[2011]中部小学生≪本戦/記事≫

2011.08.03

第5回 中部小学生ゴルフ選手権競技

開催日/平成23年8月3日(水)
会 場/三好カントリー倶楽部(東コース)
距離/ 5635Y PAR72
参加者/
男子小学生4~6年生の部  43名
女子小学生4~6年生の部  20名
天候/ 晴れ

スタート表・・・button_report_start
≪成績表≫
男子小学4~6年生button_report_result

女子小学4~6年生button_report_result


早いグリーンをつかまえた男子  優勝=青山選手 69

距離感が合わず手をこまねく女子 優勝=立浦選手 79


男女63名のちびっ子ゴルファーによる中部小学生ゴルフ選手権競技。気候の変調が著しかった前日までから、ようやく夏らしい天候となった三好CCには時ならぬ黄色い歓声で溢れました。
優勝は、男子・青山晃大選手(愛知県・ほのか小6年)が4バーディー1ボギーの好スコアで獲得。女子は、立浦珠唯選手(愛知県・渋川小5年)が79と自身も不本意というスコアで優勝。男女同じ距離でありながら対照的な優勝スコアでした。要因は、グリーンの速さにありました。真夏の時期なのに大人でも手を焼く速いグリーン。男子の場合は、ショートアイアンできっちり2オンできるゲーム運びが出来ますが、女子のパワーでは、2オンをミドルアイアンで運ぶクラブ選択となり、グリーンに乗ってもボールは奥へこぼれ、パーを取りこぼす選手が多くいました。その結果、優勝の立浦選手が唯一79いうスコア、全員がいつもの自分のゴルフでない状況に翻弄されていました。
男子の2位は、田中伸乃輔選手(愛知県・松葉小6年)。青山選手とは、良きライバル同士です。2人の今後の活躍を温かく見守っていきましょう。
なお、今年5回を数える「中部小学生ゴルフ選手権競技」で、立浦姉妹はなんと4回の中部チャンピオンに輝いています。第1回、2回が長女の葉由乃ちゃん、4回大会が次女の琴奈ちゃん、そして今回が3女の珠唯ちゃんです。これから3人はどんな夢を実現させてゴルフ界を元気にしてくれるか楽しみです。

また競技の進行では、中部アマゴルフ研修会のメンバーがボランティアで加勢して、選手がホールバイホールで乗車するカートの運転や、ティーショットのボールの行方を追うことなどスロープレーを防止するアシストをしました。

本競技において上位男子5名、女子4名の9名は全国小学生ゴルフ大会(8月16日・火、千葉県・我孫子GC)への出場資格者となりました。選出にあたりタイは、最終ラウンドスコアのマッチング・スコアカードにより決定しました。

全国大会を獲得した選手のみなさん
写真前列左から、男子2位・田中伸乃輔選手、1位・青山晃大選手、女子1位・立浦珠唯選手、2位・小出美雨選手
写真後列左から、男子5位・新井隆一選手、4位・高橋京平選手、3位・可児隆征選手、女子3位・川合玲那選手、4位・古川莉月愛選手

 

〈インタビュー〉

男子の部 優勝
青山晃大選手(ほのか小6年)69=35、34
4バーディ1ボギーの69にも、「今日はパットが悪かった」と反省した青山選手。とにかく、このところ絶好調である。7月21日に行われた中部小学生愛知地区予選を65で回りトップ通過。2日前の月曜日のコカ・コーラ杯愛知県学生(笹戸CCで開催)で8バーディの64で自己ベストを更新。そして、今日の69なのである。「春日井CCの65あたりから自信がついてきて、うまくリズムに乗ってやれています。今日はショットは大丈夫でした。トラブルがあったところもあったけど、そこをパーできり抜けられたのが良かった」。
祖父が経営するゴルフ練習場で小さい頃から父親にゴルフを習った。小学校2年生で初めて参加した恵那峡のショートコースでの競技で、関西から参加した小斉平優和選手(現中学1年:小5・小6にJGA全国小学生大会連覇)と一緒に回り、「すごい人がいる」と刺激を受けた。「あれで、気合が入って、上手くなりたいとしっかり練習するようになりました」と晃大君。中部小学生には4年生から参加しているが全国大会へは今回初出場となる。大いに乗ってる晃大君の爆発に期待したい。が、その前に、晃大君は明日から開催の三重県オープン(チェリーレイクCC)に出場が決まっている。「プロと回れるからワクワクしている」と、連日のラウンドもなんのその、ニコニコ顔だった。163cm 58kg

 

女子の部 優勝
立浦珠唯選手(渋川小5年) 79=41、38
インからのスタートで11番H(480Y、Par5)でバーディをとるも、「ショットが良くなかったし、グリーンが思ったより速くて、はじめのパットを1メートルもオーバーしたりで3パット2回しちゃった」。女子の部のティーオフ一番で回り、79ホールアウトで帰って来た時は、「もうダメ。絶対に全国に行けないよ」としょげてた珠唯ちゃんだが、後続組も思ったほど伸びず、終わってみれば1打差で優勝を手に入れた。「スコアはよくないけど、だんだんとうれしくなってきた」と表彰式には全開の笑顔に戻っていた。
実は珠唯ちゃん、自分が思うようなゴルフができない状況でも、もっとたたいて落ち込んでいた同組の友達に声をかけ、元気づけていたよとカート係の岡田さんがこっそり教えてくれた。やさしい思いやりを持つ珠唯ちゃんだが、姉二人(葉由乃、琴奈)も中部小学生の優勝者で全国へ行っているゴルフ姉妹の一人だけに、しっかりものの負けず嫌いだと感じられた。初めての全国出場でどんなゴルフを見せてくれるか、今から楽しみである。

 

 

男子2位
田中伸乃輔選手(松葉小6年)70=36、34
優勝した晃大君とは、常に優勝争いをする好敵手同士。伸乃輔君は小柄ながら、きっちりしたゴルフでスコアメイクをしていく。だが。今日は「縦幅があわなくて、オーバーしてしまってボギーにしたのが2回。80センチのパーパットもはずした」と1打差を悔んだ。3歳からゴルフをはじめ、初めての試合は幼稚園の時、茨城県で行われた横尾要杯だった。6人中5位だったそうだが、その後、小学2年生から5年生まで米・サンディエゴで開催の世界ジュニアに参加。4年生の時、3位に入賞した逸材である。
全国大会は4年生に続く2回目の出場となる。

男子3位
可児隆征選手(肥田小6年) 74=39、35
「スタートして3連続ボギーであせったけど、後半はバーディが3つとれました。そのうちのひとつはチップインバーディでした」。

男子4位
高橋京平選手(長沢小5年) 75=39、36
「今日はショットがよかった。バーディが2つとれました」。

男子5位
新井隆一選手(松山小5年) 76=40、36
マッチングで全国への出場権を得た新井選手は「うれしい。今日はパターがよかった」。

女子2位
小出美雨選手(中小田井小5年) 80=38、42
「優勝できなくて残念だったけど、1打差だったし、全国でスコアを出します」。

女子3位
川合玲那選手(大沼小6年) 81=42、39
「セカンドショットが乗らなくて悪かった分、アプローチとパターでカバーしたかな。10番H(130Y、Par3)でベタピンにつけてバーディが取れたのもうれしい」。

女子4位
古川莉月愛選手(梅林小5年) 82=42、40
「今日は良くなかったけど、みんなで楽しくやってたら、少しずつ良くなってきた。これからも楽しくゴルフをしていきたい」。