[2015]中部ミッドシニア2R成績・記事

2015.09.11

第22回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技2日目の成績・記事を掲載します。

第22回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
開催日:2015年9月10日(木)・11日(金)
会場:富士カントリー可児クラブ(志野コース)
距離:6462ヤード、PAR72
参加人数:198名(うち欠場18名)
天候:第1日 曇り時々小雨のち晴れ、第2日 晴れ

成績はこちら・・・button_report_result


最終18番Hで劇的大逆転、ルーキー小林利治選手(豊田)に栄冠

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昨日の夏の陽射しから一変、爽やかな秋晴れとなった中部ミッドシニア第2日、決勝ラウンド。第1日の成績で84ストロークまでの104人(うち棄権4人)が、澄み渡る空に向かってティーオフしていきました。

第1日に比べ、グリーンのスピードは早く、ピンポジションの難度も上がったこと、さらにコースにはかなり強い風が吹いており、選手たちはより緻密な対応を要求されました。

秋の空イーブンパー72で首位スタートの4人は1番H(365Y、パー4)からいきなりスコアが動きました。小林利治選手(豊田)がバーディで通算1アンダー、河村鐘根選手(春日井)がパー、そして、伊藤勇軌選手(日本ライン)と佐藤勝美選手(桑名)はいきなりのボギーで通算1オーバーに。その後、伊藤選手は3番H、4番Hをボギー、佐藤選手は3番Hボギー、パーキープしていた河村選手も5番Hでボギーをたたき、4人のうち3人が乱調気味。残る小林選手は、3番Hをバーディ、5番H、6番Hボギーで、まずますのペース。そして、小林選手と同組の岩永直幸選手(六石)が6番Hまでに2バーディ1ボギーで優勝戦線に浮上していたのです。前半を終えたところで、首位に立ったのが、その岩永選手で通算1アンダー、2位は小林選手、通算1オーバー、3位は佐藤選手、通算3オーバーと続いていました。後半に入っても、岩永選手と小林選手は好調なゴルフを展開、2打差が変わることなく、17番Hまで来ましたが、ここで、岩永選手が3パットのボギーをたたき、差は1打に。

そして、迎えた18番H(404Y、パー4)。第1打、小林選手は右ラフへ、岩永選手は、「安全だと思って」右を狙ったものの大きく曲がり、斜面を下った球が木の根もとに止まるアクシデント。第2打は左のラフまで出すにとどまりました。続く小林選手の第2打がオンすれば一気に有利になるところでしたが、ボールは届かず、手前のラフへ。そして、岩永選手の第3打はオンしたものの、斜面を下り、エッジとラフの境目に止まりました。勝敗がまさに五分五分の状況で、小林選手が放ったアプローチ、これが見事にピンに絡んで30センチにぴたり。大きな拍手がわきました。岩永選手は、あと2打でカップインすればプレーオフに持ち込める状況となったのです。皆が見守る中でのアプローチショットはあろうことかシャンクし、1メートルほど横へ移動したのみ。岩永選手はダブルボギーに終わり、小林選手がパーパットをきっちりと沈め、勝負あり。小林選手のルーキー優勝が決定しました。
劇的なドラマが最終18番ホールに凝縮された中部ミッドシニアでした。


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この2日間の競技の結果、通算157ストロークまでの12人が、11月9日(月)・10日(火)に広島県の広島カンツリー倶楽部・西条コースで開催される日本ミッドシニアゴルフ選手権競技への出場権を獲得しました。157ストロークは5人でしたので、マッチングスコアカードで決定しました。ディフェンディングチャンピオンの小島朋広選手(名倉)は残念ながら、このマッチングで日本へ進むことができませんでした。


廣瀬1 インタビュー


絶品アプローチで手繰り寄せたルーキー優勝
「日本に行きたくて集中してました」
小林利治選手(豊田) 146=72、74(37、37)

kobayasi「今日は楽しくゴルフできましたよ。日本に行きたい思いがあったから、集中は切らさないようにしてましたけど・・」。18番Hの絶妙アプローチに関して聞くと、「58度のサンドウエッジです。ああいう場面でよくザックリしちゃうので、腰から腰まででぶれないように気をつけて、イメージ通りの打ち方ができました。何より、プレーオフにならなくてよかった」と笑顔がこぼれた。
ルーキーイヤーに答えを出すのは難しい。ましてや、今回の中部ミッドシニアには、65歳ルーキーは実に34人も出場。団塊世代を裏付けるもの凄い数であった。小林選手はその中の一人として、「優勝したい。無理でも日本へはぜひ」と思っていた。というのも、かつて2007年日本シニアで優勝、中部では翌08年の中部シニアオープンの総合優勝があるが、「優勝はそれくらいで、2位とか3位が多かった」。しかも、今年は、中部kobayashiシニア予選でまさかの不通過。日本どころか中部シニア本戦にも出場できなかった。そんな悔しさも、この優勝で一気に吹き飛んだ。「今年で退職して、いつまでゴルフできるかわからないと思ってるから、とにかくラウンドしまくり。年間160~170ラウンドペース。ほとんどが試合です、充実感が競技の方があるんで」。名商大ゴルフ部では、坂田哲男の一学年下という環境でゴルフを始め、かれこれ48年間になる。日本ミッドシニアでも、ルーキーパワーを大いに発揮してきてほしいもの。


惜しくも2位
「今日はいい内容でした」
岩永直幸選手(六石) 147=73、74(34、40)

iwanagaあと1ホールを残して、リードしていた岩永選手だったが、18番Hのティーショットを右に曲げてしまった。「今日は、前半からずっといい調子で、いいゴルフでした。内容も良かったんですよ。ただ、17番Hで3パットしちゃって・・。難しいラインでした。で、1打差になったんで、18番Hで攻めたんです。そしたら、右へ行った。しかたないですね。4打目のシャンクは、小林さんがぴったりつけたのを見て、ついていこうとしたんですが・・・」と、潔い話しっぷり。負けたが、自分のゴルフがしっかりできたことを評価した。
iwabnaga1「中部シニアが六石の福島さんだったから、六石つながりでミッドシニアも取れたら良かったなあ」との仲間の声には、「それは、申し訳ない」と苦笑いしていた。