中部アマチュア本戦 2R成績表 3R組合せ表、速報記事、会場フォト掲載

2025.05.21

2025年度(第57回)中部アマチュアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2025年5月20日(火)~5月23日(金)

会場/スプリングフィールドゴルフクラブ

 

第2日成績表(PDF)

 

第3日組合せ表(PDF)

 

 

第57回中部アマチュアゴルフ選手権競技
2025年5月20日(火)・21日(水)
会場/スプリングフィールドゴルフクラブ 6890yd・Par72
参加人数/136名(うち欠場3名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れのち曇り

 

 

大学1年の矢野仁貴選手(中仙道GC)が通算7アンダーで首位に立つ。

通算156ストロークまでの84人が決勝ラウンドに進出。

 

第57回中部アマチュアゴルフ選手権競技の第2ラウンドが終了した。今日のスプリングフィールドゴルフクラブは朝から蒸し暑く、昨日よりも気温も高かった。風もほとんどなかったが徐々に吹きはじめたことで体感的には少し楽になった。選手たちへの熱中症対策として、スタート時に塩飴の提供、ハーフの折り返し時にはハウス前でドリンクや軽食の販売が行われた。

 

朝7時30分のティーオフで始まった第2ラウンドも、昨日同様に6時間プレーの長丁場となり、最終組のホールアウトは16時を過ぎていた。コースの難しさ、特にグリーンの難度の高さも影響しているが、18ホール歩きでのプレーも進行を遅らす要因である。日頃カートプレーに慣れてしまっている選手たちからは「後半になるにつれ、次第に足が重くなって歩くスピードが遅くなってしまう」と嘆き節も聞こえてきていた。

 

明日の決勝ラウンド進出がかかるこの日、首位に立ったのは、初日4アンダーでトップの矢野仁貴選手(中仙道GC・東北福祉大1年)で今日を3アンダー69ストロークで回り、通算7アンダーとした。2打差の通算5アンダーに伸ばしたのが、松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC・福井工大福井高2年)と加藤金次郎選手(JGAジュニア・瀬戸市立水無瀬中3年)の2人だ。それぞれ今日を68ストローク、69ストロークでフィニッシュしている。初日の首位タイのもう一人、申東宙選手(JGAジュニア・愛知桜丘高3年)は今日を76ストロークとし、7位タイに後退した。

 

2日間36ホールを終え、通算156ストロークまでの84人が明日からの決勝ラウンドへ進出が決まった。そのうち25歳以上のミッド世代は11人、中学生は出場11人中9人が予選通過を果たした。

 

また、3番H(184yd、パー3)で中山智晴選手(JGAジュニア・岡崎北高2年)がホールインワンを達成。スプリングフィールドGCより記念品が贈られた。

 

 

<インタビュー>

 

首位
矢野仁貴選手(中仙道GC・東北福祉大1年)  137=68、69 (35、34)

インの最終組からのスタートで、69をマークし、通算7アンダーで首位をキープした。10番で3パットのボギー発進だったが、続く11番、12番でタップインの楽々の連続バーディを奪う。さらに15番で3メートル、折り返しの1番、4番、5番で4〜6メートルの長めのバーディパットを決めた。ボギーは2番と7番だった。「前半は良かったけど、パー5でバーディが取れなかったのは残念でした。後半は待つ時間が多すぎて、集中力を保つのが大変でした。風も後半は舞っていて読みづらかったです。この2日間、ショットもパットも細かいミスはあるけれど、全体として良いので、明日からも頑張ります」と長い1日にちょっとお疲れ気味の矢野選手だった。名古屋高校からこの春、東北福祉大に進んだ矢野選手。中部小学生で優勝した後、野球に進んで中学時代を過ごし、ゴルフは高校に入って再開した変わり種。大学進学にあたり、プロになろうと東北福祉大を選んだ。そして、1年生ながらすでにレギュラー入りを果たしている。


 

◆2位タイ

 

松山茉生選手 (グリーンヒル瑞浪GC・福井工大福井高2年) 139=71、68(36、32)

さすが、日本アマ王者の実力か。アウトからスタート、前半を3バーディ、2ボギーの1アンダーで折り返した茉生選手は後半の14番、15番、17番、18番と4つのバーディを奪取し68でホールアウト、通算5アンダーに伸ばした。 「昨日の修正点の、上りのラインにつけるショットを意識しました。番手を下げて、乗らなくてもいいかなというショットもありました。ただ上りでも楽なラインは少ないです、ここのグリーンは傾斜があって難しいですよね。明日は、前半のような無駄なボギーをなくせたらいいなと思います」。

 

 

加藤金次郎選手(JGAジュニア・瀬戸市立水無瀬中3年)  139=70、69 (32、37)

アウト最終組からのスタートだった。「今日もアンダーで回ってきます」と宣言していった加藤選手はしっかりと3アンダーをマークしてフィニッシュした。良かったのは前半、出だしの1番で右1メートル、5番で右2メートル、8番で右4メートル、9番で手前2メートルと4バーディを奪取した。後半に入るとパーセーブが続き、14番で第2打を右に曲げ、唯一のボギーを打った。「後半はバーディパットを外したところもあったけれど、際どいパーパットも入った。全体として悪いところはないと思うので、明日からも継続しつつ、アンダーパーで回っていきたい。その結果、優勝争いができたらいいなと思います」。中学生になると同時に、タイ在住の中村映禅コーチに師事してスイングの見直しを図っている金ちゃん。日本とタイの往復も一人でこなす逞しい中学3年生だ。明日は最終組でアンダーパーを狙う。

 

 

⚫︎今日のベストスコア67をマーク
石垣龍之介選手(名阪ロイヤルGC・メリノール学園高3年) 144=77、67(34、33) 7位タイ

アウトからスタートし、1イーグル、5バーディ、2ボギーだった。イーグルは5番(551yd、パー5)で230ヤードの第2打を5Wでグリーンに乗せた。「上って下ってスライスする10メートルくらいが入りました。今日は他にも8メートルや3メートルの大きなフックラインが入って、パッティングが良かった。自分としては8番で残り100ヤードを3メートルのゼロラインにつけたのを綺麗にうてたことと、16番からの難しい3ホールをパーセーブできたことが嬉しい」と石垣選手。「昨日のスコアが悪かったから、16時半から20時まで練習したんです」。練習効果が即、結果につながり、ニコニコ笑顔が止まらなかった。

 

 

︎今日を68で回り、23位から浮上
水谷海琉選手(いわむらCC ・中部第一高3年) 142=74、68(33、35) 4位タイ

アウトからスタートして4番で残り150ヤードを9番アイアンで10センチにつけバーディを奪うと、8番と9番でもバーディを決めた。後半は11番、14番でバーディ奪取、16番でティーショットを左に曲げ、2メートルのパーパットを外してボギーとした。「ショットの調子はいいです。昨日と変わったのは、昨日は全く入らなかったパットが今日はだいぶ入ったこと。朝、コーチが来てくれて少し見てくれたのが良かったと思います」とコーチに感謝した。日本アマには昨年出場している。

 

 

︎ホールインワンを含む自己ベスト68で、54位タイから一気にジャンプアップ
中山智晴選手(JGAジュニア・岡崎北高2年) 145=77、68(34、34) 10位タイ

インからスタートし、前半を3バーディ、1ボギーで折り返した。そして、3番ショート(184ヤード、パー3)でホールインワンを達成した。「僕の前に上田(崇宏)さんが6番アイアンで1メートル以内に付けたのを見て、6Uで打ちました。キャリーが良くて、右に転がってカップに入るのが見えました。初めてのホールインワンで嬉しかった」とその時の様子を語った中山選手。さらに続く4番(412yd、パー4)でも50センチにつけるバーディを奪うなどショット、パットともにいい内容で18ホールを終えた。初日54位からの大ジャンプアップとなった。中山選手は愛知県立岡崎北高2年、進学校でゴルフ部はないため、個人で練習を続けている。小学1年から岡崎のロイヤル練習場の育英会でゴルフを習っている。現在の先生は、昨年度中部オープン優勝の権藤紘太プロだ。「今日水曜日はレッスンの日なので、これから行って、権藤さんに報告しながら、明日に備えて練習してきます!!」。ちなみに、今日の68はこれまでを1打更新する自己ベストスコアだった。

 

 

︎同組でナイススコア
吉川奏風選手(JGAジュニア・三重高3年)  145=76、69(32、37) 10位タイ

インからのスタートで、1イーグル、3バーディ、2ボギーだった。素晴らしいのはイーグルで、折り返した直後の1番(402ヤード、パー4)だった。「ピンの奥5ヤードくらいに落ちて、下りの強い傾斜で転がって入った。やばいです、あの傾斜」と今日のホールロケーションでも特に難しかった1番を制したプレーを説明してくれた。「今日は全体にショットが安定していて、パーオンも多く、近いのが決まったって感じです」。三重県の三重高3年。(写真左が吉川選手)

岩花宗一郎選手(スリーレイクスCC・千葉黎明高2年) 150=82、68(32、36) 39位タイ

吉川選手と同組で回った岩花選手は68の好スコアをマークした。前半を2バーディ、2ボギーのイーブンとし、後半は3番、6番、8番、9番と4つのバーディを奪取した。「昨日は何もかもダメでたくさん叩いちゃったんで、今日のスコアにホッとしてます。実は朝起きて鏡を見た時に、いけそうかもと思ったんです」と笑った岩花選手。三重県いなべ市で育ち、高校で千葉県に引っ越した。ゴルフはいなべジュニアで習い、三重県ジュニアにも出場してきた。


 

 

⚫︎ミッド以上世代最上位は59歳
横山浩康選手(ローモンドCC) 146=73、73(39、34) 16位タイ

初日も今日も前半を2アンダーで回りながらも後半に伸ばしきれずに、2日間とも73ストローク、通算2オーバーで予選を通過した。横山選手は今大会全出場者のうち3番目の59歳で、日本シニアのシードを持ち続けるベテラン選手だ。「今年還暦になるので、記念にと思って、(中部アマの)地区予選に出たら通りました。昨日も今日も前半はいいんだけど、後半になるとくたびれてきて、ショットやパットがぶれてくるんだよ、歳だねえ」と笑ったが、残り2日で順位をキープすれば、日本アマも見えてくる。同組の若い選手からも「ショートゲームが無茶上手で勉強になります」と尊敬の眼差し。日頃からストレッチやゴルフの練習を怠らない横山選手の決勝ラウンドから目が離せない。

 

 

<会場フォト>