中部小学生ゴルフ大会 成績表、速報記事、インタビュー、会場フォト掲載

2025.07.30

2025年度(第18回)中部小学生ゴルフ大会

開催日/2025年7月30日(水)

会場/三好カントリー倶楽部

 

男子の部 成績表(PDF)

 

女子の部 成績表(PDF)

 

 

第18回中部小学生大会
2025年7月30日(水)
会場/三好カントリー倶楽部クラブ(東コース) 5480yd Par72
参加人数/52名(男子20名、女子32名)
天候/晴れ

 

男子は市瀬蓮来選手(津市一身田小6年)が66ストローク

女子は鈴木莉沙選手(豊田東山小6年)が71ストローク

ともに自己ベストをマークして、初優勝を飾る。


酷暑日となった30日、中部小学生は朝7時からのティーオフで競技がスタート。前半を終えたところで茶店に入って15分のクーリングタイムを取ることで、選手たちへの熱中症対策を講じた。

 

小学4年生から6年生までの52人が参加した今回、昨年との違いは男子が減り、女子の参加人数が大幅に増えたことだ。ゴルフ界の女子プロ人気がそのまま反映されているように感じられた。

 

小学生ながら大人顔負けのショットを放っていく選手たちだが、皆、プレーが早い。全員がホールアウトし、表彰式は午後1時20分からとスピーディな進行だった。

 

 

◆男子の部◆

男子は3組目でスタートした市瀬蓮来選手が実に8バーディ、2ボギーの66ストロークというビッグスコアをマークし、初優勝に輝いた。2位は小学4年生の柳原悠人が3アンダー、69ストローク。入賞の3位は上野蒼空選手が入った。
上位4人が全国小学生大会への出場権を獲得した。

 

優勝 市瀬蓮来(津市一身田小6年)  66=30、36
2位 柳原悠人(三重大教育学部附小4年) 69=34、35
3位 上野蒼空(蟹江町立蟹江小6年)  72=36、36
4位 白山想大(名古屋市立八事小6年) 74=37、37

 

 

◆女子の部◆

朝7時にスタートした第1組は15分のクーリングタイムを含んでも11時にホールアウトしてくるというお手本のようなプレーで皆を驚かせた。そしてこの組の粥川選手が73ストロークをマークすると、次の第2組の鈴木莉沙選手が1アンダー71ストロークをマークし、首位に立ち、そのまま鈴木選手の優勝が決まった。

上位3人が全国小学生への出場権を獲得した。タイが生じたためマッチングスコアカード方式により決定された。

 

優勝 鈴木莉沙(豊田東山小6年)  71=36、35
2位 馬場楓(名古屋市立西山小6年) 72=36、36
3位 木村帆月(長久手南小5年)  73=38、35
3位 粥川愛莉(豊田市立伊保小5年) 73=38、35

 

 

<インタビュー>

 

◆男子の部◆ アウトからスタート

 

優勝
市瀬蓮来 選手(津市一身田小6年)  66=30、36

1番から3連続でバーディを奪うと、さらに5番、8番、9番とバーディ、6個ともに3メートルほどの距離だった。前半に6アンダーとした市瀬選手は後半に入ると、10番でアプローチが寄らず、11番では3パットで連続ボギーとする。しかし、16番で1メートル、17番で3メートルのバーディパットを沈め、後半をイーブン。今日を実に66ストロークでホールアウトした。「今日はセカンドとパッティングが良かったです。9番アイアンを使うことが多かったけど、載せていけた。今まで70がベストだったので、4打も縮められて、めっちゃ嬉しい」そう喜んだ市瀬選手は、2歳上の空留くんとお父さんについてゴルフを始めたのが小学3年の時。日頃の練習のほかに、三重県のジュニア育成の一環である津ジュニアで週に2回、仲間たちと練習を重ねている。今年の三重県ジュニア小学生の部で優勝。中部小学生は2回目の出場で、1度目の去年は「全然良くなかった」そうだ。初めての全国大会でもバーディ量産となるのか楽しみである。ちなみに中2の空留くんも先週の中部ジュニアで日本ジュニアの出場権を獲得した。

 

 

2位
柳原悠人 選手(三重大教育学部附小4年) 69=34、35

4年生で2位入賞を果たした柳原選手は、三重県ジュニア小学生の部でも市瀬選手に次いで2位入賞だった。前半4番で3メートル、8番で4メートルのバーディパットが決まる。後半も10番、11番と連続バーディ、14番もバーディだった。ボギーは13番と15番でどちらも3パットだった。「ベストスコアです。全体に調子が良く、特にショットが良かったです。パットは普通でした」と柳原選手。ドライバー飛距離は190ヤードほどで、セカンドはPWから6アイアンまでを使うとか。三重県の青山高原ジュニアに所属している。初出場の中部小学生で、初の日本、どんなゴルフを披露してくるのだろうか。

 

 

3位
上野蒼空 選手(蟹江町立蟹江小6年)  72=36、36

中部小学生2度目の出場で初の全国小学生の切符を獲得した。「この試合で日本に行きたいと賭けてきたので、朝から緊張していました。前半にボギーが先に来てしまったけど、9番で初バーディがきたので良かった」と振り返った上野選手。後半も10番でボギーが先行するも11番でバウンスバック。その後、パーセーブを続けた。「最後の18番でバンカーの目玉からうまく出せてパーで終われたのも良かった。2メートルくらいのパットを3、4回外したのは残念でした」。4歳からゴルフを始めた上野選手は今年の愛知県小学生で優勝している。

 

 

4位
白山想大 選手(名古屋市立八事小6年) 74=37、37

「1番でボギースタートだったけど、2番と5番でバーディが取れたので流れが良くなってきました。でも、ボギーもあって、苦しい中でも後半もバーディが取れて良かった。練ランは70で回れたので、もうちょっとパットが入ったら良かったなあと思います」中部小学生は2度目の出場で初の日本行きを決めた。

 

 

◆女子の部◆ インからスタート

 

優勝
鈴木莉沙 選手(豊田東山小6年)  71=36、35

女子の部でただ一人のアンダーパーをマークして初優勝を決めた。前半を2バーディ、1ボギーで折り返すと、後半は2バーディ、2ボギーでホールアウト。全部で4つのバーディの中には10メートルのロングパットがあった。それは16番パー5。「今日はドライバーが悪くて、ここでもフェアウェイには行かなくて、ユーティリティーで残り87ヤードまで運んで、50度で打った第3だがピンの左10メートルで、それが入ったんです」と解説してくれた。アイアンがまとまっていたおかげで作れた1アンダーのスコアは、これまでの72を1打更新するベストで、「アンダーパーが出せたことが一番嬉しい!!」と笑顔が弾けた。
鈴木選手がゴルフを始めたのは2年生の冬だったとか。家族のみんながゴルフをしていたので一緒に練習したのだとか。「ゴルフは楽しいです。ゴルフの他に体幹を鍛えるためにテニスもしています。あとは中学受験のために塾も」と忙しい小学6年生である。実は中部小学生は昨年エントリーをし、練習ラウンドもした後に肺炎を発症し、急遽、競技を欠場。夏休みはずっと療養だっただけにこの優勝の喜びもひとしおだ。

 

 

2位
馬場楓 選手(名古屋市立西山小6年) 72=36、36

5番、11番、15番と3つのバーディを奪った馬場選手は「今日はパットが良かった。パーパットも5メートルくらいのが入った。ドライバーが良くなかったけど、アイアンが良かったのでまとまった」と喜んだ。72ストロークは、これまでの75を3打縮めるベストスコアだった。「1打1打を丁寧にプレーしたことが一番良かったと思います」。中部小学生は今年初めての出場で、全国行きを決めた。

 

 

3位
木村帆月 選手(長久手南小5年)  73=38、35

「前半の17番、18番、後半の10番のバーディは3つともチップインでした」。いずれも12ヤードほどを54度で転がしのアプローチだったそうで、「転がしは得意です」と木村選手。「ショットはばらついていたけどドライバーが良かった。ダブルボギーになりそうなところをボギーで収められたのも良かったと思います」。小学1年生からゴルフを始め、ゴルフのために水泳、体幹トレーニングも続けている。

 

 

3位
粥川愛莉 選手(豊田市立伊保小5年) 73=38、35

女子の部の第1組でティーオフした粥川選手は、3バーディ、4ボギーのラウンドだった。木村選手と同じ73ストロークだったが、マッチングスコアカードによって順位は4人目となり、残念ながら全国ジュニアの出場権は獲得できなかった。

 

<会場フォト>