中部女子グランドシニア 成績表、速報記事、日本女子グランド出場者、会場フォト掲載

2025.06.04

2025年度(第11回)中部女子グランドシニアゴルフ選手権競技

開催日/2025年6月4日(水)

会場/グレイスヒルズカントリー倶楽部

 

成績表(PDF)

 

第11回中部女子グランドシニアゴルフ選手権競技
2025年6月4日(水)
会場/グレイスヒルズカントリー倶楽部 5346yd、Par72
参加人数/108名(うち欠場5名)
天候/晴れ

 

岩佐洋子選手(セントクリークCC)が3年ぶり2度目の優勝。

81ストロークまでの16人が日本女子グランドシニアの出場権を獲得。


第11回中部女子グランドシニアゴルフ選手権競技が終了した。昨日の雨が上がり、朝から青空が見えたグレイスヒルズカントリー倶楽部。7時30分のスタート時はひんやりしていたが、徐々に気温も上がり、25度の真夏日に達した。ただ、風も吹き始めたこともあり選手たちには程よい日和だったようだ。

 

グリーンコンディションはスティンプ10.3、コンパクション23.0、刈り高3.8ミリ。ホールロケーションの厳しいホールではピンの上につけてしまうとかなり速かった。

 

競技はすこぶる順調で、第1組は11時43分にホールアウト。その組の高橋ちとみ選手(ローモンドCC)が81ストロークをマークし、ひとつの指標となった。競技中盤になり、ベテランの岩佐洋子選手(セントクリークCC)が76ストロークをマークし、首位に立つ。続いて、77ストロークで嘉田チカ選手(榊原GC)と鈴木裕美選手(ザ・トラディションGC)がインとアウトから上がってきた。その後、70台をマークする選手が次々と現れたものの上位3人を脅かす選手は現れず、優勝は岩佐選手、2022年にスプリングフィールドCCで開催された第8回大会以来3年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

 

競技の結果、日本女子グランドシニアの出場権16人のカットラインは徐々にアップ。最終的には、81ストロークのマッチングスコアカードにより決定された。1組スタートの高橋選手は長らく待っていたが、残念ながら出場権を得ることはできなかった。また、ディフェンディングチャンピオンの岡村泰子選手(岐阜CC)も81ストロークのマッチングで落選となった。

◆今大会の出場者103人の内訳は、70代14人、60代81人、59歳8人であり、今年60歳のルーキーは12人だった。日本女子グランドシニアゴルフ選手権競技の開催は選手たちの励みになっていると思われる。

 

◆成績

優勝 岩佐洋子(セントクリークCC)   76=37、39
2位 鈴木裕美(ザ・トラディションGC) 77=39、38
3位 嘉田チカ(榊原GC)        77=37、40

 

◆日本女子グランドシニアへ16人

81ストロークまでの16人が日本女子グランドシニアゴルフ選手権競技の出場権を獲得した。タイが生じたため、マッチングスコアカード方式により順位を決定した。第2回日本女子グランドシニア選手権競技は11月6・7日(木・金)に兵庫県の千刈カンツリー倶楽部で開催される。

<インタビュー>

 

優勝
岩佐洋子 選手(セントクリークCC) 76=37、39


インからスタートした岩佐選手は、前半11番、12番で連続ボギー、18番も3パットのボギーを打った。後半は7番でピンの奥に乗せたがバーディパットを外しての3パットボギーだった。「今日は、もう我慢の1日でした。13番のパー5もアプローチで寄せてパーだし、後半はパーセーブを必死にしてました。ロングで1メートルにつけても外してしまってパーとか。グリーンの速さもあるけど、パッティングは良くなかった。それに、この間まで良かったドライバーが曲がってばかりで、良くなかったわ」と振り返った。かつて日本スポーツマスターズ愛知県代表で個人優勝の経験もある岩佐選手も68歳。ご家族の介護などでゴルフを離れていた時期もあった。そして、昨年愛犬が亡くなってからは、ゴルフの練習時間を増やしたそうだ。「今年は上向きな感じになってきた。でも試合はほとんど出てなくて、2月の愛知県民大会以来2回目の競技です。これからもっと練習して、日本で頑張りたいですね(笑)」

 

2位
鈴木裕美 選手(ザ・トラディションGC) 77=39、38


アウトからのスタートで、いきなりボギー発進。前半3ボギー、後半2ボギー、バーディは取れなかった。「ドライバーが曲がる、当たらないとひどく、セカンドでよく使った8番アイアンも左右に散っていて大変でした。もう、我慢の連続。でもね、同じ組の人がアプローチで寄せていくゴルフを上手にしていて、私も頑張りました」という鈴木選手は、本来は飛ばして、乗せて、楽にパーを取るゴルフスタイル。それが乗っていかないとなると、ストレスも相当だったと思われる。「去年の日本女子グランドで反省して、寄せの練習をいっぱいしています(笑)」ゴルフ歴は40年ほど、グランドシニア2年目の62歳。

 

3位
嘉田チカ 選手(榊原GC) 77=37、40


インからスタートして前半を1バーディ、5ボギーで折り返すと、後半は1ボギーで耐えた。「自分でもびっくり。すごく嬉しいです」と好スコアに驚きを隠せなかった嘉田選手。「前半のバーディは13番パー5で15メートルの長いパットが入っちゃった。今日は寄せワンが上手くできた、に尽きます。前半のボギーも微妙な距離が入ったし、パッティングのおかげかな」と我慢のゴルフができたことを喜んだ。ゴルフ歴20年ほど、中部女子ゴルフ研修競技会のメンバーだが、この冬にノロウイルスやらぎっくり腰、転んで怪我やら何にかとトラブル続きでまともに練習もできず、全く結果が出ていなかった。ドライバー飛距離が130ヤードほどという嘉田選手は「セカンドが180とか190とか残るからアプローチとパットで拾うしかないんですが、ほんとに今日は上手くできました」とグランドシニアルーキーでの入賞に目を細めた。

 

4位 菊川由美子 選手(CRC白山ヴィレッジ) 78=39、39


「リベンジができました!」と嬉しそうな第一声だった菊川選手。リベンジとは、先月9日にこのグレイスヒルズCCで開催された三重県女子オープンの90ストロークを払拭できたことだった。「インから出てバーディは16番と5番、どちらもロングでした。ショットが良かった」。日本女子グランドシニアは昨年に続き2度目の出場となる。

 

4位 神谷紀子 選手(春日井CC)  78=39、39


インスタートでバーディは後半の2番で長いパットを沈めることができた。「今日はスイングのリズムだけを考えて回りました。ずっと調子が悪くて、70台を出すことができなかったので、このスコアは嬉しい。自信が取り戻せた感じがします!!」50歳すぎてからゴルフを始めた62歳。昨年は1打足りずに逃した日本女子グランドに初出場する。

 

6位 高村多美子 選手(知多CC)  79=40、39


日本女子グランドシニアは初出場となる。

 

6位 花井正子 選手(新南愛知CC)  79=39、40


「インスタートで、バーディゼロでした。最後の9番で1メートルのパーパットをはずしてしまって残念でした。でもね、4番(311ヤード、パー4)で左に行きすぎて、10ヤードのアプローチが残ったんですが、打ち上げショットがすごく上手くできた。今日はあれができたから、まあ良かったかな」。

 

6位 堀田裕美子 選手(東名古屋CC)  79=38、41


日本女子グランドシニアは初出場となる。

 

9位 佐々木賢恵 選手(ローモンドCC)  80=40、40


バーディは13番パー5で1メートルを沈めた1つだけだった。「セカンドとグリーン周りが良かった」と話した佐々木選手は、昨年の第1回日本女子グランドシニアに出場し、三木逸子選手のマーカーになったのだとか。「有名な方のマーカーで、緊張しすぎてスコアを書く手が震えちゃって。自分のゴルフは無茶苦茶でしたが、いい経験をさせてもらえました」と教えてくれた。

 

9位 大川淳子 選手(グリーンヒル瑞浪GC)  80=40、40


今大会が2度目の出場で、初の日本女子グランドシニア出場権を獲得した。

 

9位 石黒聖美 選手(GCゴールドウイン)  80=40、40


「ここで初ラウンドだったので、キャディーさんが頼りでした。攻め方も教えてもらって、その通りに打っていったら、うまくいきました」と、競技で初の80ストロークを喜んだ。ゴルフ歴は20年くらいという60歳。

 

9位 朝比奈加奈子 選手(平尾CC)  80=39、41


グランドルーキーで、日本女子グランドシニア出場権を獲得。

 

9位 林美絵 選手(名四CC)  80=39、41


日本女子グランドシニアは昨年に次いで2度目の出場となる。

 

9位 内田宏枝 選手(四日市CC)  80=39、41


アウトからスタートし、6番(118ヤード、パー3)でホールインワンを逃す15センチにつけバーディを奪取。「バーディはその一つだけでしたけど、今日は今年4回目のラウンドなので良かったです」と言う内田選手は、実は今年の2月28日に左膝の手術を受けて3週間の入院、まだ3ヶ月しか経っていないのだ。「今日はクラブを振り回すことを少し控えめにしたことで、曲がらなかった。それが結果スコアにつながったかな」。日本女子グランド出場者の最年長となる69歳。

 

15位 末江里子 選手(レイク浜松CC)  81=43、38


マッチングスコアカードにより、日本女子グランドシニア出場権を獲得した。

 

15位 吉田真弓 選手(名四CC)  81=42、39


マッチングスコアカードにより最後の一人に滑り込んだ。日本女子グランドシニアは初出場となる。
 

 

<会場フォトギャラリー>