中部ミッドアマチュア本戦 1R成績表、2R組合せ表、速報記事、会場フォト掲載
2025.10.16
2025年(第14回)中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
開催日/2025年10月16日(木)~17日(金)
会場/愛知カンツリー倶楽部 東山コース
当初公開しました第2日のスタート表につきましては日付が誤っていましたので訂正いたしました
第14回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2025年10月16日(木)
会場/愛知カンツリー倶楽部東山コース 7093yd Par72
参加人数/136名(うち欠場5名)
天候/1R 雨時々曇り
前川裕太郎選手(フォーレスト福井GC)が1アンダー71で首位。
82ストロークまでの88人が明日の決勝へ。
25歳以上のゴルファーが出場する第14回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の第1日目が終了した。会場は愛知県名古屋市の愛知カンツリー倶楽部東山コース。昭和29年開場の歴史あるゴルフ場で、名匠・井上誠一氏が手がけた18ホールではこれまで日本オープンはじめ数々の公式競技が開催されてきた。今大会では通常7166ヤード、パー74のところ、7093ヤード、パー72の設定として行われた。
今日は朝から小雨がぱらつく曇り空、全員がティーオフを終えた10時ごろには本格的な雨、さらに12時過ぎには一時、土砂降りにも見舞われた。気温は22度ほどと低めだったが、これまでの暑さを考えると選手たちにはプレーしやすい涼しさだった。
グリーンコンデジションはスティンプ10.9、コンパクション21の設定。ホールロケーションについては選手たちからは「難しいホールが多くて、厳しかった」と嘆き節も聞かれた。
アテスト会場に選手が戻ってきたのは12時45分。イン1組目の菊本裕司選手(名張CC)がいきなり1オーバーの73ストロークをマークしてきた。すると、イン2組目で回ったディフェンディングチャンピオンの桑原竜也選手(各務原CC)も73でホールアウト。さらにアウト3組目の小原景選手(東名古屋CC)が1打上回る72ストロークをマークし、首位に立ったのだ。
その後も74ストロークに篠塚裕章選手(ニューキャピタルGC)や上田崇宏選手(関ヶ原CC)、60歳の原田英明選手(南山CC)たちが並び、70台の好スコアが続々とマークされていった。
競技は順調に進んだが、土砂降りに見舞われた選手たちは思うようにスコアを伸ばせなかった不運もあったようで、首位を塗り替えるスコアは一向に現れることないままに、競技は終盤に。明日へのカットラインも徐々に見えてくる中、ついに、アウトの最終組を残すのみとなった。そして、その最終組の前川裕太郎選手(フォーレスト福井GC)が今日のベストスコアとなる1アンダー71ストロークをマーク。首位に躍り出たのだった。同じく最終組の青山禎達選手(名張CC)もイーブンパーの72ストロークをマークして、2位タイに入った。
今大会の出場者は25歳から68歳までの131人。年齢の内訳は、60代が5人、50代が52人、40代が44人、30代が21人、20代が9人。
第1日目の結果、82ストロークまでの88人が明日の決勝ラウンドに進出する。明日のティーオフは午前7時30分から。
<インタビュー>
1位
3年前の優勝以来の出場で、首位発進
前川裕太郎選手(フォーレスト福井GC) 71=36、35
アウト最終組で回り、1位に躍り出た。3バーディ、2ボギーだった。2番パー4でカラーからチップイン、4番パー3で3メートル、後半10番パー4で230ヤードの第2打を3Wで打つと2.5メートルにつき、バーディパットを沈めた。「今日はショットが良くて、ほぼパーオンしました。バーディチャンスも多かったし、いいゴルフができました」とニコニコ。スタート前に「3年ぶりなので緊張しています」と言っていたのが嘘のようだった。
前川選手は、2022年の第11回大会(能登CCで開催)のチャンピオン。「あの優勝の後、もっと強くなりたいと練習量やトレーニングを増やしたんですが、やりすぎたのか腰を痛めてしまって、結局手術しました。そのため、しばらくゴルフができなくて、昨年復帰。でも、予選落ちして、今年ようやく本戦に来れました。まさかの1位スタート、嬉しいです。明日は崩れることがないように18ホールを回りたいです」。腰痛になってから今日まで、妻の祐美さんがとりわけ食事面で支えてくれていて、前川選手は感謝しかないそうだ。3年ぶりの日本ミッドアマを目指して出場した今大会で、明日は更なる高みを目指す。35歳
2位
小原景選手(東名古屋CC) 72=34、38
アウト3組目からリーダーボードの一番上に立っていた小原選手。前半の3番パー5、4番パー3、6番パー4でバーディを奪い、3アンダーまで伸ばしたが、9番パー4で3パットのボギーとした。「前半は9番は惜しかったけどショットも良くていい感じでした。でも、後半になって、待ちの時間が長かったこともあるけど、耐えるゴルフになっちゃって、ショットも曲がり出してしまった」と思うようにいかなかくなった後半を悔やんだ。現在50歳になった小原選手が日本ミッドアマに行ったのは過去2回、直近は2018年である。「久しぶりに、日本ミッドアマに行ってみたいですね」と好位置からの明日を見据えた。
2位
青山禎達選手(名張CC) 72=35、37
首位の前川選手と同じ最終組で回った青山選手は、前半を3バーディ、2ボギー、後半は1バーディ、2ボギーだった。「スコアはイーブンパーといいですが、内容的にはショット、特にアイアンが良くなくて、粘り強くやれたかなとは思う。雨のせいなのか、リズムが速くなってしまうので、ゆっくり振るように心がけました。助かったのは大雨の時、13番のショートホールで3組待っていて、僕たちの番になった時には雨が止んだことかな」と待たされたことがラッキーに転がったと教えてくれた。38歳
4位
菊本裕司選手(名張CC) 73=35、38
インからスタートし4バーディを奪った。「前半の12番で18メートルくらいのバーディパットが入りました。17番でも乗っただけの25メートルを2パットで入れられたし、今日はパットの距離感が合ってたのが良かった」とロングパットが良かったことを好スコアの要因に挙げた。ずっと調子が悪かったんですが、少しずつ戻っているかも。後半は落ち着いてできたかな(笑)」。43歳
4位
桑原竜也選手(各務原CC) 73=38、35
ディフェンディングチャンピオンの桑原選手はイン2組目のスタートだった。前半は11番(332ヤード、パー4)でバーディ、後半は1番(493ヤード、パー5)と7番(222ヤード、パー3)でボギーとした。「今日はショットは良かったですね。パーオンが多かったし、パーセーブもできた。ピンポジションが難しかったけど、3パットもなかったから」と桑原選手。11フィーロ近いグリーンスピードについては、「ホームの各務原も割りに早いので大丈夫」だった。昨年の優勝で、周りのトップアマからラウンドに誘ってもらう機会が増えたという。「一緒に回ることでとても勉強になっています。それと、今年の岐阜オープンで2日目にスコアを伸ばせたこととかも自信になりました。明日も日本を目指して頑張ります!!」。37歳
4位
今泉友佑選手(EGC伊勢大鷲) 73=37、36
アウトからスタート、1番パー5で1メートル、2番パー4で2メートルと連続バーディ発進したが、4番パー3でボギー、9番パー4では右の池に第1打を入れてしまいダブルボギーだった。「後半は雨もひどくなってきて我慢でした。14番でバーディが取れた後に大雨でしたね。雨があ上がって、17番でセカンドがバンカーに入ってしまって、パーパットが5メートル残ったんですが、それが入ったのが良かったです」と下りのスライスラインを決めたガッツパーを喜んだ。今泉選手は2年前のルーキーイヤーに日本ミッドに出場した。昨年は祖父が亡くなり出場キャンセル、今年2回目の出場で2度目の日本ミッドアマを狙う。27歳
60歳は「パッティングが良かった」
原田英明選手(南山CC) 74=36、38
首位と3打差の74ストロークには6選手が並んだが、その中に、60歳の原田選手がいる。「今日は長いパットが良く入りました。6番では7メートルのバーディパットが入ったし、他にも4メートルや5メートルのパーパットが入ったのが良かった」と笑顔だったが、実は、昨日、自身が経営する「パッティングベース長久手」でパットのチェックをしてきたのだとか。計測を担当した見﨑和也選手(品野台CC)は「僕の方は今日は80でしたけど」と残念そうだった。(写真左が原田選手、右が見﨑選手)
ともに74ストローク
上田崇宏選手(関ヶ原CC) 74=38、36
齊藤祐選手(関ヶ原CC) 74=39、35

同じホームの2人が仲良く74ストロークでフィニッシュ。(左が齋藤選手、右が上田選手)
<会場フォト>