中部アマチュア 4R 速報記事、インタビュー、会場フォト

2026.05.22

2026年度(第58回)中部アマチュアゴルフ選手権競技
2026年5月19日(火)・20日(水)・21日(木)・22日(金)
会場/愛知カンツリー倶楽部 東山コース  7162yd Par74
参加人数/133名(うち欠場2名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ、3R 雨時々曇り、4R 曇りのち晴れ

 

高校3年生、松山茉生選手が通算19アンダー。

中部アマチュアの初栄冠に輝く

 

中部のアマチュアナンバーワンを決める第58回中部アマチュアゴルフ選手権競技が幕を閉じた。最終日は朝のうちは雲も厚かったが、徐々に青空が見えるゴルフ日和になった。
愛知CC東山コースのグリーンコンディションはスティンプ11.5、コンパクション23と4日間を通して速く仕上げられた。ホールロケーションも最終日らしく厳しさを増していた。

 

最終組は通算16アンダーの松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)、通算12アンダーの松井諒哉選手(CGA)、通算8アンダーの清本貴秀選手(養老CC)、通算7アンダーの矢野仁貴選手(CGA)の4人。首位と2位で4打差がついてのスタートに、好調な松山選手を後続がどう追い詰めるか注目された。が、1番パー5、2番パー4で松山選手が連続バーディを奪い通算18アンダーに。松井選手がボギーで通算11アンダーに落とし、その差が7打に開いたが、続く3番パー5で松山選手がボギー、松井選手がバーディとして通算17アンダー、通算12アンダーと5打差となる。一方、清本選手も矢野選手もバーディパットが決まらずパーセーブを続けたが、矢野選手は3番パー5の第1打がバンカーに。そこからのショットがなんと、バンカーの壁に食い込むという悲劇からこのホールがダブルボギーになると、その後も思うようなプレーができずにボギーを重ねてしまう。
 

首位の松山選手は4番以降はパーセーブを続け、8番でピンの上1メートルのバーディパットを沈めて通算18アンダーとすると、9番パー5の第3打、215ヤードを6番アイアンでピンの上80センチにつけるナイスショットを放ち、イーグルで通算20アンダーに伸ばしたのだ。前半を終えて、2位の松井選手とは6打差となり、ほぼ優勝は手中に入れた。あとは、自分との戦い、コースレコードとの戦いになったと言える。

 

前半の時点で、3位は通算9アンダーの清本選手、さらに一つ前の組の通算7アンダーの水谷海琉選手(いわむらCC)、通算6アンダーの安井大賀選手(明世CC)が続いていた。
後半に入ると、10番パー5で最終組は全員がバーディを奪取。松山選手は通算21アンダー、さらに、13番パー3でも3メートルにつけてバーディを奪い通算22アンダーに伸ばした。今日のスコアだけを見ると6アンダーとなったが、14番からはパーセーブが続いた。そして最終18番、多くのギャラリーが見守るホールで、松山選手はフェアウェイからの第2打をグリーン右にロスト、暫定球もグリーン奥にこぼしてしまう。さらに、そこからのアプローチもピンを超えて下に落ち、このホールをトリプルボギーでホールアウト。通算19アンダーでのフィニッシュとした。それでも、2位とは5打差の圧勝で、今年の中部アマチュアの覇者となった。

 


 
<成績>
優勝 松山茉生(グリーンヒル瑞浪GC) 277=71、69、66、71(33、38)
2位 松井諒哉(CGA)      283=71、69、70、73(35、38)
3位 清本貴秀(養老CC)     287=75、70、69、73(36、37)
4位 水谷海琉(いわむらCC)   288=72、72、71、73(37、36)
5位 安井大賀(明世CC)     289=74、67、76、72(36、36)

 

 

★通算3オーバーまでの17人に日本アマ出場権

 


松山選手と矢野選手のシード2人を除く通算299ストロークまでの17人が日本アマチュアの出場権を獲得した。第110回日本アマチュアゴルフ選手権競技は2026年6月30日(火)〜7月3日(金)に三重県の四日市カンツリー倶楽部で開催される。
出場権を獲得した中で健闘したのは、10位タイの中嶋太造選手(芦原GC)と18位の加藤将選手(越前CC)だ。二人はともに23歳の社会人。中嶋選手は大学4年の時から3年連続で、加藤選手は今回が初めての日本アマ出場となる。また、アウト1組目でスタートした大学3年生の乙部竜翔選手(岐阜国際CC)が5バーディ奪取の69で通算3オーバーとし大浮上して出場権を獲得している。

 

★最終日の攻防、速報スコアをハウス前で紹介した


 

中部の王者を決める中部アマチュアの戦いぶりを速報で知らせたいと、最終日はマスター室の前にボードを設置し、変動するスコアを掲示した。

 

 

<インタビュー> 

 

優勝
19アンダーの圧勝も「これでは日本アマで勝てない」と反省
松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC・福井工大福井高3年) 277=71、69、66、71(33、38)

3日目を終えて、磐石の優勝は見えていた。最終日の出だし2ホールを連続バーディとした時点で、ほぼ確信に近いものだったろう。松山選手は「優勝もですが、今日は自分のゴルフに集中して、組の中で一番いいスコアで回ろう。20アンダーには届かせたいと思ってスタートしました。そして、記録(コースレコード)も意識していましたが、3番で3パットのボギーを打って、諦めました」と振り返る。それでも9番パー5の第2打で215ヤードから6番アイアンでピン奥80センチのイーグル、13番パー3で222ヤードをこれも6番アイアンで3メートルほどにつけてバーディ。「13番はイメージ通りの低めのフェードで、一番いいショットでした」と6番アイアンが冴えた。
中部アマは3年前から5位→4位→2位、そして初優勝と徐々に順位を上げてきたように、ゴルフの技も年々上がっている。CGA強化指定選手としてトレーニングを積み、2年前からはナショナルチームに昇格、その中でアプローチの引き出しもかなり増えてきた。「ライに応じて球と番手のジャッジができるようになってきた」と松山選手。パッティングも傾斜を感じるのは足よりも目で見ているのだとか。来月は、トヨタワールドジュニアカップ(中京GC石野コースで開催)に3年連続で出場する。そして、日本アマチュア、中部オープンと3週連続に試合が続く。「(日本アマに勝った)2年前は自信しかありませんでしたが、去年はプレッシャーと不安を体験し、結果を出せずにいて、でも、そのおかげでたくさん考えたし、技術や心の持ちようが成長して、今年があります。今日の3パットや最終ホールのようなショットミスがあっては日本アマでは勝てない。今年は四日市CCなので、地元優勝がしたいです!!」

 

 

2位
松井諒哉選手(CGA) 283=71、69、70、73(35、38)

首位と4打差でスタートし、2番でボギーを打つも3番でバウンスバック。前日と同じ流れだった。ただ、今日は6番パー4、9番パー5でバーディを奪った。この時点で首位とは6打差。いいゴルフを展開していても松山選手も同じようにいいゴルフを展開していた。後半はパーセーブを続ける内容だったが、14番あたりからフェアウェイを外すことが増えていた。「後半に入った頃から頭痛が出始めて、今も痛いんですが、片頭痛です。今日はティーショットもセカンドも悪くはなかったです。ただ、もう少し、距離と精度がよかったら、スコアに繋がったかなと思います」と試合後に話してくれた松井選手。気圧変化による頭痛は、致し方ないとはいえ、追いかける選手には辛かったはず。それでも、昨年の中部アマでは最終日の追い上げで日本アマ出場権の最後の一人に滑り込んだことを考えると、今年の復調は頼もしい。

 

 

3位
清本貴秀選手(養老CC・代々木高3年) 287=75、70、69、73(36、37)

スタートからパーオンするものの、なかなかバーディパットが決まらないまま進み、9番パー5でようやくバーディ。後半の10番パー5で連続バーディを決めて、通算10アンダーに伸ばした。その後、2バーディ、2ボギーで迎えた最終18番パー5。第1打が右の林の方へ行ってロストになったが、グリーン手前30ヤードからの第5打をピン奥1.5メートルにつけボギーでおさめた。「途中で海琉くんと並んでいることがわかって、もう一つバーディを獲りたいと思ってティーショットに立ちました。そしたら、右にいってしまった。ボギーで済んで良かったです」。春から通信制の代々木高に転校し、今はゴルフの練習量を増やしているとか。一段と逞しくなった上腕も飛距離アップに貢献しているようだ。日本アマでどんな活躍をしてくれるのだろう。

 

 

4位
水谷海琉選手(いわむらCC・朝日大1年) 288=72、72、71、73(37、36)

最終組の一つ前でスタートし、1番と2番の出だしの連続バーディをはじめ5バーディ、4ボギーで通算8アンダーの4位入賞を果たした。「優勝は無理でも3位にはなろうと思ってスタートしましたが、去年と同じ4位でした。パットが入らない日でしたが、4日間を通してアンダーを続けられたのが良かったと思います」と振り返った水谷選手は、高2から3年連続の日本アマ出場となる。日本アマではまだ決勝まで進めていないそうで、今年こそ決勝へ、そして上位を目指す!!

 

 

5位
安井大賀選手(明世CC・日大3年) 289=74、67、76、72(36、36)

中部アマに3回目の出場で、2日目に7アンダーをマークして最終組も経験。今日は最終組一つ前からスタートし3バーディ、1ボギーで、5位入賞を手にした。「今日もティーショットは良かった。パッティングはイマイチでしたが、7番の長いショートではバーディが取れました」。日本アマは初出場となる。

 

 

6位
「3番のトラブルで今日はないなと思ってしまった」
矢野仁貴選手(CGA・東北福祉大2年) 290=73、72、70、75(41、34)
 

首位と9打差だったものの気合は十分だった矢野選手だが、悲劇は3番パー5で起きた。第1打が左のバンカーに入った。そこから6番アイアンでグリーンオンを狙ったのだが、あろうことか、球はバンカーの壁に埋まってしまったのだ。確認するのも難しいくらいにめり込んだ球の処置について、競技委員を呼んだ。すると、壁にめり込んだ球はバンカーではないので、救済ができるということで、バンカーの外でドロップ。スタンスもままならなかったが前に打ち出し、4オンを狙ったがグリーン奥にこぼれ、結局ダブルボギーとした。「あのホールで、今日はないなと思ってしまった」そう話した矢野選手。しかし、後半は徐々に持ち前の力を発揮し、3バーディを獲った。中でも15番パー4(385ヤード)ではティーショットをグリーン手前のバンカーまで運ぶ大ドライブを披露してのバーディだった。

 

 

<会場フォト>