中部ミッドアマチュア 2R成績表、速報記事を掲載しました

2021.10.08

2021年度(第10回)中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2021年10月7日(木)、8日(金)

会場/南山カントリークラブ

 

第2日成績表を掲載しました。

 

第2日成績表(PDF)

 

 

浅野高浩選手(青山高原CC)が5位タイから逆転、初優勝

通算150ストロークまでの13人に日本ミッドアマ出場権

 

 

第10回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2021年10月7日(木)8日(金)
会場/南山カントリークラブ 7051yd Par72
参加人数/2日目92名(うち欠場1名)
天候/第1日 曇り時々晴れ、2日目 晴れ

 

青空が広がった美しい緑一面の南山カントリークラブで、第10回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技が終了した。83ストロークまでの92人が出場した決勝ラウンドは、首位の3アンダー、小出直哉選手(貞宝CC)から70台の選手が63人もひしめき合う混戦で、優勝もさることながら日本ミッドアマ出場権の13人枠も熾烈になるだろうと予想された。

 

最終組は、3アンダーの小出選手と1アンダーの吉田宰治選手(魚津国際CC)、見﨑和也選手(品野台CC)、源野智紀選手(朱鷺の台CC)の3人。一つ前の組に、イーブンパーの山本幸広選手(名古屋グリーンCC)、浅野高浩選手(青山高原CC)、増田和茂選手(タートルエースGC)の3人と、1オーバーの榊原吉規選手(知多CC)がいた。

 

最終組は1番を手堅く全員がパーセーブ。皆、危なげないスタートだった。スコアが動いたのは2番で、源野選手がバーディを奪って、通算2アンダーとする。ここから、4人のショットやパッティングが少しずつ乱れ始める。3番から毎ホール、誰かがボギーを叩くようなペースで、6番のロングでは4人全員がボギーを叩いてしまう。結局、前半を終え、小出選手39(通算イーブン)、源野選手37(通算イーブン)、吉田選手39(通算2オーバー)、見﨑選手38(通算2オーバー)。この時点で、首位は小出選手と源野選手、そして、一つ前の浅野選手と増田選手も通算イーブンパーで4人が並ぶ混戦状態だった。

初日を4オーバー27位タイでスタートした前回チャンピオン、木田正彦選手(名張CC)が前半を1アンダー35で回り、通算3オーバーまで追い上げてきていた。

 

フェアウェイの狭さや、井上誠一氏特有の柔らかな曲線を描くレイアウトは、第1打を必ずしもドライバーで攻める戦略とはいかない。選手たちも右や左の林に入れたり、目の前に大きな松が立ちはだかったり、グリーン上では決勝ラウンドにふさわしいピンポジションにも手を焼いたようだった。

 

次々とホールアウトする選手たちの注目は、日本ミッドアマのカットラインだ。初日のスコアがハイレベルだったために、インスタートの選手にもチャンスはあるわけで、通算153でホールアウトする選手たちも試合の終盤まで可能性を残していた。

 

前半を35で回った木田選手は、後半もイーブンパーとして71、通算3オーバー、147でホールアウトした。この時点で、首位に立つ。そして、このスコアを破る選手が現れたのは、そこからさらに5組後ろ、最終組一つ前の組だった。「5位までに入れたらいいな」と話した木田選手だったが、最終的には首位と3打差の4位タイ入賞だった。

 

そして、優勝争いは、最後の2組となった。首位タイで折り返した浅野選手が後半も順調にプレーを続けた。最終18番で第2打をピン左2メートルにつけたが入らずパーとし、通算イーブンパーでホールアウトした時、2位は最終組の見﨑選手で2打差がついていた。見﨑選手は最終18番でバーディを奪ったが、1打足りず。浅野選手の初優勝が決まった。
浅野選手は、三重県の青山高原CCの支配人で、クラブ再建のために千葉県からやってきて10年目を迎える45歳。中部ミッドアマは初めての参加だった。現役の支配人が優勝するのはCGA主催競技では初めてのこととなる。

 

通算150ストロークまでの13人が、11月7・8日(木・金)に岐阜県・スプリングフィールドゴルフクラブで開催される日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の出場権を獲得した。
初日首位の小出選手は6位タイの通算148。55歳以上のシニア世代は、木田選手と横山浩康選手(ローモンドCC)の2人。
 

 

<インタビュー>


優勝
浅野高浩選手(青山高原CC) 144=72、72(36、36)

中部ミッドアマの優勝は今年も最終組でなく、その1つ前の組から現れた。
初日をイーブンパーでスタートした浅野選手は、前半の3番で左へ曲げてしまいボギーが先行するも、5番で165ヤードの第2打を7番アイアンで3ヤードにつけバーディとして、イーブンで折り返した。後半、左ドッグレッグの11番で完璧なドライバーを打った後、「よし、行くぞ」と9番アイアンで狙いに行ったのが左のバンカーにつかまりボギーとしたが、16番でバーディを取り、イーブンにした。「11番のボギーもそうですが、がっつきすぎるのはダメですね(笑)特にここは、練習ラウンドで初めてきて、難しいなあと思いました。刻まないといけないホールがありますから。この2日間は良くできたと思います」と話す浅野選手は45歳。千葉県の出身で、大学卒業後に研修生をしていたが、3回プロテストを失敗して断念し、千葉県の加茂GCに勤務。その後、川田太三氏率いるT&Kに入ったことがきっかけで青山高原CCの支配人として単身赴任で10年目になる。これまで競技はパブリックの試合や内閣総理大臣杯社会人ゴルフ大会には出たというが、CGA主催競技は初めての出場だった。もちろん、日本ミッドアマも初出場となる。

 

2位
見﨑和也選手(品野台CC)  145=71、74(38、36)

前半は1バーディ、3ボギーでスコアを落としたが、後半は12番ショートでボギー、13番、14番も寄せワンでパーセーブしながら、18番でバーディ奪取した。「ショットの調子は2日間とも悪かったですが、アプローチとパットでなんとかスコアメイクした感じです。最後はバーディならプレーオフもあるかなと思いましたが、足りなかったですね。でも、目標としていたジャパン、5位以内が達成できました。3つ目の目標の優勝には届かなかったけど、前の組はわからないから仕方ないですね。やれることはしたかな」と見﨑選手。また、最終組の4人が全員ジャパンにいけるといいなと思い、声を掛け合ったり励ましたりしたとか。
勤務先の日本橋高島屋から競技の度に名古屋に戻ってくる。今月はクラブチャンピオン杯がある月で、明後日の日曜日はホームコースで戦う。35歳。日本ミッドアマは4回目の出場となる。

 

3位
増田和茂選手(タートルエースGC) 146=72、74(36、38)

「いいメンバーに恵まれて2日間ともいいゴルフができました。初めての日本ミッドアマにもいけるし、サイコーです」。48歳。

 

4位タイ
木田正彦選手(名張CC)  147=76、71(35、36)

前回チャンピオンの木田選手が初日27位と出遅れたが、2日目のベストスコアを叩き出して4位タイに浮上した。初日の木田選手は、インスタートの10番で、第1打を右へ曲げ、池にポチャリ。そこから出そうとして木に当たり、結局6オン2パットの8打。「わあ、これはダメだわ」と思ったそうだが、そこから起死回生の4バーディを奪取して前半をイーブンで折り返した。「後半にパットが合わず」4オーバーでフィンッシュした。そして、決勝の今日、「昨日の後半の反省をして、ショートしないパッティングを意識しました。それでも、時々打ちきれなかったり、返しが入らなかったりもしましたよ」と木田選手は振り返った。「ディフェンディングとしていいプレーができました」。今年は、右膝に水が溜まる症状が出ていて、かばいながらのプレーが続いている。それを完治させるために、試合数は減らしているが、この秋は、日本シニア、日本ミッドアマという大きな試合が待っている。ガンバ!!58歳!!

 

6位タイ
早川直希選手(スリーレイクスCC) 148=74、74(36、38)

「調子は良くなかったですけど、日本に行きたいという思いだけでプレーしていました。息子が東海中でゴルフ部に入ったので、親父として背中というか、見本になれたらいいなあと・・・。日本ミッドアマの出場権を得ることができてよかったです」45歳。

 

6位タイ
廣瀬淳一選手(中部国際GC)  148=73、75(39、36)

「初めての日本ミッドです。頑張ってきます!!」47歳。

 

6位タイ
榊原吉規選手(知多CC)  148=73、75(38、37)

日本ミッドアマは出場資格を得てから(当時は30歳以上だった)ほぼ毎年、今度で11回連続出場となる榊原選手。「内容は全くダメな2日間だったけど、日本ミッドに行けるので嬉しいです。シードが取れるように頑張ってきたいですね」。コロナ禍で店長を務めるゴルフショップは大忙しとなっており、この2日間も競技を終えた後に、仕事に戻っていた。

 

11位タイ
源野智紀選手(朱鷺の台CC) 150=71、79(37、42)

「13番で8打叩いたときは、もう落ちたなと思いましたけど、滑り込めてよかった〜」。源野選手は日本ミッドアマは4回目の出場となる。41歳。

 

<会場フォト>