中部シニア本戦 2R成績表、速報記事、日本シニア出場者他 掲載

2025.07.02

2025年度(第58回)中部シニアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2025年7月1日(火)・2日(水)

会場/桑名カントリー倶楽部

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第58回中部シニアゴルフ選手権競技
2025年7月1日(火)・2日(水)
会場/桑名カントリー倶楽部  6784yd Par72
参加人数/126名(うち欠場3名)
天候/1R 晴れ、2R 曇りのち晴れ

 

木村洋選手(グレイスヒルズCC)が3年ぶり2度目の栄冠。

通算150ストロークまでの13人が日本シニア出場権を獲得。


第58回中部シニアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドが終了した。今日の桑名カントリー倶楽部は朝から曇り空が広がり、気温も昨日ほど高くはなく、時折雨がぱらつくこともあって、「昨日よりも回りやすい」という天候だったが、日差しが出始めると蒸し暑さが増してきて、昨日と体感的には変わらない真夏日となった。試合の進行に際し、今日はハーフの折り返し時点で、ハウスで15分ほどのクーリングタイムを設け、熱中症対策を行なったことで、選手たちも少し体を休めることができた。

 

競技は、初日首位の2アンダー、木村洋選手(グレイスヒルズCC)、1アンダーの加納悟史選手(名張CC)、イーブンパーの増田豊選手(岐阜セントフィールドCC)、杉浦成亮選手(あららぎCC)の4人が最終組、その1組前にイーブンパーの神谷茂選手(ライオンズGC)、1オーバー73の星野良博選手(平尾CC)、2オーバー74の辻一也選手(藤原GC)、ディフェンディングチャンピオンの杉浦茂樹選手(日本ラインGC)の4人、さらには74ストロークの10人、75ストロークの7人、76ストロークの11人と、優勝にも日本シニア出場権枠13人にも大接戦が予想された。

 

最終組は1番で木村選手杉浦選手がボギー、2番では加納選手と増田選手がボギーを打ち、全員がスコアを落とす状況。さらに3番では増田選手の第1打が左に大きく曲がり、切り株近くへ、そこから脱出に手間取りダブルボギーとすると、杉浦選手も3打目をグリーン横の池に入れてダブルボギーと波乱の前半となった。その後は落ち着きを取り戻したように見えた各選手だったが、なかなかバーディを奪えない。決勝らしく難度を高めたホールロケーションもあってか、前の組でも同じような状況だったようだ。

 

前半を終えた時点で、木村選手がスコアを2つ落としたものの通算イーブンーパーで首位をキープ。1打差の通算1オーバーに最終組から1組前の神谷選手、通算2オーバーには同じく1組前の杉浦(茂)選手、2組前の山下洋右選手(三好CC)、3組前の倉田順一選手(新城CC)、さらに5組前の嶋川一三選手(呉羽CC)の4人が続いた。また、この時点で、インスタートの原田英明選手(南山CC)が前半を3アンダーで折り返したとの情報も入り、勝負の行方はますます混沌としてきた。

 

しかし、後半に入り、優勝の行方に関しては、早い時点でほぼ木村選手の一人旅状態となった。木村選手は10番をボギーとしたが11番でバウンスバック、そこからはパーセーブを続けた。最終18番を迎えた時、2位グループとは3打差がついていた。木村選手は気持ちよくドライバーを振ったが、右に大きく逸れてしまい、そこからグリーン手前のバンカーへ。ピン横2メートルにナイスアウトし、パーセーブを狙ったが残念ながら球はカップを抜けてボギーフィニッシュ。「最後はパーで締めたかったなあ」と苦笑いの木村選手は、第55回大会(緑ヶ丘CCで開催)でルーキー優勝して以来3年ぶり2度目の中部シニアの栄冠だった。


成績

 

優勝 木村洋(グレイスヒルズCC)  145=70、75(38、37)
2位 木田正彦(名張CC)    147=74、73(38、35)
2位 小本誠二(東濃CC)    147=74、73(37、36)
2位 杉浦茂樹(日本ラインGC)   147=74、73(36、37)
2位 山下洋右(三好CC)    147=74、73(36、37)

 

 

通算150ストロークまでの13人が日本シニア出場権を獲得

一方で、慌ただしかったのは日本シニア出場権の13人枠の方だった。先に上がった選手が好スコアをマークするたびにリーダーボードの前がざわつく状況。通称裏街道の原田選手は1アンダー71のホールアウトで通算150ストローク。最終的には、この150ストロークのマッチングスコアカードとなった。
日本シニアゴルフ選手権競技は10月29日(水)〜31日(金)に埼玉県の飯能ゴルフクラブで開催される。

 

 

<インタビュー>

 

優勝
木村洋 選手(グレイスヒルズCC)  145=70、75(38、37)

ルーキー優勝した3年前は、初日2位から決勝で鮮やかに逆転をした木村選手。2度目の優勝は、初日から首位を走り、2日目は前半こそスコアを落としたが首位をキープし、最終的には2位に2打差をつけて逃げ切った。「後半の10番で右バンカーからアプローチがショートして2メートルが入らずのボギーでしたが、次の11番で上から5メートルが入ってバウンスバックできたのが良かった。でも全体としては昨日のほうがショットのキレも良かったですね、今日はうまくいかないことが多かった。アプローチが寄っていたのでしのげた感じです」と反省の方が多かった木村選手は、体力面の不安もちらり。決勝の最終18番にきた時に、暑さでフラッときたとか。それでも、「最後のホールだから、思い切って振ろうと思ったんですよ。そしたら、右に出ちゃいましたね」。
14歳からゴルフを始め、愛知高、愛知学院大とゴルフに集中していたが、社会人になってからは仕事中心の生活でゴルフ競技からは離れた。再び競技を再開したのは45歳の時。東海マスターズで優勝して東海クラシックに出場した。その後、シニアルーキーで中部シニア優勝につながっていく。今は週に3回、100球ほどの練習を続け、ラウンドは土日を中心に年に70回程度「。競技は平日が多いので、それ以外のラウンドはできませんよ(笑)。今年の目標は日本で上位に入ることかな」。3年前と同じように、穏やかな木村選手だった。

 

<日本シニア出場権獲得>

 

2位
木田正彦 選手(名張CC)    147=74、73(38、35)


元祖シニアの星、とでもいうべき存在の木田選手は今年61歳。去年10月から腰痛でまともにゴルフができなかったのだとか。脊椎管狭窄症の影響で、今は理学療法などをしながら5月からゴルフを再開した。今大会は同じ名張CCの後輩と一緒に日本を目指したが、初日2位だった加納選手は通算150ストロークのマッチングで残念ながら落選した。

 

 

2位
小本誠二 選手(東濃CC)    147=74、73(37、36)

ルーキー出場で日本シニアの出場権を獲得した。「緊張感なく、楽しくプレーできました。日本の試合は初めてなので嬉しいです!」嬉しそうに笑った小本選手は若い時は実業団ソフトテニスの選手だったが30歳からゴルフに転向。競技には36歳から出ているそうだ。

 

 

2位
杉浦茂樹 選手(日本ラインGC)   147=74、73(36、37)

ディフェンディングチャンピオンの杉浦選手も2日目をしっかりとまとめ、2位入賞した。

 

 

2位
山下洋右 選手(三好CC)    147=74、73(36、37)

60歳。日本シニアは2度目の出場となる。

 

 

6位
倉田順一 選手(新城CC)    148=74、74(36、38)


 

 

7位
児島達之 選手(春日井CC)  149=76、73(38、35)


 

 

7位
辻一也 選手(藤原GC)  148=74、75(37、38)


 

 

7位
大羽伸治 選手(新城CC)  149=74、75(36、39)


 

 

10位
原田英明 選手(南山CC)  150=79、71(38、33)

初日51位タイでインからスタート、11番、15番でバーディ、16番でボギーの後、17番パー5で17メートルの第3打をチップインイーグルを奪った。前半を3アンダー、通算4オーバーで上位に食い込んだ。「前半は良かったけど後半にボギーが続いてしまって、最後9番で奥のバンカーからチップインバーディが取れて、出場権を得ることがgでき、良かったです」。

 

 

10位
嶋川一三 選手(呉羽CC)  150=75、75(35、40)

 

 

10位
加藤浩 選手(岐阜関CC)  150=74、76(39、37)


 

 

10位
神谷茂 選手(ライオンズGC)  150=72、78(37、41)

 

 
<会場フォト>