中部女子ミッドアマチュア 最終成績発表、速報記事、会場フォト

2025.09.05

2025年度(第7回)中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技

最終成績表(確定)を掲載いたしました。

 

最終成績表(確定)PDF

 

第2ラウンド競技中止に関する発表文はこちらをご覧ください。

 

 

第7回中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2025年9月4日(木)
会場/南山カントリークラブ 6075yd Par72
参加人数/74名(うち欠場6名)
天候/1R 曇り

 

清水友莉耶選手(中部日本パブ)がイーブンパー72で優勝。

3連覇を狙った長田紫野香選手(中仙道GC)が3打差で2位。

2Rは台風接近のため競技中止となった。

 

 

25歳以上の女子ゴルファーが中部の頂点を目指す中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技は、南山カントリークラブで開催された。第1ラウンドは台風15号による雨が心配されたが、この日は朝から空模様は曇りで、雨は降らなかった。

 

競技は朝7時30分から、3人組の9分間隔でティーオフした。井上誠一氏が手がけた南山CCは美しい景観とともに難度の高さでも知られている。しかも初日のホールロケーションはかなり難しく設定されていて、南山CCでキャディーの仕事をしている長田紫野香選手も「今まで見たことのない難しいピン位置もあった」ほどだった。多くの選手が苦労した初日だったが、進行はすこぶる順調で、11時35分には第1組がホールアウトしてきた。

 

好スコアが飛び出したのはアウト3組からスタートしたディフェンディングチャンピオンであり、このコースをよく知る長田紫野香選手(中仙道GC)で3オーバー75ストローク。すると、続いてホールアウトしてきた清水友莉耶選手(中部日本パブ)がイーブンパー72ストロークをマークし、首位に立った。清水選手は昨年大会の3位、そして昨年の日本女子ミッドアマチュアでは長田選手が優勝、清水選手が2位と好敵手同士なのである。

 

3位にはルーキーの24歳、後藤瑞希選手(明世CC)が76ストローク、藤井里美選手(西尾GC)が77ストローク、菊池祐菜選手(明世CC)が78ストロークと続いた。初日の70台はこの5人と少なかった。

 

ちなみに今大会参加者の内訳は、20代が9人(うち欠場2人)、30代が10人、40代が29人(うち欠場3人)、50代が24人、60代が2人(うち欠場が1人)だった。

 

初日が終了し、懸念された翌日の決勝ラウンドは、20時過ぎに中止が決定された。その結果、第1ラウンドの成績が最終となり、清水選手の初優勝が決まった。また、82ストロークまでの12人(優勝の清水選手、2位の長田選手はシード権を持っているため、14位までの選手)が日本女子ミッドアマチュアの出場権を獲得した。タイが生じたためマッチングスコアカード方式で決定された。12人のうち、50歳以上のシニア世代が5人と実力の高さを示した。
第29回日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技は、11月13日(木)・14日(金)に福井県の芦原ゴルフクラブ(海コース)で開催される。

 

成績
優勝 清水友莉耶(中部日本パブ) 72=39、33
2位 長田紫野香(中仙道GC)  75=37、38
3位 後藤瑞希(明世CC)    76=40、36
4位 藤井里美(西尾GC)    77=37、40 
5位 菊池祐菜(明世CC)    78=40、38

 

 

<インタビュー>

 

優勝
4バーディ奪取も、番手選びのミスを悔やむ。
清水友莉耶選手(中部日本パブ)  72=39、33

インからスタートした清水選手は11番(344ヤード、パー4)で8メートルほどの長いバーディパットを決めると、続く12番(152ヤード、パー3)で4メートルのバーディパットを沈め、さらに14番(472ヤード、パー5)では残り140ヤードほどの第2打を9番アイアンでピン3メートルに2オンし、2パットのバーディとした。最初のボギーは16番(470ヤード、パー5)だった。このホールでは池に入れた選手がかなりいたが、そのうちの一人が清水選手でこのホールをボギーとした。その後、17番をバーディとして、前半4バーディ、1ボギーの3アンダーと好調に折り返した清水選手だったが、後半に入ると4番(160ヤード、パー3)で奥のバンカーからうまくだせずダブルボギー、さらに5番(379ヤード、パー4)でもボギーとしてしまい、イーブンパーでのフィニッシュだった。「最近クラブを変えたこともあって、飛距離が伸びていて、番手選びを結構ミスしました。ショートで奥に行ったのもそうです。打ち下ろしの計算とかもうまくいかなかったホールもありましたね。来週はプロテストもあるし、もう少し精度を上げていかないとダメなんだけど・・・」と振り返った。清水選手は大学卒業後、一旦は就職したもののプロへの想いを捨てきれずにゴルフを再開した変わり種。昨年の中部女子ミッドアマ3位、日本女子ミッドアマ2位、今年のPGS全日本女子ミッドアマでは2位入賞している。28歳。

 

2位
中部3連覇を逃すも、次戦は日本女子オープン。
長田紫野香選手(中仙道GC)  75=37、38

ホールアウトするなり、「ショットもパットも良くなくて、いいところなかった」としょんぼりしていた長田選手。というのも、アウトからスタートし、2番パー5、16番パー5、18番パー4でボギーを打った以外はオールパー。バーディがひとつもなかったからだ。「ピンポジションが難しかったこともあるけれど、乗っても遠かったり、(ピンに)ついても入らず。スコア以上に打った感じがしている」と長田選手は振り返りつつも「アプローチはまずまずだったし、バンカーからのナイスパーが2回あったのは良かったかな」と笑顔を見せた。中部女子ミッドは昨年、一昨年と連覇しており、今年は3連覇を狙う立場だったが、競技中止で逆転も叶わず。ただ、昨年の日本女子ミッドアマ優勝者として連覇を狙う。その前に、日本女子オープン出場が待っている。

 

3位
公式競技初出場のルーキー「今日は大満足です」
後藤瑞希選手(明世CC)   76=40、36

今大会最年少となる24歳の後藤選手が3位に食い込んだ。アウトからのスタートだった。7番(151ヤード、パー3)で4メートルほどの横からのフックラインを沈めてバーディを奪った。後半には10番パー4、13番パー4、14番パー5でいずれも4、5メートルのバーディパットが決まった。「今日は練習ラウンドよりもパットが入ったし、いいメンバーに恵まれて楽しくプレーができました。大満足な1日でした」とニコニコで話してくれた。後藤選手は小学4年でゴルフを始めたが、試合に出ることはなく過ごしてきて、大学生の時、明世CCのメンバーになり、倶楽部競技に参加するようになったのだとか。そして、ミッドの年齢を迎えた今年は理事長杯で優勝、倶楽部競技から羽ばたいて、今回が初めてのCGA競技出場となった。「初めてなので、とにかく楽しむことを一番に来ました。デビュー戦として大満足しています!!」

 

 

<会場フォト>