中部女子アマチュア 3R 速報記事、インタビュー、会場フォト

2026.05.16

2026年度(第55回)中部女子アマチュアゴルフ選手権競技
2026年5月13日(水)・14日(木)・15日(金)
会場/呉羽カントリークラブ(立山コース) 6334yd Par71
参加人数/130名(うち欠場1名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ、3R 曇りのち晴れ

 

伊藤せあら選手(東名古屋CC)がリードを守り、

通算9アンダーで優勝。初の中部女王に。

 

 

第55回中部女子アマチュアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドが終了した。会場の呉羽カントリークラブ(立山コース)は朝から曇り空、風も冷たく感じられた。午後になり陽射しが届き始めると風も強くなった。

 

通算158ストロークまでの82人が出場した決勝ラウンドは7時30分にティーオフ。各選手は優勝および日本女子アマチュア出場権を目指した。84人の平均年齢は17.4歳。その内訳は小学生2人、中学生10人、高校生29人、大学生以上が41人。また、21歳以下は80人、23歳と24歳が1人ずつだった。

 

通算7アンダーの伊藤せあら選手(東名古屋CC)、通算3アンダーの山本瑠奈選手(スリーレイクスCC)、通算イーブンパーの稲葉千乃選手(GCツインフィールズ)、通算1オーバーの信藤希選手(JGAジュニア会員)の最終組は9時にティーオフし、4人ともにナイスショットを繰り出していった。1番パー4は全員がパーセーブする。2番パー3で山本選手と稲葉選手がバーディを奪い、伊藤選手がボギーとしてスコアが動き始めると、毎ホールに誰かがバーディを取る展開で、首位の伊藤選手を追い上げる気配が感じられた。だが、伊藤選手も4番パー4でバウンスバック、さらに8番パー3で1メートル、9番パー5も2メートルにつけて連続バーディを奪って通算9アンダーで首位をキープして前半を終えた。この時点で、2位は山本選手で通算5アンダー、3位に通算2アンダーの稲葉選手、4位には通算イーブンパーの信藤選手と一つ前の組の清水莉理選手(JGAジュニア会員)の2人が続いた。

 

2位と4打差をつけた伊藤選手はショットもパットも安定感が光っており、後半もそのまま独走を続けると思われた。しかし、後半は接戦の展開になった。11番パー4で伊藤選手がボギーを打ち通算8アンダーに。一方、山本選手が12番パー4と13番パー4を連続バーディを奪い、一気にその差が1打になり、同時に優勝争いもこの2人に絞られた。そして、2人が1打差のまま迎えた最終18番パー5。伊藤選手はピンの上2メートルに3オン、山本選手は第3打をグリーン左にこぼす。チップインを狙った山本選手のアプローチだったが、ピンを大きくオーバー。それでも返しの5メートルをしっかりと沈めてパーセーブした。ほぼ優勝を確実にした伊藤選手はバーディパットをさらりと決めて、通算9アンダーに伸ばし、初の中部女子アマのタイトルに花を添えた。
伊藤選手はルネサンス豊田高3年の17歳。CGA主催競技は初めての優勝に「本当に嬉しいです。日本女子アマでも優勝を狙って頑張りたい。今年はプロテストを受けるので合格を目指します」と笑顔が弾けた。

 

 

<成績>

優勝 伊藤せあら(東名古屋CC)   204=69、66、69(34、35)
2位 山本瑠奈(スリーレイクスCC) 206=70、69、67(34、33)
3位 稲葉千乃(GCツインフィールズ)210=70、72、68(34、34)
4位 玉城豪華(中部学生ゴルフ連盟) 214=72、73、69(37、32)
5位 勝見莉衣(金沢CC)      215=71、74、70(37、33)
5位 平山心暖(養老CC)      215=72、72、71(35、36)
5位 信藤希(JGAジュニア会員)   215=71、72、72(35、37)
 


 

3日間の競技を終え、通算219ストロークまでの15人が日本女子アマチュアの出場権を獲得した。2026年度(第67回)日本女子アマチュアゴルフ選手権競技Presented by カープレミアは6月16日(火)〜19日(金)に北海道ブルックスカントリークラブで開催される。
なお、出場権を獲得した15人のうち高校生は1年生1人、3年生5人の計6人、大学生は1年生1人、2年生1人、3年生1人、4年生3人の計6人、さらに19歳、20歳、24歳が各1人だった。

 

 

<インタビュー> 

 

「17番まで並んでいると思ってた」
優勝
伊藤せあら選手(東名古屋CC・ルネサンス豊田高3年) 204=69、66、69(34、35)

2日目に6バーディ、1ボギーの66をマークして一気に首位に立った伊藤選手は、「勝つことを考えないでスタートしました。緊張はなかったです」と終始リラックスしたプレーを続けた。前半を終えて2位と4打差のままで、このまま独走を続けるかと思われたが、後半は2位の山本選手の追い上げで13番を終えて1打差まで迫られた。その後、伊藤選手は14番パー4で6メートルの下フックラインを沈めて2打差としたが、続く15番パー3で1オン3パットのボギーを叩き、またも1打差となったのだった。だが、本人はどう勘違いしたのか、「17番が終わるまで並んでいると思ってました。18番に入る時に、2打差あるんだよって言われて、あー、リードしているんだと知りました」と教えてくれた。が、実際は誤情報で18番を迎えたことになる。
その18番パー5。伊藤選手の第3打は121ヤード、9番アイアンでピンの奥2メートルにつけてギャラリーの大拍手を受けた。この時点で優勝は濃厚となった。そして、山本選手のパーセーブを見届けた後、下りフックラインのウイニングパットを、伊藤選手は実にあっさりと沈めた。
伊藤選手のプレーは見ていて心地よいほど早い。ショットもパッティングも構えたらすぐに打つのだが、それは小さい頃から変わらない。「今日はいいゴルフだった?」の質問に「ううん、それほどでも。だって、ボギー叩いたもん」とケラケラ笑う。今は兵庫県の小野市を拠点に、青木翔コーチに師事している。CGA主催競技の初優勝を手にして臨む日本女子アマチュアにも期待がかかる。「日本女子アマで優勝できたら、プロテストを1次から受けなくていいので狙います。プロテストは1発で受かりたい」。そう言って、またケラケラと笑う明るさ全開のせあらちゃんだった。

 

2位
山本瑠奈選手(スリーレイクスCC・日大4年) 206=70、69、67(34、33)

首位と4打差の2位からスタートした山本選手は、昨日まで曲がっていたというドライバーショットがほぼフェアウェイキープ。飛距離250−260ヤードという圧倒的な飛距離で最終組の中で常に一番前に出ていた。前半を終えて首位とは4打差のままだったが、後半に追い上げた。12番、13番で連続バーディを奪い、この時点で伊藤選手に1打差まで迫った。その後も順調にパーセーブしたが唯一のミスは、最終18番パー5の3打目だった。「ダフってしまって低い球になっちゃいました」と反省した球はグリーン左にこぼれ、アプローチもピンを5メートルオーバーし、絶体絶命の状態となった。それでも返しをしっかりと沈めてパーセーブ。18ホールを4バーディ、ノーボギーで終えた。
「今日は文句なしです。(2位になったのは)しょうがないって感じです。惜しかったとすれば、セカンドでもう少しつけられたらよかった、ベタピンがなかったですから。それより、せあらちゃんがすごかった」と2位もやむなしの山本選手は笑顔。日本女子アマチュアで上位を狙う、そして、これから開催される関東学生で日本女子学生出場権の獲得、さらにプロテストへ目を向けた。

 

3位
稲葉千乃選手(GCツインフィールズ・福井工大4年) 210=70、72、68(34、34)

2日目までティーショットが曲がっていると嘆いていた稲葉選手だったが、最終日はほぼフェアウェイを捉えるナイスショットだった。「昨日の練習で動画を撮って悪いところを見つけました。でも、バーディチャンスも多かったですが、あと一筋違っていた。最後の17番、18番でバーディが獲れたのは良かったです。最終日に伸ばすことができたのは自信になりました」。4バーディ、1ボギーで回った内容を評価しつつも悔しさは残った。次は日本女子アマチュアで、そしてプロテストでリベンジを果たしたいところ。

 

4位
玉城豪華選手(中部学生ゴルフ連盟・中部学院大1年) 214=72、73、69(37、32)


3オーバー10位タイからスタートした玉城選手「今日はショットが良かった」と5バーディ、3ボギーの69ストロークをマークし、4位入賞まで浮上し、初の日本女子アマチュア出場権を得た。沖縄県からこの春に中部学院大に進学した。この4月にステップ・アップ・ツア「フンドーキンレディス」でプロ初優勝した荒川怜郁選手を追いかけての入学だった。「怜郁おねえちゃんが大好きで、同じ道を行きたいとこっちに来ました(笑)」。周りも明るくしてくれそうな笑顔が印象的な18歳。

 

5位
勝見莉衣選手(金沢CC・朝日大2年) 215=71、74、70(37、33)

スタートの1番パー4でダブルボギーとしたが、その後3バーディを奪って、1アンダーでホールアウト。昨年に続く日本女子アマチュア出場権を得た。

 

5位
平山心暖選手(養老CC・ルネサンス豊田高3年) 215=72、72、71(35、36)

最終日は3バーディ、3ボギーだった。「ショットもパッティングも悪くて辛かった。特にパットが入りませんでした。日本女子アマで頑張ります!!」

 

5位
信藤希選手(JGAジュニア会員・福井工大福井高3年) 215=71、72、72(35、37)

最終組で回り、4バーディ、5ボギーだった。前日に課題としたパッティングは長く残したパーパットを決め切る一方で、3メートルほどのバーディパットを外してしまうなど思い描くプレーはできなかったようだ。

 

 

<会場フォト>