中部オープン本戦 3R 速報記事、インタビュー、会場フォト

2026.07.11

2026年度(第55回)中部オープンゴルフ選手権競技
2026年7月8日(水)〜10日(金)
会場/芦原ゴルフクラブ(海コース) 6694yd Par71
参加人数/136名(うち欠場2名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ、3R 晴れ
ギャラリー数/1R 100名、2R 115名

 

プロ10年目の36歳、

森雄貴選手(グレイスヒルズCC)が逃げ切り、初栄冠。

ベストアマは、高校3年生、松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)。

 

 
 
第55回中部オープンゴルフ選手権競技が幕を閉じた。今日も朝から晴れ渡った芦原ゴルフクラブは、気温も35度に迫る真夏日。この3日間ともに海風がよく吹いた。グリーンコンディションは今日もスティンプ11.0に、ホールロケーションも決勝にふさわしい厳しい設定がなされた。

 

2日間の予選ラウンドで通算4オーバーまでの86人が進出した決勝ラウンド。朝7時30分から3人組でティーオフ、1番ホールでは女性アナウンサーによるスタートコールがあるなど、オープンらしい演出がなされた。最終組は通算10アンダーで首位の森雄貴選手(グレイスヒルズCC)、1打差の通算9アンダー、赤羽宏優選手(プレステージCC)と副田裕斗選手(フリー)の3人だった。

 

森選手は1番から安定したショットからのパーセーブ。赤羽選手も同じように安定した内容でホールを重ねた。副田選手は第1打が時折大きく右にそれるなどやや不安定なプレーが見られた。前半は森選手と赤羽選手はともに2バーディ、1ボギーで通算11アンダー、通算10アンダーと1打ずつ伸ばし、副田選手は1バーディ、4ボギーと振るわず通算6アンダーに後退した。前の組で首位を脅かす選手は現れなかった。
後半に入ると、森選手が10番パー4でバーディを奪い通算12アンダーに伸ばし、2打差になったのも束の間、14番をボギーとして、2人の差はまた1打になる。15番をともにバーディとして迎えた16番パー4。森選手は第1打が左斜面に行き、第2打はグリーン奥にオン、一方の赤羽選手は左ラフからピン手前3メートルにオンしギャラリーから歓声が上がった。先に打った森選手のパーパットは思いの外ショートして5メートルの下りを残したが、これをしっかりと沈めてパーセーブ。そして、赤羽選手は絶好のバーディチャンスだったが、球はカップをすり抜け、返しを入れるパーで追いつくことができなかった。

 

最終組が17番パー3のティーイングエリアに立った時、スコア情報が入ってきた。3組前の今野大喜選手(フロンティアの介護)が通算10アンダーでホールアウト、そして前の組の原田大介選手(西日本777GC)が17番を終えて通算11アンダーに伸ばして最終ホールに入ったとのこと。首位と1打差で18番のロングホール、原田選手がさらにスコアを伸ばすかもしれない状況となったが森選手と赤羽選手はおそらく知らない。

 

17番パー3で、森選手はピン右にナイスオン、赤羽選手はグリーン左で球が跳ねてこぼれた。このホールで赤羽選手はボギーで通算10アンダーに落とした。森選手はバーディが取れずパーセーブした。
最終ホールの第1打は、森選手が右のラフへ、赤羽選手は左のラフへ。そして、第2打を打つ前に、森選手と赤羽選手が同行していたスコアラーに状況を聞きに来たのだ。森選手は「前の組の原田選手がパーで上がって1打差だと聞いて、気持ちは楽になりました。グリーンに乗らなくても大丈夫、奥だけは避けよう」と3Uを選択。球は左手前のバンカーに入った。赤羽選手はグリーン左サイドまで運んだ。森選手のバンカーショットはピン左4メートルほどで止まった。一方の赤羽選手のプレーオフに望みをつなぐアプローチは惜しくもカップをすり抜け、バーディ確実に。森選手のバーディパットは20センチを残しパーフィニッシュとなったが、通算12アンダーで逃げ切りの初優勝が決まった。

 

森選手は優勝賞金500万円と副賞の荘川高原リゾートホテル宿泊券、そして今年度の第91回日本オープンゴルフ選手権競技(10月15〜18日に滋賀県のタラオCCで開催)の出場権を手にした。

 

また、ベストアマチュアは、決勝ラウンドで5アンダーをマークし、通算5アンダー、208ストロークとした高校3年の松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)が獲得した。

 

 

★今大会の様子は、東海TVの録画放送で見られます。
2026年7月23日 24:45〜
ぜひご覧ください!!

 

 

<表彰>

 

★総合優勝  森雄貴(グレイスヒルズCC) 201=65、67、69(34、35)


 

★ベストアマ 松山茉生(グリーンヒル瑞浪GC) 208=72、70、66(34、32)


 
 

◆アマチュアの部


 
優勝 松山茉生(グリーンヒル瑞浪GC) 208=72、70、66(34、32)
2位 松井諒哉(CGA)        213=68、75、70(36、34)
3位 酒井遼也(CGA)        214=64、74、76(36、40)
4位 水谷海琉(いわむらCC)     216=72、72、72(36、36)
5位 瀧田琥白(JGAジュニア会員)  217=73、70、74(40、34)

 

 

◆ベストスコア賞(各日10万円/均等割、アマチュアは記念品)

 

 
1R 64 @酒井遼也(CGA)、小斉平優和(フリー) 
2R 63 副田裕斗(フリー)
3R 66 @松山茉生(グリーンヒル瑞浪)、今野大喜(フロンティアの介護)

 

 

◆ホールインワン達成


2Rに7番ホールでホールインワンを達成した赤羽宏優選手(プレステージCC)に、芦原ゴルフクラブの川田達男理事長から記念品が贈られた。

 

 

◆東海テレビ福祉文化事業団「愛の鈴キャンペーン」に30万円を寄託


 
社会貢献事業として今年度中部オープン運営委員会より東海テレビ福祉文化事業団「愛の鈴キャンペーン」に30万円が寄託された。CGA副会長・中部オープン運営委員会の加藤義孝委員長から田中聡東海クラシック事務局長に目録が贈られた。

 

 

<インタビュー>

 

★総合優勝
「グリップを変えてショットが安定したのが大きい」
森雄貴選手(グレイスヒルズCC) 201=65、67、69(34、35)

 

 
初日から6アンダー、4アンダー、2アンダーと安定してアンダーを重ねた。最終日は2位と1打差の首位から出て、最後まで一度も並ばれることなく逃げ切った。ショットもパッティングも安定したプレーは崩れる気配がなかった。唯一の危ないシーンといえば、16番パー4である。「緊張とかほとんどなかったですが、あのホールはひっくり返される可能性があったのでヒリヒリしましたね。ただ、僕は上から5メートルの下り、赤羽くんは下から3メートルほどで、僕の方が簡単だった。下からは短くても難しいラインだったと思う」と下りラインを自信を持ってパッティングしたと森選手。最終18番も前の組で追い上げていた原田選手と1打差を確認したことで、「パーでいいから無理しない」と決めた。「赤羽くんも粘り強くプレーしていたので、勝てて良かったです」と笑顔。
森選手は1週間前に練習ラウンドで海コースを回った。福井工大福井高卒の森選手だが「高校の頃は県アマでしか海コースを回っていないし、当時は松の木が多く、今とは全く違う。グリーンも2グリーンだったから、もう全く初めてと同じです。でも、練ランで回りやすかったし、今回はやれそうかなと思った」と言う。これまでACNツアーでも結果どころか満足したプレーができなかった。それはショットの絶不調だった。それが、グリップを変えたことで一気に解消したのだとか。「練習しててふと気づいたんです。握る指の間を少し開けただけですが、クラブがどこにいるのかわかるようになって、振りやすくなった。もともとパットは良かったから、噛み合ってスコアになりましたね」。
中部オープンは高校3年間はアマチュアで出場、プロになってからもほぼ出場してきたが、優勝は初である。26歳でプロテストに合格して10年目。これまで三重県オープンで3度優勝しているが「それ以外の大きいのはないですね(笑)。日本オープンは最終予選会が控えていましたが、行かずにすみました」。プライベートでは3児のパパ、長女が小学生なので今回は応援に来れなかったそうだ。500万円の賞金、荘川高原リゾートの宿泊券、そして日本オープン出場権と大満足で帰宅できる。「この勢いで来週の北陸オープンも頑張ります!!」

 

 

★1打差2位

 

原田大介選手(西日本777GC)  202=66、69、67(34、33)

首位と3打差の5位タイからスタートした原田選手は、前半を1アンダーで後半に入ると、13番、14番で連続ボギーを打ってしまい「厳しいかな」と思ったというが、続く15番パー5でイーグルを奪って「もう一度、優勝を目指そう」と気合を入れ直した。そして、16番パー4、17番パー3で連続バーディを奪い、通算11アンダーに伸ばしたのだ。この時点で、首位の森選手とは1打差。バーディチャンスのある18番パー5で追いつく公算はついた。「せめてバーディで上がりたかったですけどね。右ラフからのセカンドが左バンカーのヘリに行き、パッティングも勝負できないラインが残ってしまった。残念でした」。

 

 

赤羽宏優選手(プレステージCC) 202=69、64、69(34、35)

最終組で森選手と直接対決し、1打差をキープしながらも最後まで並ぶことができなかった。勝負所となった16番パー4で、バーディパットを決め切れなかった時は、本当に悔しそうだった。

 

 

★ベストアマ
最終日に5アンダー。アマ1位、総合15位タイ。
松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC・福井工大福井高3年) 208=72、70、66(34、32)

予選を通算イーブンパーの40位タイとして、最終日はインスタートのトップでスタートした。前半を4バーディ、ノーボギーの4アンダーで折り返すと、後半も3番パー3をバーディ、5番パー5は20ヤードをチップインイーグルとして、通算7アンダーまで伸ばした。このままどこまで伸ばすのかと大いに注目されたが、6番と8番でボギーを打ってしまい、この日5アンダー。通算5アンダーでホールアウトした。「今日はティーショットが全部右か左でラフばかりだった。アプローチとパッティングでしのぎました。3日間ともティーショットが悪かったですね。OBも3発あったし。優勝を狙ってきたので、悔しさはあります。来月の日本ジュニアで頑張ります」と振り返った松山選手。ナショナルチームメンバーとして2週前に行われたトヨタジュニアゴルフワールドカップで日本男子団体優勝に貢献した。先週は日本アマに出場(四日市CCで開催)し、15位タイだった。

 

 

★アマチュアの部

アマチュアの部に出場したのは、出場資格となる今年度の中部アマ20位までの選手のうち12人だった。そのうち2日間の予選を通過したのは、8人。初日には20歳の酒井選手が首位タイの7アンダーをマークした。

 

 

2位
松井諒哉選手(CGA)  213=68、75、70(36、34)

前半を3バーディ、1ボギーの34、後半は1バーディ、2ボギーでこの日を1アンダー、通算イーブンパーとして、アマチュア2位入賞となった。「今日はドライバーの精度が良くなかった。パットは入っていた」。初日に3アンダーと好スタートを切っただけに悔しさが残る最終日だったが、松井選手は先週の日本アマ(四日市CCで開催)では3Rに66ストロークをマークするなど通算8アンダーで、中部勢トップの7位タイに入った。福井工大福井高を卒業後、福井工大に進学したが、持病のクローン病と付き合いながらの学業とゴルフの両立が難しくなってしまい、4年生の春に中退している。21歳。

 

 

3位
酒井遼也選手(CGA)  214=64、74、76(36、40)

初日に7アンダーをマークして首位に立ち、アマチュア優勝への期待も高まった酒井選手だったが、2日目からは初日のようなゴルフができなかった。「ショットもパットも悪かったです。2日目は4パット、今日も3パットが2回もありました。初日が良かったから残念です。来週はプロテスト2次があるので、そこで結果が出るように頑張ってきます」。ラウンドを終えるたびに、しっかりと内容を振り返りつつ、いつも明るく話をしてくれる。20歳の酒井選手の今後に期待したい。

 

 

4位
水谷海琉選手(いわむらCC・朝日大1年)  216=72、72、72(36、36)

インからスタート。「前半はバーディチャンスもあったけどパットが一つも入らずオールパーでした。後半は逆にバーディチャンスがなくてずっと耐えるゴルフで、集中力も切れちゃったかなあ」と水谷選手。後半は2ボギーで、最後の9番で1バーディを奪った。

 

 

5位
最年少出場の中学3年が5位入賞

瀧田琥白選手(JGAジュニア会員・尾張旭市立東中3年)  217=73、70、74(40、34)

今大会出場選手のうち最年少の中学3年生。前半の11番でイーグル奪取と好発進をしたが、その後1ボギー、1バーディで後半へ。そのインで5ボギーとしてしまった。

 

 

◆今大会の話題◆

 

 

最年長の57歳。
桑原克典選手(ミズノ・株)  216=67、71、78(39、39)

愛知学院大時代から全国に名を馳せ、国内ツアー2勝、現在はシニアツアーシードであり、中部プロゴルフ協会会長でもある桑原選手が中部オープンに参戦した。初日4アンダー、2日目も1アンダーと気を吐いたが、最終日は思うようなゴルフができなかったようだ。「難しいグリーンで、飛ぶ選手たちはバックスピンがかかってしまうホールが多いけど、僕は手前から乗せていくスタイルで、予選2日間を頑張れたよ」と桑原選手はシニアならではの攻略法を語った。

 

 

三重県出身、福井工大福井高卒、DPワールドツアーメンバー
川村昌弘選手(JCRファーマ)  206=67、72、67(35、32)

最終日に7バーディ、3ボギーの67ストロークをマークし、9位タイでフィニッシュした。
DP(欧州)ワールドツアーのシード選手である川村選手は、今年は公傷制度により日本で手首の手術・治療を受け、現在もリハビリの途中である。そして、欧州ツアーに戻る前に、岐阜オープン、三重県オープンに出場、そして3試合目として、この中部オープンに参戦した。「手首はまだまだ完全ではないですが、楽しんでプレーしています。ゴルフ場が好きなので、回りながら海の景色も楽しんでますよ」と自他ともに認める旅人ゴルファーならではの感想も。実は川村選手は三重県出身だが、福井工大福井高が母校で3年の時(2011年)にQTに挑戦、19位に入ってプロ宣言。翌13年に賞金シードを獲得し、20歳で国内ツアー優勝を飾ってからは欧州ツアーが主戦場で活躍している。久しぶりの日本での戦い、残りは7月17日からの北陸オープン(呉羽CCで開催)など僅かで、その後はまたヨーロッパに戻る予定とか。33歳。(写真右が川村選手。3R 比嘉選手、織田選手と)

 

 

<会場フォト>