中部シニア 本戦1R成績表、2R組合せ表、速報記事&会場フォト 掲載

2023.07.13

2023年度(第56回)中部シニアゴルフ選手権競技

開催日/2023年7月13日(木)・14日(金)

会場/芦原ゴルフクラブ(海コース)

 

第1日成績表(PDF)

 

第2日組み合わせ並びにスタート時刻表(PDF)

 

 

第56回中部シニアゴルフ選手権競技
2023年7月13日(木)
会場/芦原ゴルフ倶楽部 6511yd Par72
参加人数/133名(うち欠場6人)
天候/1R 曇り

 

57歳・横山浩康選手(ローモンドCC)と地元北陸の56歳・小倉隆太郎選手(片山津GC)の2人が1アンダーで首位。

 

56回目を迎えた中部シニアゴルフ選手権競技は夜来に襲った豪雨で、開催が危ぶまれた。
早朝に奇跡的とも思えるように雨は止んだ。しかし、多くのバンカーが水没しただけでなく、縁も削り取られた。フェアウェイのあちこちに水たまりができ、13番から14番ホールに向かう道路下のトンネルは水であふれ、カートも通れないような状態。だが、こんな大ピンチも、芦原GCのキーパーさんたちはテキパキとバンカーを修正し、ポンプを使って水を掻き出すなど、7時半スタートに間に合わせたのだった。
その後は、一転して曇り空、芦原GC特有の風もやわらかく、暑くもなく、絶好のゴルフ日和となった。欠席者思ったより少なく6人。


豪雨で縁が削り取られたバンカー
プレーもスムーズで、12時43分にアウトスタート組がホールアウト。イン3組目のスタートだった地元北陸の小倉隆太郎選手(片山津GC)がアンダーパーの1アンダー71をマークしてフィニッシュしてくる。「こんな穏やかな芦原は初めて」と小倉選手。コース発表ではコンパクション22、スティンプ9・5だったが、夜来の大雨でグリーンはやわらかく、ボールが止まったようだ。それを証明するように、10位までが3オーバー75。まもなく、イン7組目スタートだった横山浩康選手(ローモンドCC)も1アンダーで首位に並ぶ。その後イン10組目の西田隆志選手(笹平CC)が首位に1打差のパープレー。前年優勝の木村洋(グレイスヒルズCC)は78で28位タイ発進となったが、2021年優勝の倉田順一(新城CC)と2018年優勝の福島道章選手(六石GC)の歴代優勝者が、築山嘉信(名古屋グリーンCC)、原田英明(南山CC)と並んで4位発進した。

この日、82ストーロークまでの89人が14日の決勝に進んだ
なお、今年の日本シニアゴルフ選手権競技(10月25日~27日・佐賀クラシックGC)には上位13人が出場できる。

 

<インタビュー>

 

1位
小倉隆太郎選手(片山津GC)71=37、38

イン3組目スタートだった。前半のインは1バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2オーバー38。しかし、後半に入って状況が変わる。なんと、1番で5メートルを入れると2番2メートル、7番パー3も5メートルを入れてノーボギーの33。一気にアンダーパーでフィニッシュしていた。
「パターがよかった。後半は順調に行きすぎて、いつ崩れるかと怖かった」とやや興奮気味に振り返る。ホームコースは片山津GCだが、芦原GCとは合同研修会を交互にやっていて親しんいでるコース。「でも71なんか出たことがない。ただ、こんなに風がなくて、ウエットな芦原のグリーンは初めてで、球も止まった」そうだ。
ミッドパブリックで全日本の試合に1度出場したことがあるが、JGA競技ではなく、ベスト13入りが目標。真っ黒に日焼けした身体が、ゴルフ好きを証明していた。

 

1位
横山浩康選手(ローモンドCC)71=35、36

取ったバーディは5個で、うち4個のパー5すべてでバーディを決めた。さらに2ホールが2オン、2パットの楽々バーディ。が、顔が優れなかったのは、4個のバーディらしい。同伴で友人の倉田順一選手が「全部凡ミスのボギーだもんな」と言えば、「一つは3パット」とぽつり。
シニアデビューだった1昨年は2位。が、日本シニアも2位と健闘した。昨年は日本のシードを取得していたため、遠慮して昨年の中部シニアは欠場。しかし、日本シニアでは連続して2位となった。中部のタイトルは2016年の中部ミッドがある。中部のシニアを制して、日本も、というのが横山選手の目標である。


(写真 右が横山選手、左は4位タイの倉田選手)

 

3位
西田隆志選手(笹平CC) 72=36、36

前半のインは全ホールパーの36。後半、2番でボギーが先に出たが、4番4メートル、5番3メートルを決める連続バーディでアンダーパーに持ち込んだ。が、8番で無念のボギーが出て、初日イーブンの72で終えた。
「パターは3パットもなくてよかったけど、寄せてパーが拾えたのがよかった」そうだ。なかでも、2度入れたバンカーが、ともに1メートルに寄せられてパー。「それにティーショットを失敗して、40ヤードから1メートルちょっとに寄せられてパーを取れたホールもあった」と振り返った。
「後半は荒れたゴルフだったけど、前半は結構惜しいパーがあったし」と淡々と話していた。

 

2打差の4位は4人。うち2人は歴代優勝者。

 

倉田順一選手(新城CC)73=37、36
1バーディ、2ボギーの内容に「苦しいパーも取れたし、1パットのパーが7ホールがあったから」好スコアの理由をあげた。
一昨年、岐阜関CCで行われた大会の優勝者だが、あの年は2日目の大雨で中断のうえ中止になり、優勝は舞い込んだ。それだけに、36ホールの堂々とした優勝が欲しいところだが、倉田選手は首を横に振った。「病気をして、体重を10キロ落とした。ところがバランスを崩して、まだ昔のようなタイミングで振れない。球も飛ばなくなった」と、まだまだ復活は先とみている。

 

福島道章選手(六石GC)73=35、38
元々が会社員で、CGA競技に参加したのが仕事に一段落がついた2018年のこの大会だった。ルーキーで初優勝をやってのけたのだが、最近は当時の爆発力が影をひそめていた。その理由をぽつんと明かした。「あのあと、親の介護があって、なかなかゴルフに集中できなくてね」
前半2バーディ、1ボギーの35。後半は1バーディ、1ボギー、1ダブルボギーで1オーバーの73になったが、「久々に緊張するゴルフができた。もう、上出来だけど、それがうれしいね」と笑顔を見せた。この試合は「できれば2日間やれたらいいなと思って出場してきた。あすもやれるのがうれしい」と語っていた。

 

築山嘉信選手(名古屋グリーンCC)73=35、38
インからスタートして、15番まで5オーバーになった。が、16番でバーディを奪うと18番のパー5でイーグル。前半を38で耐えた。「イーグルは3打目の15ヤードのアプローチを58度で入れた」そうだ。後半は2バーディ、1ボギーの73でホールアウトした。
前日の練習ラウンドが芦原GCの初ラウンドだった。「セルフプレーでやったら、グリーン面の見えないホールが多く、どう打っていいのかわからなかった。でも、きょうはいいキャディーが付いてくれて助かった」とか。大学でゴルフをやっていたが、卒業して8年ぴたりと辞めていた。「30歳からインタークラブに出るようになり、2014年には日本ミッドにも出場した」ことがあるそうだ。

 

原田英明選手(南山CC)73=37、36
イン最終組でスタート。インを2バーディ、2ボギーでターンすると、後半のアウトは1バーディ、2ボギー。「僕の中ではショットがよかった。パーオンしなくても、エッジとかには乗ったから、久しぶりに落ち着いたゴルフが出来た」と満足そうだった。

 

8位
若山裕一選手(白山CC)74=37、37

「日曜日のスクラッチ競技で痛めた右のふくらはぎが痙攣して痛かった。でも74は芦原のベストスコアです」

 

8位
土本肇選手(いわむらCC)74=39、35

「1番バーディスタートだったけど、そこから5連続ボギー。8番でバーディが取れて生き返った。後半35で回れたのがうれしい」

 

前年優勝の木村洋選手(グレイスヒルズCC)78で28位タイ
「16番でバンカーに入った球が均してない足跡に入っていてダブルボギー。箸にも棒にもかからなかったし、流れも来なかった」

 

73歳で最年長の武山良一選手(桑名CC)78で28位タイ
「もう一日楽しめる。もう一日遊べるのがうれしいね。でも、むずかしいゴルフ場だね」

 

<会場フォト>