中部グランドシニア本戦 成績表、速報記事を掲載

2022.09.09

2022年度(第50回)中部グランドシニアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2022年9月9日(金)

会場/三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コース

 

成績表(PDF)

 

 

第50回中部グランドシニアゴルフ選手権競技
2022年9月9日(金)
会場/三甲ゴルフ倶楽部谷汲コース  6126yd、Par 72
参加人数/119名(うち欠場15名)
天候/雨のち曇り時々晴れ

 

73歳の髙木清美選手(三甲GC谷汲)が

地の利も生かし、73で初優勝。

 

78ストロークまでの14人に日本グランドシニア出場権。

70歳以上に出場権のある中部グランドシニア、その第50回大会が岐阜県の三甲ゴルフ倶楽部谷汲コースで開催された。今日は朝の豪雨によるコースコンディション不良のため、スタート時間を2時間遅らせることを決定。第1組のスタートはアウト、インともに午前9時30分となった。
早朝から会場に集まっていた選手たちは、クラブハウスや練習場などでスタートまでの時間を過ごした。

 

一面水浸し状態になっていたコースは、コース管理や競技委員によってきれいに整備された。
青空が広がり始めると、谷汲コースの緑色の鮮やかさが際立つ中、選手たちも優勝を目指し、気合の第1打を放っていった。ただ、気温も上昇すると同時に、蒸し暑さも増していった。

 

競技は順調に進行し、13時53分にインの第1組がホールアウトしてきた。
すると、この組の髙木清美選手(三甲GC谷汲)が1オーバー73でホールアウト。結局、このスコアが優勝スコアとなったのだ。髙木選手は、最後までハウスにとどまることとなったが、嬉しい初優勝であり、ホームコースでもあり、クラブ関係者からも大いに祝福された。

 

2位には74をマークした小川竹男選手(涼仙GC)、3位は75の水野憲治選手(加茂GC)、4位は76で田中鋭郎選手(富士C可児C)、溝口和茂選手(富士C可児C)、近広選手(グランディ浜名湖GC)の3人が入り、表彰された。

また、78ストロークまでの14人に、日本グランドシニアゴルフ選手権競技(11月10〜11日に香川県の鮎滝カントリークラブで開催)への出場権が与えられた。


 

<インタビュー> 

 

優勝
髙木清美選手(三甲GC谷汲) 73=35、38

インの第1組でスタートした髙木選手は、13番(162yd、パー3)と15番(328yd、パー4)をボギーとし折り返す。後半に入り、1番(501yd、パー5)で2メートル強、5番(359yd、パー4)では3メートル強のバーディパットを沈めてイーブンに戻した。が、最終9番で残り60ヤードの3打目を奥につけてしまいボギー、1オーバーでホールアウトした。「残念だったのは、前半の15番です。60センチにつけて、お先に、をしたら外してしまった。あのパーパットは決めたかったです。でも、今日は上出来ですよ」とアテスト直後に話してくれた。そして、ホールアウトから実に2時間以上をハウス内で過ごして待った。73を上回る選手が現れるのか、プレーオフの可能性もあったが、最終組がホールアウトし、髙木選手の初優勝が決まった。
会場となった三甲GC谷汲コースをホームとする髙木選手だけに、コースの攻略法には詳しい。「ここは花道が狭いし、ミドルコースは長い。だから、今日はドライバーのところも3Wを使い、気持ちを抑えて打ちました」と地の利も功を奏した。
岐阜県グランドシニア優勝をはじめ県連競技は上位常連だが、CGA主催競技では初勝利となった。また、ホームの谷汲コースのシニアチャンピオン杯を2014年から5度制しており、今年も決勝戦まで残っていて、6度目のタイトルに王手がかかっている。「僕の中では、60歳近い時に岐阜関CCで行われた中部アマチュアで4日間戦うことができたのがいちばんの誇りです」と笑う73歳。日本グランドシニアは初めての出場となる。

 

2位
小川竹男選手(涼仙GC) 74=37、37

最終組から一つ前、インからスタートした75歳の小川選手が2オーバーで上がり、2位に食い込んだ。堂々のエージシュート達成だが、本人は「今では数えていないよ」というほど常に達成していて感激はさほどない。そんな小川選手の今日は、前半は18番のロングで寄せワンが入らずボギー、後半は4番であわやホールインワンのカップ10センチにつけバーディとするも、7番のショートで左に外し、寄せたが3パットのダブルボギーを叩いた。「パーオンが多かったけど、バーディパットもたくさん外しましたね。キャディーさんがうまくラインを読んでくれたのに惜しかったです。実は昨日、練習ラウンドの後、パッティングの練習を2時間したんですよ。その甲斐あって、速さに慣れたのが良かった。ショットは、120ヤードほどの距離をAWとGAPでうまく寄せられました」と内容を振り返った。小川選手はグランドシニアルーキーだった2016年大会で優勝している。日本グランドシニアは3回目の出場となる。

 

3位
水野憲治選手(加茂GC) 75=39、36

アウトからスタートし、3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーだった。「後半の11番で第2打がバンカーに刺さってしまい、アンプレヤブルとしてダブルボギーになったんです。でも、そこで気持ちが切り替わった。次の12番、14番、16番と3つバーディが取れました」と水野選手。首位と2打差の3位入賞を心から喜んだ。というのも、先週の中部ミッドシニアまではパッティングがイップス気味で「なんともならなかった」のだと言う。ところが、1日目の帰り際に、ちょっとしたアドバイスをもらって試みたところ、嘘のように戻ったのだとか。「気づかせてくれたのは記者の児玉さんですが、感謝です。ゴルフは気持ちだとつくづく思いますね。調子こいてもダメだし、守ってばかりもダメだしね」とニコニコ話す。日本グランドシニアは2回目の出場となる72歳。

 

4位
田中鋭郎選手(富士C可児C) 76=41、36

前半のアウトは5ボギー、後半は「パープレーならチャンスがあるかも」と2バーディ、1ボギーでまとめた。「最後まで諦めないでプレーできて良かった」とホッと胸をなでおろした田中選手は74歳。「今日いちばん良かったのは18番のロング。160ヤード残ったサードが乗ってピン3メートルについて、キャディーさんと真剣に読んだんだよ。1カップ切れるフックラインという読みが当たって打てた。あのバーディが全て」と嬉しそう。日本グランドシニアは3回目の出場になる。
ちなみに、2位になった水野選手は瀬戸高校の2年後輩なのだとか。

 

4位
溝口和茂選手(富士C可児C) 76=41、35

インからスタートし、11番でベタピンにつけバーディ奪取、残りをオールパーで折り返した。「ほぼパーオンで、今日は調子がいいなあと思いました」と振り返った溝口選手は、後半に入ると調子を狂わせた。4番のショートで右にシャンクしOBと3パットでトリプルボギーを叩くと、5番、6番も連続ボギーとした。「前半が良かったので、後半に攻めようとしたのが仇になった。でも、4位に入れてすごく嬉しいです」。2017年に日本ミッドシニアに出場している。71歳。「日本グランドシニアは初なので、今から楽しみです!!」

 

4位
近広選手(グランディ浜名湖GC) 76=38、38

アウトからのスタートで前半に2バーディ、後半に1バーディを奪った。「おはようバーディの後、2番でボギー、3番では左に曲げて深いラフに入ってしまい、うまく出せずにトリプルボギーにしました。今日はショットがダメで、パッティングもあまり良くなかったんですが、いいところで入ってくれたのが良かったと思います。実はドライバーは先週の涼仙GCですごく良かったのに、全くダメになってしまい、なんでだろうといろいろ考えながら回ってました。で、残り3ホールになって、ようやく思い出して、そこからいいショットが出ました」とホッとした様子の近選手。ゴルフ歴は40年ほど。70歳を過ぎたら、試合も多くなって忙しいと笑顔の72歳。グランディ浜名湖GCではインタークラブの監督を務める。

 

 

<会場フォトギャラリー>