中部ミッドアマチュア本戦 2R成績表、速報記事、インタビュー、会場フォト掲載
2025.10.17
2025年(第14回)中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
開催日/2025年10月16日(木)~17日(金)
会場/愛知カンツリー倶楽部 東山コース
第14回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2025年10月16日(木)・17日(金)
会場/愛知カンツリー倶楽部東山コース 7093yd Par72
参加人数/136名(うち欠場5名)
天候/1R 雨時々曇り、2R 晴れ
桑原竜也選手(各務原CC)が逆転の通算2オーバーで、
昨年に続く連覇達成。
通算155ストロークまでの17人が日本ミッドアマチュア出場権を獲得。

第14回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技が終了した。決勝ラウンドの今日は朝から秋晴れという言葉がぴったりの快晴、風はさほどないゴルフ日和となった。
スティンプ10.8、コンパクション21のグリーンコンディションに加え、決勝らしいホールロケーション、さらに450ヤード超のパー4が4ホールと、タフな設定の中、選手たちは優勝、そして、日本ミッドアマチュア17人の枠を目指し、朝7時30分から順次ティーオフして行った。
決勝に進出した82ストロークまでの88人にとって、今日のスコア次第で「日本」が見えてくるだけに、好天の中のプレーは自分への期待感もたっぷりといった表情が多かった。
最終組は、初日1アンダーで首位の前川裕太郎選手(フォーレスト福井GC)、1打差イーブンパーの青山禎達選手(名張CC)と小原景選手(東名古屋CC)の3人。1番(493ヤード、パー5)は全員がパーセーブしたが、続く2番(418ヤード、パー4)で小原選手がボギーとする。3番(541ヤード、パー5)で小原選手が手前からのチップインバーディを奪ってバウンスバックする一方で、首位の前川選手がグリーン奥のカラーから3打を要しボギーとして、3人が通算イーブンパーで並んだのだ。しかし、ここから、前川選手の調子が狂い出す。4番パー3で奥からのアプローチからダブルボギー、その後、バーディを奪うもボギーが止まらない状況になってしまった。小原選手もボギーが続く中、青山選手だけが堪えながらスコアをキープ、9番(465ヤード、パー4)でボギーとして通算2オーバーで前半を終えた。この時、前川選手が通算5オーバー、小原選手が通算6オーバーとなっていた。そして、折り返し時点で首位に立っていたのが、ひと組前の桑原竜也選手(各務原CC)で、前半をイーブンパーの36、通算1オーバーだった。また、2組前の篠塚裕章選手(ニューキャピタルGC)が通算2オーバーで2位タイに上がっていた。
後半になり、桑原選手は10番(451ヤード、パー4)でボギーを打ち通算2オーバーに、青山選手は10番と11番(332ヤード、パー4)を連続ボギーとして通算4オーバーに後退。桑原選手は11番以降はパーセーブを続けたが、追いかける選手が抜き去ることはなかった。2位とは2打差のまま通算2オーバーでホールアウトし、クラブハウスリーダーとなり、そのまま優勝を決めた。37歳の桑原選手は昨年大会に続く連覇達成となった。
成績(入賞者)

優勝 桑原竜也(各務原CC) 146=73、73(36、37)
2位 青山禎達(名張CC) 148=72、76(38、38)
3位 篠塚裕章(ニューキャピタルGC) 149=74、75(36、39)
3位 菊本裕司(名張CC) 149=73、76(39、37)
5位 松久征史(岐阜稲口GC) 150=77、73(38、35)
★日本ミッドアマチュア出場権は、通算155ストロークまでの17人が獲得した。

今年の日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技は、11月19日〜21日(水〜金)に愛媛県の滝の宮カントリークラブ 赤石・別子コースで開催される。タイが生じたため、マッチングスコアカード方式により決定された。
17人の内訳は、20代が1人、30代が5人、40代が7人、50代が3人、60代が1人。最年長で出場となった60歳の原田英明選手(南山CC)はこれまで日本シニアに4回、日本ミッドアマに5回出場しており、今回で合計10回目のジャパンになった。原田選手と同学年だが59歳のベテラン、横山浩康選手(ローモンドCC)も昨日23位タイから浮上した。また、初日に80ストロークと出遅れ、インからのスタートとなった見﨑和也選手(品野台CC)と纐纈将紀選手(美濃白川GC)がともに74ストロークをマークして大ジャンプアップし出場権を得た。
<インタビュー>
優勝
「連覇を狙って、獲れたのが嬉しい」
桑原竜也選手(各務原CC) 146=73、73(36、37)

首位と2打差でスタートした桑原選手は、3番パー5で最初のバーディを奪うと、5番パー4と10番パー4をボギー、あとはしっかりとパーセーブしての連覇だった。「長い9番を寄せワンでパーセーブできたのが後半に繋がったと思う。11番パー4で20メートルを2パットでパーにできたことも大きかった。下り傾斜のパットが多くて、もう少し打てたら入ったんでしょうけどね。でも、ほとんどパーオンできて、パッティングも良かった。それと、組のみんなと励まし合いながらポジティブに回れた。ボギーが出ても明るくしようと声を掛け合っていたのが良かったと思います」と振り返った。
今大会は連覇を狙った。「今までに誰もいないかと思っていましたが、第1回、2回の飯田耕正さんが連覇と聞きました」と少し残念そうだったが、来年に向けて、3連覇の目標ができた。
この1年半ほど、インドア練習場で、トラックマンやビデオで自分のスイングをデータで見るようになり、自分の悪い癖がわかってきた。「どんな時に、どういう球が出るのか、わかってきたので、プレー中に修正することができたりします」と進化していると話す。
現在の飛距離はキャリーで260ヤードほど。それを伸ばす気は?と尋ねると、「去年の日本ミッドアマでトップアマの豊島豊さんと一緒に回れて勉強になりました。豊島さんの球は正確なんです。飛ばすことよりも精度を上げることが大事と学んだので、もちろん飛べばいいですけど、最優先じゃないかな(笑)」。着実に、堅実に、力を蓄えてきた桑原選手は今年の日本ミッドアマでの上位を狙う。プロゴルファー桑原克典の甥っ子。37歳。
2位
青山禎達選手(名張CC) 148=72、76(38、38)

最終組でスタートし、1バーディ、1ボギーでスコアをキープしていたが、9番から3連続でボギーで通算4オーバーに。さらに13番でボギーを打つも14番でバウンスバックした。「今日はよく頑張りましたよ。9番はバンカーからのショットが大きくて、下手でしたね」と反省も。名商大時代は中部アマや中部学生で活躍、2007年に愛知CC東山コースで開催された日本アマチュアに出場している。社会人として、今は名張CCのインタークラブメンバーの38歳。
3位
篠塚裕章選手(ニューキャピタルGC) 149=74、75(36、39)

初日7位タイで、最終組から2つ前の組でスタートした篠塚選手。前半を終えて2位タイにつけたが、後半に3ボギーを打ち、通算5オーバーとした。「この2日間、調子が良かったです。バーディは今日はひとつでしたが、全体を通して大きなトラブルがなかったのが何よりでした」と初めての日本ミッドアマチュア出場を喜んだ。ゴルフは35歳から競技に出始めたという45歳。
3位
菊本裕司選手(名張CC) 149=73、76(39、37)

2位の青山選手と同じ名張CCでインタークラブメンバーでもある菊本選手は、最終組のひとつ前で回った。「2番で素ダボを打ってしまったけど、そこからなんとか踏みとどまることができました。後半は特に集中することができて、ジャパンに行けることになって嬉しいです!」
5位
松久征史選手(岐阜稲口GC) 150=77、73(38、35)

初日23位から73ストロークの好スコアで一気に5位入賞を果たした。「2番で素ダボを打った後、3番でバーディがきて、前半38。後半はピンチがありながらも2バーディ、1ボギーで回れました。少し守りにいくとよくない。攻めていくいつも通りのゴルフをしようと心がけたら、まとまってきました。いつも通りが大切だと思いました」と松久選手。最近は、上田崇宏選手や優勝した桑原選手たちと月例会のように一緒にラウンドする機会が増え他ことで「とても勉強になっている。刺激にもなるし、楽しい」とか。(写真はラウンド仲間たち。左から村上将、松久征史、桑原竜也、上田崇宏、江崎晃輔の各選手)
<会場フォト>


















