中部女子シニア 2R成績表、速報記事を掲載しました

2022.06.01

2022年度(第21回)中部女子シニアゴルフ選手権競技

開催日/2022年5月31日(火)・6月1日(水)

会場/ナガシマカントリークラブ(北・南コース)

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第21回中部女子シニアゴルフ選手権競技
2022年5月31日(火)・6月1日(水)
会場/ナガシマカントリークラブ(北・南コース) 5878yd、Par73
参加人数/123名(うち欠場5名)
天候/1R 雨のち晴れ、2R 晴れ

 

栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)が2連覇達成。

今日のベストスコア73で逆転、2位に4打差の圧勝。

 
中部女子シニアゴルフ選手権競技は、朝から好天に恵まれた三重県のナガシマカントリークラブで決勝ラウンドが開催された。昨日の予選ラウンドで95ストロークまでの80人が、優勝と日本女子シニアゴルフ選手権競技の出場権を目指した。

 

昨日ただ1人の70台で首位の川口啓子選手(さなげCC)、80で2位タイの宮下奈美選手(フォレスト芸濃GC)、岡部るみ子選手(岐阜本巣CC)の最終組は、出だしの1番で全員がボギースタートとすると、その後も3人のうち2人がボギーを打ってしまう状況が続いた。今日のアウトコースはとりわけピンポジションが難しかったようで、アプローチで寄せるにも落とし所を間違えるとピンから離れていくことも多々あった。

 

流れの悪い最終組だったが、首位スタートの川口選手は4打落として通算10オーバーとなった6番(パー5)から素晴らしい3連続バーディを奪取し、通算7オーバーまで戻して前半を終えた。

 

前半を終え、首位は通算7オーバーで、最終組の川口選手とひとつ前の組の栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)が並んだ。8オーバー4位タイからスタートしていた栗原選手は前半を2バーディ、1ボギーとして1打縮めていたのだ。続く選手は通算10オーバーの岡村泰子選手(岐阜CC)、通算14オーバーの岡部選手と吉川美香選手(松阪CC)だったが、後半に入ると、優勝の行方は川口、栗原両選手にほぼ絞られた。

 

ひとつ前をゆく栗原選手が10番(345yd、パー4)と12番(477yd、パー5)をボギーとし通算9オーバーに落とした時、川口選手は10番でボギー、11番(132yd、パー3)でダブルボギーを叩いて通算10オーバーとして栗原選手が1打リードした。14番(141yd、パー3)で栗原選手は3.5メートルのバーディパットを沈め、通算8オーバーに戻す。一方、川口選手は13番(312yd、パー4)でボギーとなり、その差は3打に開いた。栗原選手が優勝に近くなった。その後、栗原選手は15番でボギーとするも17番で3メートルのバーディパットをしっかりと決めて優勝を引き寄せた。最終18番(301yd、パー4)でピン手前左下から安全に2パットのパーで締め、通算8オーバーとして、栗原選手が昨年に続く連覇を達成した。川口選手は通算12オーバーで2位フィニッシュした。

 

「今回は連覇を目指してきたので、がんばります」とスタート前に語っていた栗原選手は、「自分に気合を入れるつもりでビッグマウスしたけど、本当に勝てて嬉しい」と笑顔がこぼれた。

 


 
 

★日本女子シニアの出場者争いはやはりシビアなものになった。
 

日本女子シニア出場権を得た選手たち(14人中8人で表彰式後に撮影)

 

優勝の栗原選手、2位の川口選手に続き、3位は吉川美香選手(松阪CC)で、今日を79として通算15オーバーだった。そして、4位の通算17オーバーには、アウトの4組で30位タイからスタートし2オーバー75で回った中山光代選手(中仙道GC)、21位タイからスタートし77で回った花井正子選手(新南愛知CC)、9位タイからスタートし79で回った鈴木智子選手(岐阜関CC)の3人が入った。
また、日本女子シニアの出場権は通算22オーバーまでの14人が獲得した。同スコアでタイが生じたため、マッチンスコアカード方式により決定された。日本女子シニアゴルフ選手権競技は10月27日(木)・28日(金)に福岡県の伊都ゴルフ倶楽部で開催される。

 

 

<インタビュー>

 

優勝
「嬉しい連覇は、コーチのおかげです」
栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲) 154=81、73(36、37)


写真一番左が栗原選手。日本女子シニア獲得の選手と一緒に
 
有言実行で連覇を果たした栗原選手。4バーディ、4ボギーのイーブンパー73は今日のベストスコアだった。「今までここで回って、1番ホールでパーを取ったことがなかったんですが、今日は初めてパーが取れました。後半に並んでいたのは知っていて、ボギーを2つ打っちゃったので、14番のショートは3.5メートルだったけど、絶対に入れなきゃいけないと思いました。入って良かった。8番のバーディは段の上から3メートルくらいでした」と見えない敵を意識しつつ、決めるところで決めた栗原選手だったが、実は3週間前の三重県女子オープン(近鉄賢島CCで開催)と、2週間前の中部女子アマ(芦原GCで開催)では絶不調だった。「ショットがよくなくて、あれこれ考えながら修正していたんですが、そのうちにクラブをどう上げるかもわからなくなるくらいで、同時にパッティングもダメになっちゃってました。それで、先生の江﨑大樹プロに見てもらいました。昔からの悪い癖が出ていたみたいで、おかげで70%くらい戻りました。コーチに感謝です」と復調への経過を教えてくれた。
栗原選手はすでに日本女子シニアのシードを持っているが、「連覇したい」想いをナイスプレーで叶えた。次は日本のタイトルに向けて、全力を尽くす。

 

2位
鮮やかだった3連続バーディ
川口啓子選手(さなげCC) 158=79、79(38、41)


 
首位スタートした川口選手はボギー発進でスコアを落とすも、6番から鮮やかに3連続バーディを決めた。とりわけ7番(343yd、パー4)では段の上からの5メートルがゆっくりと下り、コロンと入ったし、8番(128yd、パー3)でも5メートルほどの下りラインを決めた。ガッツポーズも飛び出して、勢いを取り戻したかに見えた。「こんな展開はいつもなんです。出だしが昔から苦手で、ボギーならいいなって感じ、どこかでバーディが来るだろうなあと思いながら回っていました。3連続は想定外で嬉しかったです。後半は、12番のロングでティーショットが良かったのに刻みを失敗しました。残り140ヤードにするつもりが170ヤードも残ってしまった。もう自分に腹が立って、池越えするぞーって自分に喝を入れました。池越えできてパーが取れたので良かったです。ラウンドしながら、あえて厳しいことをするのが自分流なのかなと思います。中部女子アマ研修会でここを回った時も難しかったですよ。最後の18番でバーディが取れたから、優勝は逃しましたが満足しています」。

 

 

<会場フォトギャラリー>