中部女子アマチュア 2R成績 3R組合せ表、速報記事&インタビュー、会場フォト掲載

2025.05.15

2025年度(第54回)中部女子アマチュアゴルフ選手権競技

開催日/2025年5月14日(水)~5月16日(金)

会場/伊勢カントリークラブ

 

【第2日】成績表(PDF)

 

【第3日】組合せ表(PDF)

 

 

第54回中部女子アマチュアゴルフ選手権競技
2025年5月14日(水)・15日(木)
会場/伊勢カントリークラブ 6380yd、Par72
参加人数/131名(うち欠場5名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ

 

夏日の2日目

通算1アンダーで稲葉千乃選手(中部学連)が首位をキープ。

通算163スロトークまでの85人が決勝ラウンドへ。

 

第54回中部女子アマチュアゴルフ選手権競技の2日目が終了した。今日の伊勢カントリークラブも朝から晴れ、風は徐々に強くなっていき、皆がホールアウトする頃にはかなり強く吹いていた。その風について、選手たちは「巻いているのか、打つ時に感じる風向きと落ちどころが違うことがあって、グリーンをこぼれたり、逆に足りなかったりもあった」「風がよくわからなくて苦労した」と振り返っていた。また、グリーン上でもパッティングの距離感がつかめなかった選手も多くいたようで、全体として、スコアの伸びは少なかった。

 

そんな中、1日目に3アンダー首位タイの稲葉千乃選手(中部学連・福井工大3年)は今日を2オーバー・74にまとめ、通算1アンダーで首位をキープした。もう一人の岡嵜マイヤ選手(岐阜国際CC・ルネサンス豊田高3年)は「ショットの曲がりが止まらなかった」と通算150ストロークの23位タイに後退した。代わって、2位に浮上したのが、初日70の3位タイからスタートした中田彩夏選手(中部学連・福井工大3年)で今日を74、通算イーブンパーだった。続いて、通算1オーバーとしたのが、服部仁美選手(葵CC)と勝見莉衣選手(中部学連・朝日大1年)の2人、さらに通算2オーバーには中山凜花選手(岐阜国際CC・中部第一高2年 )、蟹江美羽選手(中部学連・ 福井工大3年)、小宮千鶴選手(明智GC ・朝日大2年)、春山愛選手(岐阜北CC・朝日大2年)の4人が上がってきた。

 

予選36ホールを終え、通算163ストロークまでの85人が明日の決勝ラウンドに進出する。
優勝争いもさることながら、上位15人が獲得する日本女子アマチュアゴルフ選手権競技への出場権の行方も楽しみである。

 

 

<インタビュー>

 

通算1アンダーで首位をキープ
稲葉千乃選手(中部学連・福井工大3年) 143=69、74(37、37)

アウトからのスタートで、出だしの1番は5メートルのバーディパットを決めた。がその後、4番、6番でボギーを打ち、1オーバーで折り返した。後半はパーセーブを続けたものの15番でボギーを叩き、上がってみれば2オーバー、通算1アンダーにスコアを落としたが、かろうじて首位をキープした。「今日は耐えて、耐えて、でした。パーパットも4メートルとか3メートルとかでしたし、パーオンしてないホールが多くてアプローチに助けられました。最後の18番でようやく3メートルにつけてバーディを狙ったのが入らなかったのは惜しかった」と18ホールを振り返り、苦笑いの稲葉選手。明日の決勝日はどんなゴルフを展開するのだろうか。安定感のあるプレー内容だけに、先週の優勝に続く快挙に大いに期待したい。

 

1打差2位と3打差の5位も、首位と同級生
中田彩夏選手(中部学連・福井工大3年) 144=70、74(38、36)
蟹江美羽選手(中部学連・福井工大3年) 146=72、74(36、38)

中田選手はインからのスタートで1バーディ、3ボギーだった。「今日はショットが良かったです。でも、後半のボギーはもったいなかった。7番パー4ですが、その前の6番で1.5メートルのバーディパットを外してしまったのが響いたのか、次の7番で残り125ヤードを外していけない方に外してしまった。今日はピンポジションが難しかったと思います」と中田選手が振り返ると、隣にいた蟹江選手も「本当に今日のピンポジは難しかった。グリーンに行ってみると、思わぬ傾斜があったりして・・」と自身の今日を教えてくれた。蟹江選手はインからスタート、途中まで耐えていたが、3連続ボギーで落とし、18番で6メートルのバーディパットを沈めて後半へ。4番ボギーの後、7番と9番でバーディを奪取した。9番パー3はピン奥20メートルからのバーディパットが決まったのだった。
2人はともに福井工大3年生で、首位の稲葉選手と同級生だ。大学選手権のチーム戦では同じチームで力を合わせる仲間だが、明日の決勝では頂点を目指して全力を尽くす。

 

通算1オーバー、3位タイ
服部仁美選手(葵CC)  145=72、73(38、35)

初日イーブンパーで8位タイからスタートした服部選手は、今日を3バーディ、4ボギーの73でホールアウトし、通算1オーバーの3位タイとした。「今日はショットがショットが悪くて、引っかけたりダフったりと、パーオンしてないホールが多かった。ドライバーはフェアウェイを外していないのに、大変でした。昨日は15回パーオンした、アイアンが良かったので、1日で変わってしまった」と前日と今日の差が大きかったようだった。そんな服部選手の兄はプロゴルファーの雅也さんで、この試合の前にスイングを見てもらったのだとか。「兄のおかげで、少しマシになってここにきましたけど、課題の1メートルはダメで、昨日も最終ホールで外した」と服部選手。日本女子アマチュアにもそんな課題のせいか、まだ出場経験がない。今年こそはと瞳を輝かせた。この3月に福井工大を卒業し、今は三好CCでキャディーなどをしながらゴルフを腕を磨いている22歳。

 

3位タイ
勝見莉衣選手(中部学連・朝日大1年)  145=75、70(35、35)

アウトからスタートし、3バーディ、1ボギーの70は、今日のベストスコアとなった。「風が強かったので、今日はピンやグリーンを狙うのではなく、逆側に乗せることや手前からのアプローチを選択することにしました。パー音は10回です。アプローチが良くて、50センチくらいの安全なところに寄せられたのも良かったと思います」とマネジメントがうまくできたことを喜んだ。勝見選手は石川県の出身で、中部小学生や中部ジュニアにも出場してきた。この春に、金沢学院高から岐阜県の朝日大学に進学した。「学校は練習環境が素晴らしいです。ちょっと大変なのは初めての一人暮らしかな」と笑った。

 

50代の果敢な挑戦は2日間。

中部女子シニアのトップ選手の3人だったが、予選を通過することは難しかった。3人ともに「若い選手と一緒に回ることはなかなかないので、彼女たちの飛距離とかを間近に感じました。コースは砲台グリーンが多くて難しかったけど、楽しかった〜」と笑顔で会場を後にした。
写真は、左から、栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)、中西以穂選手(伊勢CC)、鈴木智子選手(三好CC)。

 

<会場フォト>