われました。朝方の気温は6度とグッと冷え込みましたが、陽が上がるにつれて、気温も上昇。温かく心地よいゴルフ日和となりました。参加者は、70代6人を含む149人がエントリー、昨年に比べ30人ほど多く、女子シニアのゴルフ熱は年々盛り上がりを見せているように感じられました。
会場となった瑞陵GCは1992年(平成4年)にオープン、ロバート・トレント・ジョーンズ・Jrによる設計で、各ホールにバンカーを巧みに配した戦略性の高いコース。グリーンの難しさにも定評があります。男性でも攻略に手を焼くと言われる、このコースに挑んだ50歳以上の女子選手たちは、アテスト会場で口々に「フェアウェイに置いても、左足下がりになったり、グリーンも微妙に切れてしまう」と難しかったラウンドを振り返っていました。
スコアメイクがままならない状況の中、70台でホールアウトした選手は2人。77で優勝した佐々木祥子選手(レイク浜松)、そして、2位の79、塚本悦子選手(花尾)でした。優勝した佐々木選手は、昨年のスリーレイクス大会で3位入賞した実力ある51歳。レイク浜松の連覇を達成しました。佐々木選手には、来年(平成26年度)の日本女子シニアゴルフ選手権競技への出場権が与えられました。


また、今大会において、手袋に関するルール「手袋に特別な機能をつけたものや、プレーの援助となる素材を使用したものなどは認められない(R14-3,R付Ⅳ)」に抵触する手袋を知らずに使ってしまい、失格となってしまった選手がいました。「プレーヤーの皆さんは気をつけていただきたい」と中部ゴルフ連盟からの案内がありました。


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<入賞者>
1位  佐々木祥子◎(レイク浜松)77(36 41)
2位  塚本悦子(花尾)79(40 39)
3位T 北村園美(東濃)81(39 42)
3位T 鈴木暢子(中部日本パブ)81(41 40)
3位T 石川孝子(新南愛知)81(41 40)
3位T 北原治美(名古屋グリーン)81(41 40)
3位T 大村洋子(春日井)81(40 41)

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hirosesannインタビュー


優勝
「得意なSWを上手く使うことができたかな」
佐々木祥子選手(レイク浜松) 77=36、41
th_DSC_4529sスタートホールの1番H(497Y、パー5)で第1打をドライバーで左に曲げ、第3打がバンカーに。70Yのアプローチはグリーンをとらえたが、ピンまで7メートル、そして、そのロングパットが決まって、ラッキーなパーを拾った。「今日は一日、こんなドタバタだろうなと思った」と佐々木選手。4番H(484Y、パー5)では上り5メートルのバーディパットを外し3パットのボギーとする。7番H(156Y、パー3)で今日唯一のバーディを奪い、前半を36で折り返した。後半は3ボギー1ダブルボギーの41としたが、「こんなにドライバーがあたらなかった日もない」というほど、第1打はことごとく曲げながらも、得意なSW(サンドウェッジ)の距離を残す戦略で、アプローチ、ワンパットを狙った。
th_DSC_2114s「SWを上手く使うことができて、何とかまとまりました」。佐々木選手は、昨年3位に続く初優勝をまさか、と驚きとともに喜んだ。というのも、実は、今年は左手を剥離骨折し、3月から4カ月間クラブが握れない状態だったのだ。「ティフトンのラフからショットをしただけで、骨折してしまって、ちょっとショックだったんですよね。今年はダメかなーって。日本女子シニアの予選も出られなかったし・・・」。ところが、ゴルフを再開して、先日の静岡県女子シニアでも優勝、そして、今回の優勝といいこと続き。中部女子シニアのレイク浜松の連覇も達成し、来年の日本女子シニアの出場権を獲得した。今年残りの競技に向けて、勢いはまだまだ続きそうだ。


2位
「80を切れて、よかった!」
塚本悦子選手(花尾) 79=40、39
DSC07014s富山県から昨日やってきて練習ラウンド、そして今日の本番ラウンドを回った塚本選手。「難しいコースでビックリしました。フェアウェイのアンジュレーションもあって、つま先上がりや、逆に下がりや、キープしてショットするのも大変でした」。2バーディ5ボギー2ダブルボギーの内容に「ダブルボギーをバーディでカバーできたからよかった。とにかく80を切れたのが、いちばん」と2位入賞を手放しで喜んだ。th_DSC_2086s
今年の日本スポーツマスターズには富山県代表で出かけたという塚本選手は、会社を経営しながらも「50歳過ぎてゴルフをしっかりできるようになりました。競技に出られて楽しいです」という53歳。


最年長は今年もこの人!!
永野雅子選手(名古屋) 105=56、49 135位タイ
DSC07027sこの月曜日に「ぎっくり腰」をやってしまい、テーピングをしての出場だった。来月満80歳を迎える永野選手は、長年競技ゴルフを楽しんでいる、とても素敵な女性である。その永野選手から、年長者ならではの苦言を聞いた。競技に参加する若い選手たちがエチケットやマナー、ルールをよく知らないのではないかということ。これから競技を長く楽しんでいってほしいから、ゴルフの技術だけでなく、正しいエチケットなどをきちんと覚えてほしいということである。「年長者として、気がついたら、なるべく言うようにしています」と永野選手。知らん顔をするのではなく、あえて声にする勇気に拍手をしたい。th_DSC_2503s
「毎年、やめようかな、と思うけど、お友達から一緒に出ましょうと言われて、出ることになってますね。でも、ここに来ると、やっぱり、競技は面白いと思うのよ。スコアはよくなくて、はがゆいばかりだけど・・・」仲良し選手たちとパーティ会食を楽しみながら、最後は、永野選手はにこやかな笑顔だった。


3位タイの選手のみなさん