中部グランドシニア本戦 2R成績表、速報記事、インタビュー、会場フォト 掲載
2025.10.09
2025年度(第53回)中部グランドシニアゴルフ選手権競技 本戦
開催日/2025年10月8日(水)・9日(木)
会場/近鉄賢島カンツリークラブ
第2日成績表(PDF)
第53回中部グランドシニアゴルフ選手権競技
2025年10月8日(水)・9日(木)
会場/近鉄賢島カンツリークラブ 6254yd、Par72
参加人数/131名(うち欠場7名)
天候/1R 曇り、2R 曇りのち晴れ
グランドルーキーの石原伸行選手(中部日本パブ)がリードを保ち、
通算2オーバーでCGA競技初栄冠!!
通算156ストロークまでの12人に日本グランドシニア出場権。
第53回中部グランドシニアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドが終了した。
今日は台風22号を遠因とする強風が朝から一日中吹き続け、選手たちのショットやパッティングに少なからず影響を及ぼした。グリーンコンディションはスティンプ11.5、コンパクション23と昨日よりもさらに速くなっていた。
初日に3アンダー69ストロークをマークした石原伸行選手(中部日本パブリック)を追いかけ、84ストロークまでの83人が7時30分からティーオフ。最終組は石原選手とは4打差の73ストロークの神尾政好選手(平尾CC)、金村正春選手(中部国際CC)、西口則雄選手(鈴鹿CC)の4人、一つ前の組には73ストロークの木村雄一選手(名阪チサンCC)、74ストロークの横山尚次選手(南山CC)と団野誠選手(東名古屋CC)、75ストロークの村瀬耕平選手(恵那峡CC)がいた。とにかくピンフラッグが大揺れするほどの強風だった。しかも、普段のこの時期とは違う風向きだった。最終組の4人も、1番パー5からスコアが動く展開で、西口選手がボギー、金本選手がダブルボギーで始まった。その後も各ホールで誰かがボギーやダブルボギーを打ってしまう展開。徐々にスコアが落ちていった。
首位の石原選手は、1番をパーとするも2番パー4、3番パー4で連続ボギー、5番パー3で初バーディが来て、この時点で通算2アンダー。さらに9番パー4をボギーとして、通算1アンダーで前半を終えた。前半を終えて、神尾選手と西口選手が通算5オーバー、金村選手は通算11オーバーだった。前の組では、最終組から4組前の小島朋広選手(名倉CC)が35で回り、通算4オーバーと2位に浮上、2組前の辻幸博選手(CRCCRC三重白山)、萩野道夫選手(ロイヤルCC)、1組前の木村選手、横山選手が通算5オーバーで折り返していた。
後半に入り、出だしの10番で石原選手がボギーを打ち、通算イーブンパーとするも、首位の座は変わらず。終始、落ち着いたプレーを続けた石原選手は終盤の17番パー3、18番パー4で連続ボギーの通算2オーバーにスコアを落とし、フィニッシュした。それでも2位に3打差をつける磐石の展開で、CGA競技の初優勝を飾った。石原選手は先週70歳になったばかりのグランドルーキーだ。2位は通算5オーバーの木村選手、3位は通算7オーバーとした小島選手、横山選手、西口選手の3人が並んだ。強風が吹き荒れた決勝ラウンドでは、70台でホールアウトした選手はわずか15人だった。
<入賞>
優勝 石原伸行(中部日本パブ) 146=69、77
2位 木村雄一(名阪チサン) 149=73、76
3位 小島朋広(名倉CC) 151=77、74
3位 横山尚次(南山CC) 151=74、77
3位 西口則雄(鈴鹿CC) 151=73、78
★通算156ストロークまでの12人が日本グランドシニアゴルフ選手権競技の出場権を獲得した。
優勝した石原選手はシードを持っているため、13位の選手までが対象となった。この中には、今日をアウトの1組目でスタートし、エージシュートとなる76ストロークをマークした田中鋭郎選手(富士C可児C・77歳)がいる。また、75歳の小島選手が74ストローク、79歳の萩野選手が79ストロークもエージシュートを達成し、出場権を獲得した。
第31回日本グランドシニアゴルフ選手権競技は、11月13日〜14日(木〜金)に福岡県の伊都ゴルフ倶楽部で開催される。
<インタビュー>
優勝
「今日はいつもの攻めゴルフではなく、安全運転を心がけました」
石原伸行選手(中部日本パブ) 146=69、77(38、39)
スタート前に「今日は風が強いから、距離感とか番手を選ぶのが難しそうだ」と言っていた石原選手。初日に連続バーディを奪った2番と3番で連続ボギーが先行した。5番パー3でピンの右4メートルにつけバーディを奪い、「あのバーディで少し気が楽になりました」。その後、9番でボギーとし、前半を2オーバー、通算1アンダーで折り返した。「ハーフで後ろとまだ差があったので後半も安全運転で行こうと思った。ダブルボギーやトリプルボギーは打たないようにしたかったからですが、いつもはどちらかというと攻めるタイプ。パッティングもガツンと打って入ったりして、ホームの鈴鹿CCでは石原パットって言われてます(笑)」。実際、ピンフラッグが大きく揺れ動く強風の中、攻めの石原選手も慎重にならざるを得なかったのだろう。パッティングがショートする場面が多かったし、15番Hのセカンドでは130ヤードを9番アイアンでフルショット、「こんなに強い風の日は初めてだったし、届かないだろうと力をいれた」ショットはグリーン奥までいってしまい、ボギーとした。「あのボギーが今日一番悔しいかな」と振り返った。。
石原選手は、初日を3アンダーで終えて、亀山市の自宅に早々に帰って英気を養い、今朝は6時頃に家を出てきたそうだ。これまで三重県主催競技やパブリックの試合には50歳頃から出場してきたが、CGA競技はほとんど出ていない。今回は、今年の全日本グランドシニアアマチュアゴルファーズ選手権の優勝により、中部グランドシニアと日本グランドシニアの出場権を得た。「遠くへの遠征は費用もかかるし、なかなか出場できません。何しろ年金生活だから」と笑ったが、石原選手はゴルファーの他に、若い時からサッカー選手として四日市フットボールクラブに所属、65歳の時は全国3位入賞に貢献、今は70歳代の部で試合をしている。亀山市のシルバー人材登録をしていて、亀山市庁舎で仕事も続けているという元気いっぱいのアスリートはこの初優勝を心から喜んだ。「来年は岐阜が会場だと聞いたから、出場できそうです(笑)」。
2位
木村雄一選手(名阪チサン) 149=73、76(40、36)
最終組から一つ前のスタートだった。「前半の2番から3連続でボギーになって、まあどうなるかと思ったよ。7番、8番もボギーだったけど、9番でベタピンについてバーディ、10番でもベタピンについた」と振り返った木村選手。後半は16番パー5でピン右奥2メートルからのバーディを決め、この時点で通算3オーバーになり、首位の石原選手に2打差に迫ったのだ。しかし、残る3ホールで2ボギーと後退、通算5オーバーフィニッシュでの2位となった。「12人の中に入りたいなという思いだけ。我慢していたら女神が微笑んでくれた感じです。何よりメンバーに恵まれて回れたのが良かった」。そして、どんな試合でも、手作りのコースメモを持参している木村選手だが、今回も「練習ラウンドで、キャディーさんに、ここは横山からの目があるよ、と芝目について教えてもらったから、それを付け加えて参考にした。パッティングにすごく役立った」と秘策を教えてくれた。
3位
小島朋広選手(名倉CC) 151=77、74(35、39)
初日14位タイからスタートした76歳の小島選手は前半に2つ、後半に2つのバーディを奪った。前半を終えた時、通算4オーバーで石原選手に次ぐ2位としたが、後半に5ボギーを叩いて通算7アンダーでホールアウトした。3位入賞のほか、74ストロークは、エージシュート達成でもあった。「今日はこの風の中、キャディーさんがすごく良くて、ラインの読みがバッチリだった。おかげで4つもバーディが取れたよ。それにガードバンカー、昨日4つ、今日2つ入ったのだけど、4つパーが取れたのもスコアになったね。運が良かったね」と笑顔だった。中部ミッドシニアで3勝している小島選手のグランド制覇は、また来年までお預けとなった。
3位 横山尚次選手(南山CC) 151=74、77
3位 西口則雄選手(鈴鹿CC) 151=73、78
★エージシュート達成
田中鋭郎選手(富士C可児C) 156=80、76
77歳の田中選手は、アウト1組目でスタートし、76でエージシュートを達成。通算156で日本グランドシニアの出場権を獲得した。
萩野道夫選手(ロイヤルCC) 154=75、79
79歳の萩野選手は、初日に続き、2日連続でエージシュートを達成した。これまでにもう120回以上のエージシュートを達成しているという。日本グランドシニアの出場権も獲得した。
<会場フォト>