中部インタークラブ 本戦成績表、速報記事、インタビュー、会場フォトを掲載

2025.11.05

2025年度(第54回)中部インタークラブゴルフ競技 本戦

開催日/2025年11月5日(水)

会場/片山津ゴルフ倶楽部 白山コース

 

本戦 成績表(PDF)

 

 

第54回中部インタークラブゴルフ競技
2025年11月5日(水)
会場/片山津ゴルフ倶楽部(白山コース)
50歳以上の部  6785yd Par72
一般の部    7118yd Par72
参加人数/23クラブ138名(うち欠場1名)
天候/晴れ時々曇り

 

接戦を制したのは三好CC、

6大会ぶり通算7回目の優勝に輝く

2位は桑名CC、3位は片山津GC

 

 

中部ゴルフ連盟加盟倶楽部、秋の一大イベント、中部インタークラブが終了した。
会場の片山津ゴルフ倶楽部は、朝のスタート時は10度を下回る寒さで、厚着をしていた選手たちも、陽が高くなるにつれて半袖姿の選手も多くなった。風もなく、青空が広がる絶好のゴルフ日和となった。ただ、スティンプ12.0、コンパクション23.5と発表されたグリーンコンディション。全ホール歩きのラウンドも選手たちを苦しめたのか、前半から聞こえてくるスコアは40超えが多かった。そんな中で、前半に優勝候補と囁かれたのが30台のスコアを4選手がマークした前年優勝の桑名CCと、2アンダー34ストロークをマークした福岡逸人選手を有する三好CC、そして40ストローク前後で安定していた会場の片山津GCだった。

 

12時53分、第1組がホールアウトすると、皆の視線はリーダーボードに。選手のスコアが入るたびにどよめきが上がっていく。
序盤から上位にいたのは、前半の予想通り、桑名CC、三好CC、片山津GCの3倶楽部、さらに富山CC、東名古屋CC、知多CCが続いた。

 

倶楽部関係者たちの情報が飛び交う中、いよいよ終盤。5人目のスコアが入った時点で、優勝争いはやはり桑名CC、三好CC、片山津GCに絞られてきた。一般の部最後の選手のスコア次第で、順位が変わる状況になった。最初に数字が確定したのは片山津GCで、太田憲治選手が81ストロークでホールアウトし、合計391ストロークとし暫定首位に。続いて、桑名CCの磯部真介選手が77ストロークという好スコアをマークすると、合計スコア389ストロークで首位に躍り出たのだ。残るは三好CC最後の増野逸実選手だけとなった。最終組で回る増野選手が9番Hパー5をパーで上がれば桑名CCと並ぶ、という局面。増野選手は、第3打をピン左5メートルにオンし、バーディパットはカップを1メートルほどオーバーしてしまう。しびれる場面だったが、落ち着いてパーパットを沈めた増野選手。ギャラリーからの「よっしゃー!!」の大歓声と拍手が鳴った。

 

三好CCと桑名CCは合計389ストロークと同じスコアになったが、6人目のスコアにより、三好CCの優勝が決まった。

 

三好CCは今年本戦出場連続9回目、そのうち3勝目という好成績であり、中部インタークラブの歴史としては通算7回目の優勝記録を打ち立てた。

 

桑名CCは連覇の夢を叶えることができなかったが、堂々の2位入賞。3位には会場コースの片山津GCが入った。
また、ベストスコア賞は、50歳以上の部は74ストロークの小野祐次郎選手(貞宝CC)、一般の部は73ストロークで福岡逸人選手(三好CC)中嶋太造選手(芦原GC)だった。芦原GCは、中嶋選手の活躍で、一気に4位に浮上した。

 

成績
入賞

優勝 三好カントリー倶楽部 389


 
三好カントリー倶楽部 389
臼井 達也 ※85(43 42)
山下 洋右 77(40 37)
今川 知也  80(40 40)
深川 雅央  76(38 38)
福岡 逸人 73(39 34)
増野 逸実  83(41 42)
 
最後の最後に優勝を決めた三好CCだが、まさに薄氷とも言える勝利だった。一般の部の福岡選手が前半と2アンダー34で折り返し、後半も凌いで73ストロークとしポイントゲッターとなった。同じく一般の部を任された深川選手も76ストロークで、「片山津は難しいから400を切っていこう。80を超えないように頑張ろう」と皆で立てた作戦が功を奏した。最終組を回った増野選手は後半の7番パー3で、左の深いバンカーに入れてしまったが、1.5メートルに寄せ、パーパットを決めた。「あの3メートルもあるバンカー、グリーンは見えませんでしたが、うまく寄せられたことと微妙な距離が入ったことが大きかった」とパーが必須の場面をうまく切り抜けたことが
残り2ホールに繋がったことを喜んだ。最終9番パー5の増野選手は、ピン左5メートルに3オンし、バーディパットはカップを抜けたが、返しを入れることができた。仲間たちが全員見守る中での緊張のパーパットだったが、チームスコアが桑名チームと同点となり、優勝につながる大事なパッティングだった。
来年の中部インタークラブは三好CCが会場に決まっていて、優勝シードと会場シードの2つのシードを持つこととなった。
 
 

2位 桑名カントリー倶楽部 389


 
桑名カントリー倶楽部 389
藤井 広文  84(40 44)
磯部 伊知郎  ※90(43 47)
廣瀬 淳一  79(38 41)
神農 竣以知  74(38 36)
山本 幸広  75(37 38)
磯部 真介  77(39 38)
 
ディフェンディングチャンピオンとして会場に乗り込んだ桑名CC。3つ巴の中、最後にホールアウトした一般の部の磯部真介選手が77ストロークという素晴らしいスコアで、チームスコアを389ストロークとし、首位に浮上した桑名CCだったが、三好CCと同点になり競技規定により6人目までの合計スコアで2位となった。
今年100歳を迎えた三澤孝行理事長も会場に足を運んで観戦。前半から選手たちのスコアをメモしながら、ニコニコしていた。表彰式では「負けちゃったねえ。来年はリベンジしますよ!!」とすでに心は来年に向かっていた。
 

 

3位 片山津ゴルフ倶楽部  391


 
片山津ゴルフ倶楽部  391
堀 信義  78(39 39)
小倉 隆太郎  79(39 40)
大島 護  77(40 37)
桜井 誠仁  ※83(42 41)
山下 典佑  76(38 38)
太田 憲治  81(39 42)
 

2005年の中部インタークラブ以来、20年ぶりの本戦会場コースとなった片山津GC(白山コース)。その時、2位で終わった片山津GCは今回こそと密かに優勝を狙っていたと教えてくれたのが52歳の堀信義選手だ。20年前の大会では74ストロークでベストスコア賞を獲得した堀選手は、インタークラブの選手として当時を知る唯一の(?)選手。「僅差の勝負で、終わってみれば、2打差でした。全員が安定していたのはうちだったんですけどね、残念です。僕があと2打縮めていたらと思うと、悔しいです。また、近いうちに、片山津でやってくれないかなあ」。悔しい借りは、また次の機会に持ち越された。
 

 

ベストスコア賞

50歳以上の部 

74 小野祐次郎選手(貞宝CC)


 
74=36、38
「今日はまっすぐしか行かないくらいショットが良かった。パーオンも多く、バーディは3つでしたが、10メートルが2つも入った。逆に3メートルが入らず。満足できるゴルフができました」

 

 

一般の部   

 73 福岡逸人選手(三好CC)


 
73=39、34
「前半はチップインバーディもあって3バーディ、1ボギーでした。後半はセーフティに行こうと思って、安全に行ったつもりが逆にシビアなラインが残って、3ボギーでした。チームが勝てたので、何より嬉しいです」。

 

 73 中嶋太造選手(芦原GC)


 
73=35、38
「11番でバーディが取れましたが、12番から3連続でボギーになってしまった。後半は7番パー3で取れたバーディだけでした。後半はチャンスが多かったので、もう少し取れたら良かったですね。チームとしては75を目指していこうと言っていて、それはクリアできたかな。それに、僕たちの組のキャディが大学の後輩で常にリラックスできるように振る舞ってくれて、流れが悪い中でもたえることができました」。
 

 
 
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