中部ミッドアマチュア本戦 2R成績表、記事を掲載しました

2019.10.11

2019年度(第9回)中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技

 

第2日成績表を掲載しました。(こちらからご覧ください)

 

第9回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2019年10月10日(木)・11日(金)
会場/伊勢カントリークラブ 7021yd、Par72
参加人数/156名(うち欠場8名)
天候/第1日 曇り、第2日 曇り

 

木田正彦選手(名張CC)が2位に4打差をつけ、56歳でミッドアマ初優勝。

 

152ストロークまでの上位14人が日本ミッドアマ出場権獲得。


中部ミッドアマチュアの決勝ラウンドは、超大型台風19号の影響が心配されたが、幸いにも雨は一瞬パラついた程度で済んだ。風もほとんどない曇り空の下、昨日の予選を通過した102人が午前7時からティーオフしていった。

 

第1日の首位、1アンダーの木田正彦選手(名張CC)と堀信義選手(片山津GC)、イーブンパーの酒井進選手(岐阜北CC)、1オーバーの大橋元選手(中仙道GC)の4人が最終組。一つ前で、1オーバーの横山浩康選手(ローモンドCC)と見﨑和也選手(品野台CC)、2オーバーの斎藤元一選手(伊勢CC)、水谷友哉選手(スリーレイクスCC)の4人。さらにその前には2オーバー、3オーバーグループがひしめき、優勝はもちろん、日本ミッドアマチュア14人の枠争いは興味深いものだった。

 

注目された最終組は、1番(414yd、パー4)で木田選手と大橋選手がともにボギースタートで、混沌の幕開けとなった。木田選手は4番(430yd、パー4)で第1打を右バンカーへ入れ、4オン2パットのダブルボギーを叩いたものの、6番(510yd、パー5)をバーディとして、前半を38、通算1オーバー。一方、堀選手は、5番(179yd、パー3)で右斜面からのアプローチがピンをオーバー、それを決められず、ボギーの37、通算イーブンパー。酒井選手は順調にホールを進めていたが7番(393yd、パー4)の第2打で突然のシャンク球が出てトリプルボギーとすると、その後もボギーが止まらず通算5オーバーに。大橋選手もショットが安定せず、同じく通算5オーバーで前半を終える。

 

前半折り返し時点で、首位は堀選手で通算イーブンパー、2位は木田選手で通算1オーバー、3位に通算2オーバーとしたディフェンディングチャンピオンの見﨑選手。さらに通算4オーバーで横山選手と、追い上げる選手たちもそれぞれに苦労している様子だった。

 

後半に入り、11番(562yd、パー5)で堀選手がボギーを打ち、木田選手と並んだ。13番(377yd、パー4)で木田選手がバーディを奪い、1打リード。このあたりで、優勝争いは、完全に堀選手と木田選手の2人に絞られていた。14番(201yd、パー3)はともにボギー。続く15番(406yd、パー4)で堀選手が’ボギーを叩いてしまい、差は2打に。そして、16番(457yd、パー4)で木田選手が15メートルのロングパットを鮮やかに沈めてバーディを奪い、優勝をほぼ手中に。最終18番(552yd、パー5)で堀選手がボギーとしたため、結局4打差がついた。

 

「嬉しいです」とにこやかに喜びを語った木田選手は、プレースタイルや人柄などで以前から多くの選手から尊敬される存在である。56歳の木田選手がCGA(中部ゴルフ連盟)主催競技で優勝したのは、27年前の1992年、第25回中部アマチュア(愛知CCで開催)。29歳の時以来のCGA競技、しかも中部ミッドアマチュアというビッグタイトル。シニア世代になった木田選手は、今年の中部シニアで惜しくも2年連続の2位に甘んじたが、この先、シニア、ミッドシニア、グランドシニアとすべての世代での優勝を手にするチャンスを得たことになる。

 

◆入賞◆

優勝 木田正彦(名張CC) 144=71、73(38、35)
2位 堀信義(片山津GC) 148=71、77(37、40)
3位 斎藤元一(伊勢CC) 149=74、75(39、36)
4位 福岡逸人(三好CC) 150=75、75(38、37)
4位 大橋元(中仙道GC) 150=73、77(39、38)
4位 横山浩康(ローモンドCC) 150=73、77(39、38)

 

◆日本ミッドアマチュア出場権は14人◆

2日間の競技の結果、通算152ストロークまでの14人が日本ミッドアマチュア出場権を獲得した。日本ミッドアマチュアは、11月20日(水)〜22日(金)に埼玉県の武蔵カントリークラブ・笹井コースで開催される。なお、日本ミッドアマチュアには、榊原吉規選手(知多CC)と山村憲人選手(WF名古屋港)の2人がシード選手として出場する。

 

<インタビュー>

 

「我慢!の日でした」
優勝
木田正彦選手(名張CC) 144=71、73(38、35) 56歳

スタートの1番でボギー、4番では第1打をバンカーに入れ、そこから出すだけ、4オン2パットのダブルボギーとした。「流れが悪くなっていたんで、6番でバーディが取れて、落ち着けました」と前半を振り返った木田選手。1打を追いかけた後半は、11番で堀選手がボギーを打ち、首位に並んだ。続く12番(448yd、パー4)、第1打は左のバンカー。「一瞬、(バンカーから)狙おうと思った。でも、そこまで辛抱してきたのが水の泡になるかもしれないと感じたので、第3打勝負にした。ピンまで85ヤードを52度で1.5メートル。あのパーで流れが良くなったと思う」。木田選手はナイスパーの後の13番(377yd、パー4)で真下から2.5メートルを沈めバーディを奪った。14番(201yd、パー3)はボギーだったが、16番(457yd、パー4)で15メートルのロングパットを決めた。
29歳で中部アマチュアを優勝して以来のCGA主催競技の栄冠。実に27年ぶり、しかも56歳のシニアになってからのミッドアマVだ。大阪府八尾市在住だが、名張CC所属で中部が主戦場の木田選手。高校生でゴルフを始めた頃、「電車でバッグを担いで自分で行けるところ」と見つけたのが名張CCだった。大学卒業後、入会し、インタークラブの名張連勝にも貢献した。「初めから、クラブの先輩方に可愛がってもらった。顔見知りがどんどん増えていって・・・。関西にもコースは持ってるけど、中部の方が楽しいですよ」。多くの人たちから尊敬されている木田選手にゴルフ上達に大切なことは何ですか、と尋ねたら、「やっぱり、基本の練習かな。アドレスからの基本」とシンプルな答え。そして、「ゴルフは自己管理のスポーツだよ」と、優しい笑顔で話してくれた。

 

2位
堀信義選手(片山津GC) 148=71、77(37、40) 47歳

 

3位
斎藤元一選手(伊勢CC) 149=74、75(39、36) 50歳


「今日は攻める」と言ってスタートした斎藤選手。「前半9番でダボにしてしまったけど、後半は2バーディ2ボギーで耐えた。ホームなので、応援も多かったし、良かった」。

 

4位
福岡逸人選手(三好CC) 150=75、75(38、37) 44歳


「パッティングがとにかく入らない2日間でした。4年ぶりに参加したけど、出場権が取れてよかった。アンダーで回れなくて残念」。

 

4位
大橋元選手(中仙道GC) 150=73、77(39、38) 41歳


「ショットが曲がりすぎました。6番でアプローチを失敗してから、どんどんおかしくなってしまった」。

 

4位
横山浩康選手(ローモンドCC) 150=73、77(39、38) 53歳


「1番の第1打を左に曲げたけどナイスパー。でも、2番で第1打をOBした。全体にひどい内容でした」。

 

7位 山本幸広選手(名古屋グリーンCC) 151=75、75(41、35) 39歳


「出だしから5連続ボギーだったので、どうなるかと思ったけど、後半は持ちこたえられました」。

 
7位 土岐明彦選手(富士C可児C) 151=74、77(39、38) 57歳

 

7位 見﨑和也選手(品野台CC) 151=73、78(37、41) 33歳


ディフェンディングチャンピオンの見﨑選手は前半を3位で折り返したが、後半失速。「体力と集中力が続かなかったですね。毎年、このミッドアマに出て、日本に行くことを目標にしているので、達成できてホッとしている。日本で頑張ります」。
 
7位 酒井進選手(岐阜北CC)  151=72、79(41、38) 46歳


「前半のシャンクでどうなるかと思ったけど、後半は少し落ち着けた」。
 

11位 笠原義也選手(レイク浜松CC) 152=81、71(36、35) 44歳


初日81で66位タイからスタート。通称、裏街道から素晴らしいジャンプアップ。「取れた5バーディのうち3つはロングホールでした。全体に良かった」と初の代表を喜んだ。
 
11位 星野良博選手(平尾CC)  152=78、74(37、37) 51歳

 

11位 堀江典央選手(岐阜稲口GC) 152=76、76(36、40) 47歳

 
11位 今川知也選手(三好CC)  152=74、78(41、37) 47歳

 

 

<選手、会場風景などフォトギャラリー>