[2014]中部シニアオープン 2R成績表・記事

2014.07.09

第14回
中部シニアオープンゴルフ選手権競技
開催日/平成26年7月8日(火)・9日(水)
会場/谷汲カントリークラブ
距離/6684ヤード PAR72
参加人数/
プロ55人(うち欠3人):50歳代34人(うち欠2人)、60歳以上21人(うち欠1人)
アマ100人(うち欠13人):50歳代47人(うち欠6人)、60歳以上53人(うち欠7人)
天候/曇りのち雨

14時22分雷雲接近のため競技中断、15時36分競技再開

第2日成績表・・・・・button_report_result

川瀬順次が大逆転、2年ぶり2度目のV


th_DSC_2801s中部シニアオープンの決勝ラウンドは、薄日の差す天候で、定刻の7時30分にティーオフ。順調に競技が進められましたが、午後2時頃に突然空が暗くなり始め、雨が降り出しました。見る見るうちに雨脚は強くなり、雷雲も接近。ついに14時22分に中断のサイレンが鳴りました。この時、コースに残っていたのは、18番ホールに2組と一人、9番ホールに1組で、あと30分あれば、と皆を悔しがらせました。競技が再開したのは、1時間以上経ってから。選手の皆さん!関係者の皆さん!大変にお疲れさまでした!!

競技は、第1日に6アンダーで飛び出した菅原洋一(緑ヶ丘)がどれくらい伸ばしてくるかが期待されました。前半を終えた時点で、菅原は1打伸ばして通算7アンダーにしましたが、ひたひたと追いかけてきたのが、川瀬順次(フリー)で前半を4アンダーとし、通算4アンダーで首位とは3打差。さらに、尾崎智勇(フリー)と山本昭一(養老)の二人が通算2アンダーで続きました。
後半でどんな展開が待っているのだろうか。激戦か、と思う間もなく、なんと、菅原が10番Hをボギー、11番Hをダブルボギーとして一気に通算4アンダーに落としてしまったのです。この時点で、川瀬と並びました。川瀬は、手堅いゴルフを展開し、12番Hでこの日5つ目のバーディで通算5アンダーに、片や、菅原は13番Hでボギーをたたいてしまい、通算3アンダーに後退しました。
首位と2位が2打差のまま、雷中断になり、再開後、川瀬は18番Hをバーディで締めくくり、通算6アンダーと華を添え、大逆転優勝。2年ぶり2度目の栄冠に輝き、賞金100万円を獲得しました。

<入賞者>敬称略
総合の部
優勝 川瀬順次(フリー)  138=72、66
2位  尾崎智勇(フリー)  141=70、71
3位  菅原洋一(緑ヶ丘)  142=66、76
4位T  永井友之(シャトレーゼ中津川) 144=74、70
山本昭一(養老)  144=73、71
中村彰男(フリー)  144=72,72


アマチュア60歳以上の部
優勝 中村行宏(名古屋)  154=80、74
2位T  春日井修(ニューキャピタル)  154=77、77
田中健治郎(大垣)  154=77、77
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アマチュア50歳代の部
優勝 三浦英夫(笹戸)  145=74、71
2位  土岐明彦(富士可児)  146=73、73
3位  和田安功(ぎふ美濃)  150=77、73
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プロ60歳以上の部
優勝 中村彰男(フリー)  144=72、72
2位  山下英章(能登G)  147=75、72
3位  菊一利彦(鳴海)   152=75、77

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ベストスコア賞
第1日 66 菅原洋一
第2日 66 川瀬順次

特別賞(谷汲CCより)
ホールインワン  土岐明彦(富士可児)・・第1日に7番Hで達成
エージシュート   山川敬止(西日本セブンスリー)・・第2日に72ストロークで達成

<インタビュー>

総合優勝
カートに乗らず、動き続けて、調子をキープ
川瀬順次(フリー) 138=72、66(32 34)

DSC00319_s鮮やかな逆転劇だった。最終組のひとつ前、首位と6打差でスタートした川瀬は、1番H(537Y、パー5)、2番H(354Y、パー4)を連続バーディとすると、一気に波に乗った。前半はさらに6番H(530Y、パー5)、7番H(140Y、パー3)もバーディとして、通算4アンダーで後半に。この時、最終組の菅原は1打伸ばして通算7アンダーだった。後半に入り、川瀬は変わらぬペースで淡々とプレーを続けたが、首位の菅原が10番Hをボギー、11番H(348Y、パー4)でまさかのダブルボギーをたたいてしまい、通算4アンダーとなり、ここで並んだのだ。川瀬は12番H(349Y、パー4)でピン奥からの2.5メートルスライスラインを沈めて、通算5アンダーに、一方、菅原は13番H(182Y、パー3)をボギーとして通算3アンダーに後退、二人の差は2打となった。17番Hまでお互いにパーをキープして迎えた18番H(580Y、パー5)。川瀬は第2打を打ち、サード地点に向かっているところで、雷雲による競技中断のサイレンが鳴った。それから、クラブハウスに上がって待つこと約1時間。川瀬は自分が首位にいることを知り、プレー再開。プレッシャーのかかる第3打をピンの左4メートルにオンすると、上りのスライスラインを読み切ってバーディフィニッシュ。通算6アンダーで、後続の菅原のホールアウトを待たずに優勝を確定した。
「今日はショットがよかった。特にアイアンの距離感かな。1番は80センチくらいだったし、2、3メートルによくつきました。パッティングも昨日より入りましたね。最後のバーディパットは雨でグリーンが重くなっていて、届かないかなと思ったんだけど、おまけで入ってくれましたね」と長い一日を振り返った。
シニア入りして4年目の川瀬は、2年前の2012年、葵カントリークラブで開催された中部シニアオープン以来、2年ぶり2度目の優勝。2日目のビッグスコアについて、「昨日よりパットが良かったこともありますが、ストレッチかなあ。年とともに、毎年身体は硬くなっていくでしょ、だから、毎日ストレッチを欠かさないようにしています。プレー中も常に身体を動かして、カートにも乗らず歩きましたよ」と身体を冷やさないように動き続けたことを勝因に挙げた。

アマチュア60歳以上の部
優勝
嬉しい優勝も、待ちくたびれました
中村行宏選手(名古屋) 154=80、74(36 38)

DSC00294_s前日59位タイで、アウトの第1組でスタートした中村選手は、前半をオールパー、後半に11番Hと18番Hで3パットのボギーをたたき、今日を2オーバー、通算10オーバーでホールアウトした。アマ60歳以上の部のトップになり、後続の選手を待ち続け、同スコア3人のマッチングスコアカード方式で優勝が決まった。午前7時30分にスタートし、表彰式は午後4時20分からと、長い待ち時間をハウス内で過ごしたことになる。「部門別の優勝と言ってもスコア的には今ひとつだからね。今日はバーディがゼロだったし、昨日のスコアもちょっと悪すぎたかな」と喜びも控えめ、代わりに「同組の寺嶋拓夫プロがエージシュートペースだったけど、17番Hでトリプルで逃しちゃいました。残念でしたよ」と教えてくれた。66歳。

アマチュア50歳代の部
優勝
にこにこの、ルーキー優勝
三浦英夫選手(笹戸) 145=74、71(36 35)

DSC00312_s5バーディ4ボギーの素晴らしい内容でホールアウト、通算1オーバーで初参戦、初タイトルを手にした。「今日は、ショットが悪かったけど、パターが入ってくれました。3メートルくらいのバーディパットが3本、決められたんで上出来です」。ニコニコと本当にうれしそうに振り返った三浦選手は、50歳のシニアルーキー。アマチュアの競技ではまだ権利がないが、シニアオープンだから出られる年齢である。今回は中部アマチュアゴルフ選手権競技の成績で出場が可能となった。「去年の1月に子供たちとスキーをしていて、左肩の腱をつぶしてしまい、ゴルフがほとんどできなかったんですよ。今年になって、ぼちぼち再開して、優勝できたなんて、よかったあ」と、どこまでも満面の笑顔(^O^)。競技ゴルフを始めたのが40歳からと言うから、これからの活躍が楽しみである。

プロ60歳以上の部
優勝
中村彰男(フリー) 144=72、72(36 36)

DSC00323_s総合の部でも4位タイに食い込んだ中村だが、初日は体調が悪く、途中でカロリーメイトと水分補給で何とか持ちこたえていた。第2日は体調も戻ってきており、ゴルフの内容も良くなった。「返しを外して3パットもあったけどね。それより、いつまでも若い気分で、つい番手を小さいのを握っちゃうんだよね。大きいのでゆったり振った方がいいことはわかってるんだけどねえ・・・」と苦笑いの62歳。いえいえ、十分に結果を出してきていますから大丈夫なのでは?!?

DSC00310_sエージシュート、おめでとうございます
山川敬止選手(西日本セブンスリー) 72=35 37

1942年生まれ、数え72歳で、見事にエージシュートを達成した。「今日は頑張ってきましたよ」とホールアウトしてきて、周りに「エージシュートじゃないの?」と言われ、気付いた山川選手だった。