中部ミッドシニア本戦 2R成績表、速報記事、インタビュー、会場フォト掲載
2025.09.18
2025年度(第31回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技 本戦
開催日/2025年9月17日(水)・18日(木)
会場/愛岐カントリークラブ(中・東コース)
第31回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
2025年9月17日(水)・18日(木)
会場/愛岐カントリークラブ(中・東コース) 6313yd Par72
参加人数/118名(うち欠場4名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ一時雨
CGA競技初出場の68歳、長谷川伸弘選手(恵那峡CC)が
通算4アンダーで初優勝。エージシュート達成も。
通算152ストロークまでの12人が日本ミッドシニア出場権を獲得。

第31回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドが終了した。今日も蒸し暑さは昨日と変わらなかったが、風が吹いたことや、12時過ぎに15分ほどの土砂降りの雨が降ったことにより、少し凌ぎやすくなったといえる。
82ストロークまでの83人が進出した決勝ラウンドは、朝7時30分から4人組でティーオフ。最終組は午前9時に、2アンダーの首位、佐々木清士選手(グランディ浜名湖GC)と藤井広文選手(桑名CC)、イーブンパーの長谷川伸弘選手(恵那峡CC)、1オーバーの増田豊選手(岐阜セントフィールドCC)の4人でスタートした。打ち下ろしの1番(408ヤード、パー4)、佐々木選手、藤井選手、長谷川選手の第1打はフェアウェイへ、増田選手は右ラフに曲げた。フェアウェイからの3人はパーオンし、2パットのパー、増田選手はグリーンを外しボギースタートとなった。続く2番(513ヤード、パー5)。全員が3オンしたが佐々木選手と長谷川選手がバーディパットを沈め、それぞれ通算3アンダーと1アンダーに伸ばす。さらに3番(157ヤード、パー3)で長谷川選手が1.5メートルにつけてバーディを奪い通算2アンダーに伸ばし、藤井選手に並び、首位の佐々木選手とは1打差となった。
長谷川選手は今大会がCGA競技初出場の68歳。スタート前は「緊張している」と話していた選手が日本タイトルを持つ2人に引けを取らない堂々たる試合運びを見せていた。ドライバーショットはフェアウェイを外さず、確実にパーオンをする盤石の流れだった。崩れる気配のない長谷川選手に対し、佐々木選手と藤井選手はバーディパットを決めきれずスコアが伸びない。増田選手はパッティングに苦しみ、スコアを落としていた。前半が終わった時、首位は藤井選手で通算3アンダー、佐々木選手と長谷川選手が通算2アンダー、増田選手は通算8アンダー。前の組では、アンダーパーの選手は出ておらず、優勝争いは最終組の3人に絞られた。
朝から晴れて蒸し暑かった愛岐CCを驚かせたのは12時過ぎの突然の雨だった。ひどい土砂降りはわずか15分ほどで止み、あっという間に日差しが戻った。
優勝争いは後半の10番(398ヤード、パー4)から動き出した。長谷川選手がバーディ、藤井選手がボギーとして長谷川選手が通算3アンダーで単独首位に立ったのだ。さらに長谷川選手は13番パー4でもバーディを奪い通算4アンダーに伸ばした。この時、2位は佐々木選手で2打差。藤井選手は通算1アンダーに後退していた。その後、長谷川選手は15番パー5でボギーを打ち、通算3アンダーに。そして、佐々木選手と1打差のまま、最終18番(479ヤード、パー5)へ。ともにフェアウェイからの第3打、佐々木選手の球はピンの奥5メートルへ、その後に打った長谷川選手の球はピンの右2メートルにつき、ギャラリーから大きな拍手。佐々木選手のバーディパットが決まらなかったのを見届けた後に、長谷川選手は鮮やかにバーディパットを沈め、通算4アンダー。2位に2打差をつけた初優勝は、初のエージシュートの瞬間でもあった。

成績(入賞者)
優勝 長谷川伸弘(恵那峡CC)  140=72、68(34、34)
2位 佐々木清士(グランディ浜名湖GC) 142=70、72(36、36)
3位 藤井広文(桑名CC)    145=70、75(35、40)
4位 林建治(和倉GC)   147=75、72(37、35)
5位 川中勲(能登島G&CC)  150=73、77(39、38)
⚫︎日本ミッドシニアへの出場権は、通算152ストロークまでの12人(佐々木選手がシードを持っているため、13位までの選手)が獲得した。この中にルーキーは6位タイの安井滋選手(双鈴GC関)と大脇浩徳選手(中部国際GC)、10位タイの大西和弘選手(富士C可児C)の3人、70代は6位タイの藤崎馨選手(岐阜国際CC)と10位タイの武山良一選手(桑名CC)の2人。初日38位タイの永井智伸選手(やまがたGC美山)は10位タイに第ジャンプアップしている。
日本ミッドシニアゴルフ選手権競技は、11月6日(木)〜7日(金)に岡山県の後楽ゴルフ倶楽部で開催される。

 
<インタビュー>
優勝
初出場、初優勝、初エージシュート。快挙の初尽くし
長谷川伸弘選手(恵那峡CC) 140=72、68 

CGA公式競技に初めて出場した長谷川選手は、初日に3位となり、まさかの最終組で決勝ラウンドを迎えた。スタート前、「緊張している」と話していたが、ティーイングエリアで3番目にティーアップをした時、周りからも手の震えが見えるほどだった。そんな緊張感たっぷりの長谷川選手だったが、試合が始まると、周りが驚くほどの落ち着いたプレーを展開したのだった。「各ホールのことはあまり覚えていない。ただ、目の前の1打を必死に打っていったという感じです」。
前半を終えて通算2アンダーで、首位と1打差の2位タイ。後半10番と13番のバーディで通算4アンダーに伸ばして2位に2打差をつける単独首位に立った。傍目からは淡々とリズムよくプレーを続けているように見えたのだが、変化を感じたのは15番パー5だった。フェアウェイの真ん中からの第2打、残り230ヤードだったが、前の組がホールアウトするのを待ったのだ。「佐々木さんが左サイドにレイアップしたのを見て、できるだけグリーンに近づきたいと思ったんです。でも5Wで打ったら右に行ってしまって、セーフだったから良かったけど危なかったですね」と長谷川選手。そこからの第3打は目の前に木もあったが、低く出た球は上手くグリーンをキャッチ、惜しくもオーバーし、2パットのボギーで通算3アンダー、2位と1打差になった。そして続く16番パー3。グリーンの左端、ピンまで10メートルからのバーディパットは下りのフックライン。だが、球はピンを3メートルオーバーした。「あのパットは絶対に入れなきゃと思いました。2連続ボギーはダメだと。なので、強めに打てたし、入ってくれてホッとしました」。分かれ目となったパーパットを決めたことで、長谷川選手は17番をパーセーブ、そして、最終18番では第1打が左のバンカーに弾んで前に出るラッキーショットから第3打をピン右2メートルにつけ、バーディフィニッシュした。
「ここのグリーンは曲がるように見えても案外曲がらないと信じ、打ったのが入ってくれた。それと、ショットは力まないように、スイングを小さめにすることを意識しました。お陰でフェアウェイをよくキープできたと思います」長谷川選手は、試合をそう振り返った。
物流会社の社長を務める長谷川選手がゴルフ競技を始めたのは57歳と遅く、まだ11年目。というのも、それまでは2人の息子さんの高校野球部の父母会会長を務めたり、地元のお役を務めたりと、ゴルフをする時間がなかったからだ。だが、「今年のミッドシニアは岐阜県で予選も本戦もあったので、出てみようかと思いました」と初出場した。トントン拍子に進んで、初優勝し、「何が何だかわからない」と戸惑いながらも、話をしているうちにじわじわと実感が湧いてきていたようだった。日本ミッドシニアでも、ステディなプレーで皆を驚かせて欲しいものだ。
「
2位
佐々木清士選手(グランディ浜名湖GC) 142=70、72(36、36)

バーディパットがなかなか決まらなかった佐々木選手は、残念ながら連覇を逃した。「入らなかったね。僕も悪くはなかったけど、それより、長谷川選手が良かった」と相手を称賛した。日本ミッドシニアは今年もシード権を獲得している。
3位
藤井広文選手(桑名CC)  145=70、75(35、40)

佐々木選手同様、パットがなかなか決まらなかった。「後半の14番でシャンクが出て、3打目のバンカーショットがホームランと、あのホールで一気に落としちゃった。ダメでしたねえ」
4位
林建治選手(和倉GC) 147=75、72(37、35)

両膝の人工関節手術をし、リハビリを終えて、1年半ぶりに競技に復活してきた林選手は、決勝ラウンドでパープレーで回り、見事に入賞した。
5位
川中勲選手(能登島G&CC)  150=73、77(39、38) 

初日に長谷川選手と同組で回った川中選手。決勝を77で回り、5位入賞を果たした。中部ミッドシニア初出場d、初日本をゲットした。
<会場フォト>
 






 

                