佐々部杯 1R成績表、2R組合せ表、速報記事、会場フォト掲載

2025.11.26

2025年度(第46回)佐々部杯ゴルフ選手権競技

開催日/2025年11月26日(水)・27日(木)
会場/三好カントリー俱楽部(西コース)

 

第1日成績表(PDF)

 

第2日組合せ表(PDF)

 

 

第46回佐々部杯ゴルフ選手権競技
2025年11月26日(水)
会場/三好カントリー倶楽部(西コース) 7335yd Par72
参加人数/150名(うち欠場9名)
天候/1R 晴れ

 

近藤信選手(さなげCC)と坂口諒馬選手(ぎふ美濃GC)が、

76ストロークで首位発進。

 

CGA主催競技の本年度最後を飾る第46回佐々部杯ゴルフ選手権競技の第1日目が終了した。朝から青空が広がった愛知県の三好カントリー倶楽部(西コース)、陽射しの下は暖かく感じられたが、気温は低めで、風も冷たかった。

 

CGA加盟の各クラブチャンピオンが年に一度、集結する佐々部杯は、CGA初代会長であり、中部のゴルフ界の育ての親である佐々部晩穂氏のご功績とご遺徳を 偲んで、昭和54年に開設された競技。会場となる倶楽部は佐々部氏ゆかりの名古屋ゴルフ倶楽部、桑名カントリー倶楽部、三好カントリー倶楽部、春日井カントリークラブ、荘川高原カントリー倶楽部、南山カントリークラブで開催されている。

 

今大会の舞台となる三好カントリー倶楽部(西コース)は毎年、男子レギュラーツアーのバンテリン東海クラシックをはじめ、年代別ゴルフ選手権や東海マスターズなどのアマチュア競技も開催されており、距離や難度の高さで知られている。

 

競技は朝7時10分からティーオフが始まった。西コースはゴルフ本来の姿を継承する全ホール歩きスタイルだ。各倶楽部でのクラブチャンピオン杯を制し、倶楽部を代表して出場した選手たちは最年長75歳から最年少15歳まで、実に年齢層が広い。エントリーした150人の平均年齢は48.2歳だった。このうち、女子は1人で、中学3年生の太田梨里亜選手(名倉CC)だった。

 

12時55分からアテストがスタートし、最初の70台はイン2組目の大橋信明選手(六石GC)で78ストロークだった。続いて、アウト3組目で近藤信選手(さなげCC)坂口諒馬選手(ぎふ美濃GC)が揃って76ストロークをマークし、首位に立った。さらにアウト4組目で小出直哉選手(貞宝CC)が77ストロークをマークするなど、好スコアが出そうな気配があった。
ところが、このスコアを越える選手はなかなか現れず、逆に80台の後半のスコアでホールアウトし、しょんぼりとアテスト会場に戻ってくる選手が目立った。同時に明日へのカットラインも少しずつ下がっていくような流れだった。

 

そして、午後4時を回り、全選手が競技を終了。87ストロークまでの80人が明日の決勝ラウンドに進出することが決定した。
結局、早々とリーダーボードの上に立った近藤選手と坂口選手が最後まで抜かれることなく首位タイで並んだ。1打差の77ストロークに小出選手、早川直希選手(スリーレイクスCC)、村瀬豪晟選手(犬山CC)の3人、2打差の78ストロークに5人が続いている。
紅一点の15歳、太田選手は87ストローク、同じく15歳の高校1年、石田剛士選手(いわむらCC)は81ストローク、最年長の75歳、長尾福治郎選手(東建多度CC・名古屋)は86ストロークでともに予選通過を果たしている。

 

明日の決勝ラウンドは午前7時30分にティーオフが始まる。

 

 

<インタビュー>

 

首位タイ
近藤信選手(さなげCC) 76=37、39

アウト3組目からスタートし、1番パー4でボギー発進、その後4番パー4をボギーとしたが7番パー5で1.5メートルにつけてバーディを奪う。前半を1オーバーで折り返した近藤選手は、後半の11番パー4で2メートル、15番パー5では1.5メートルのバーディパットを沈めたのち、16番をボギーとし、イーブンパーで最終18番パー4へ。「右のOBは避けたいと思って、ティーショットをしたら、左に曲げてしまった。そこから出すだけで、3打目は池の手前まで運びました。80ヤードの第4打がグリーン奥に行ってしまい、アプローチは強く入ってカップの下6、7メートルに。さらに3パットして8打としました」と近藤選手。順調だったラウンドが最後の最後で崩れ、4オーバーフィニッシュとなった。「朝イチにチーピンが出たけど、そのあとはなんとか修正して、いいゴルフができていたので、最後の8は痛かったですね。3パットも18番だけでした。明日は頑張ります!!」と意気込みを語ってくれた。近藤選手はこの春、愛工大を卒業した社会人1年生の22歳。ゴルフ競技の始めは中学からだとか。愛知県オープンのアマチュア3位に入賞経験があるが、もちろん社会人になってからは初めての首位スタート。明日が楽しみである。

 

坂口諒馬選手(ぎふ美濃GC) 76=37、39

 
そして、近藤選手と同組で、同じく首位タイに立った22歳の坂口諒馬選手(ぎふ美濃GC)は、1番をバーディとし、好スタートを切った。近藤選手をリードしていたが、8番から連続4ボギーを打ってしまい、後半11番の時点では3打差の遅れをとっていた。15番パー5をバーディとしたあと、18番パー5でボギーを打ったが、近藤選手がまさかの8打で、最後には並ぶという初日となった。

 

 

3位タイ
早川直希選手(スリーレイクスCC) 77=40、37

「ピンチがたくさんありましたが、前半よく我慢できたと思います」と振り返った早川選手。インからスタートし、前半はパーセーブを続けた。が、18番でボギーを打ち、1オーバーで後半へ。「前半はパーオンできなくても寄せやすいところから寄せられたり、欲張らずにできました。後半は風が強くなってきて、うまく読めなくてバタバタしましたけど、楽しく回れました」。CGA競技委員も務める早川選手は今回で5回目の佐々部杯出場だった。今年は中部ミッドアマで結果を出せなかった分、明日の決勝で結果を残したいものだ。49歳。

 

 

3位タイ
村瀬豪晟選手(犬山CC) 77=41、36

インからスタートした。前半に2バーディを奪い、快調に進んでいた村瀬選手だったが、17番パー4で3オン3パットのダブルボギーとしてイーブンで折り返した。ところが後半になるとティーショットが曲がりだし、最初の3ホールで4つ落とす。その後、1バーディ、1ボギーで5オーバーのホールアウトだった。「全体としては良かったです」と振り返った村瀬選手は中部学院大を卒業し、今はZODIAに入社、フィッティングや加工など多面で働いている。今年犬山CCに入会し、初チャンピオンになった。26歳。

 

 

3位タイ
小出直哉選手(貞宝CC) 77=40、37

 

 

最年長75歳は5年連続の出場。
長尾福治郎選手(東建多度CC・名古屋)  86=44、42

6番パー4と16番パー3でバーディ奪取した。同組のメンバーから「一番飛ぶ」と絶賛されていた長尾選手は、最年長ながらクラブチャンピオンになること5年連続。CGA主催競技は佐々部杯だけに出場している。日頃は関東ゴルフ連盟の競技に参加しており、今年は日本シニア、日本ミッドシニア、日本グランドシニアの3競技に全て出場したという。「関東シニアの2Rに74、3Rに74と2日連続でエージシュートをして、日本シニアの枠に入ったんだけど、連盟から額縁に入ったエージシュートのスコアカードをもらって記念になりました」と嬉しそうだった。

 

 

ただ一人の女子は中学3年生
太田梨里亜選手(名倉CC)  87=43、44

インからスタートした。「バーディはゼロでした。でも、練習ラウンドよりもショットが良く、パーオンできたホールもいくつかありました。ただ、3パットも多かった。コースの雰囲気が好きです」と太田選手は初めての西コースを振り返った。小学4年の終わり頃からゴルフを始めてまだ5年弱という経験で、見事にクラブチャンピオンになった。ホールアウトした時は、決勝が難しいかと思われたが、終わってみれば、堂々の予選通過。明日もフルバックからのラウンドに挑む。

 

 

<会場フォト>