中部アマチュア本戦 4R成績表、速報記事&フォト 掲載

2023.05.26

2023年度(第55回)中部アマチュアゴルフ選手権競技

開催日/2023年5月23日(火)~26日(金)

会場/伊勢カントリークラブ

 

第4日成績表 PDF

 

 

第55回中部アマチュアゴルフ選手権競技
2023年5月23日(火)・24日(水)・25日(木)・26日(金)
会場/伊勢カントリークラブ 7002yd Par71
参加人数/134名(うち欠場2名)
天候/1R 曇りのち晴れ、2R 晴れ、3R 雨のち曇り、4R 曇りのち晴れ

 

中京大4年、菱田健斗選手(東海CC)が通算4アンダー。

2位に6打差をつける圧勝で、初タイトル。

 

中部アマチュア最終日は、朝から雲が厚く、少し雨もぱらついたが、気温はさほど低くなかった。時間が経つにつれ、陽射しが出始めると、風も吹いてきた。

 

最終日の最終組は、通算1オーバーで首位タイの菱田健斗選手(東海CC、中京大4年)鈴木千貴選手(サン・ベルグラビアCC、大阪学院大4年)、通算4オーバー・3位タイの岩井悠真選手(さくらCC、日大3年)湯原光選手(岐阜国際CC、東北福祉大2年)の4人。皆が「優勝を目指します」と気合い十分にスタートした1番(414ヤード、パー4)で菱田選手が上から6メートルのバーディパットを沈め、ガッツポーズ。1打リードすると、2番(406ヤード、パー4)で湯原選手がバーディを決め、追い上げ開始かと思われた。が、3番(520ヤード、パー5)で鈴木選手の第1打が左の木に当たってさらに左へ、レイアップ後の3打目がグリーン右下に落ちるなどでダブルボギーとしてしまう。通算3オーバーとなり、菱田選手とは3打差となった。
菱田選手はショット、パッティングともに集中したプレーを続け、6番(491ヤード、パー5)と7番(393ヤード、パー4)で連続バーディを奪い、一気に通算2アンダーにまで伸ばし、他の3人との差をさらに広げた。そして、ただ一人のアンダーパーは後半も変わることなく、3バーディ、2ボギーの35で回った菱田選手が、2位に6打差をつける圧勝。中部アマの初タイトルを手にした。

 

◆成績

優勝 菱田健斗(東海CC)  281=72、72、70、67(32、35)
2位 鈴木千貴(サン・ベルグラビアCC)  287=68、73、73、73(37、36)
3位 湯原光(岐阜国際CC)  289=76、72、69、72(36、36)
4位 岩井悠真(さくらCC)  290=75、73、69、73(38、35)
5位 松山茉生(グリーンヒル瑞浪GC)  292=69、80、72、71(36、35)

 

また、通算299ストロークまでの18人が日本アマチュアゴルフ選手権競技の出場権を獲得した。今大会もカットラインをめぐる戦いは熾烈を極めた。タイが生じたためマッチングスコアカード方式により決定された。18人の内訳は、大学4年が4人、大学3年が4人、大学2年が4人、大学1年が1人、高校3年が2人、高校2年が2人、中学3年が1人。このうち、日本アマに初出場の選手は9人だった。
※今年の日本アマチュアは、6月27日(火)〜30日(金)に北海道のツキサップゴルフクラブで開催される。

 

<インタビュー>

 

「生涯でいちばんいいゴルフができた!!」
優勝
菱田健斗選手(東海CC、中京大4年) 281=72、72、70、67(32、35)

首位タイでスタートして、1番からギア全開だった。同組の3人がグリーンにオンしたのを見て、「自分も続く」と攻めた第2打はピン奥6メートル。おはようバーディで単独首位になると、前半でさらに2バーディを奪って、ただ一人アンダーパーで折り返し、後半も集中は切れることがなかった。10番で上から6メートルのバーディパットを決めて通算3アンダーに伸ばす。12番で9メートルの長いパーパットを入れてこらえるも、14番と16番でボギーを打ち通算1アンダーまで落とてしまう。が、17番ショートでピン手前5メートルから「しっかり打てた」とバーディ、最終18番ロングは第1打を右の林に入れたがフェアウェイに出した第3打、残り100ヤードをピン右2メートルに鮮やかにつけて、見守るギャラリーからは大きな拍手。「最後はカッコ良く終わりたくて、絶対に入れる!と思って打ちました」とバーディ締めで、初優勝を飾った。2位とは実に6打差の圧勝だった。
「この4日間の中で、今日がダントツにいいゴルフ。今までのゴルフ人生でいちばんの出来です。地に足がついていたというか、集中力のレベルが上がったなと自分でも成長を感じました」と菱田選手は手放しで喜んだ。昨年は中部オープンローアマや佐々部杯でも優勝をしているが、それ以上に今大会の優勝は嬉しく、勉強になったという。「優勝争いで、空回りせずにスコアを伸ばすことができ、雲の上の存在だった千貴にも勝てた。歴代の優勝者に名前を連ねることができたことも嬉しいです」。終始笑顔が絶えることなく、試合を振り返った。
菱田選手がゴルフを始めたのは高校生になってから。中学まで打ち込んでいたのはテニスで「対人戦」が好き。だから試合中も同伴者との駆け引きも楽しいのだとか。とはいえ、一人でコツコツと練習して上達できるのがゴルフの魅力だとも。競技中に限らず、筋膜リリーズなど疲れを残さないよう体のケアは怠らない。体づくりも欠かさず、見た目は細そうだが、二の腕はカチカチの細マッチョの菱田選手。次なる目標は日本アマ、そしてプロテストだ。

中学3年で日本アマ出場権獲得
松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC、名古屋市立守山北中3年) 292=69、80、72、71(36、35)

今年度CGA強化指定選手の中学3年生ながら、178cm、90kgの恵まれた体型から300ヤードの飛距離を持つ松山選手が、最終日を5バーディ、3ボギー、1ダブルボギーのイーブンパーで回り、見事に5位入賞。初の日本アマの出場権を手に入れた。兄の怜生選手(グリーンヒル瑞浪GC、福井工大福井高3年)もマッチングで滑り込み。兄弟揃っての日本アマ挑戦となる。

マッチングで惜しくも出場権を逃す
源野智紀選手(朱鷺の台CC) 299=76、74、71、78(39、39)

通算8オーバーの7位タイからスタートした源野選手は、前半を4オーバーで折り返し、出だし10番でバーディを奪い、日本アマ出場権への道を手繰り寄せる勢いだった。43歳の代表選手を皆が応援していたが、16番、17番を連続ボギーとして通算15オーバーとなり、微妙な状態に。そして、最終18番、ピン左5メートルのパーパットを残した源野選手は「これは入れないとチャンスがなくなる」としっかりと読み切って沈めたのだ。だが、カットラインの通算15オーバーのマッチングとなり、残念ながら出場権を逃した。「ものすごく悔しいですけど、これを糧にして頑張ります。来年も挑戦しますヨ(笑)」

<会場フォト>