[2013]中部女子アマ 第2日成績表・記事

2013.05.31

平成25年度(第43回)
中部女子アマチュアゴルフ選手権競技
開催日/平成25年5月30日(木)、31日(金)
コース/春日井カントリークラブ(西コース)
参加人数/153名(内 棄権1名、欠場2名) 6309ヤード PAR72
天候/第1日 曇り 第2日 晴れ

第2日成績表・・・・・・button_report_result


【決勝日】

プレーオフの末、松田唯里選手が逆転優勝。

高校2年の新木葉月選手、栄冠にわずかに届かず

th_DSC_7373-1梅雨の合間、乾いた高気圧におおわれ、午前は眩いばかりの青空、午後になると強風となり選手のプレーを戸惑わせる一日でした。
「日本選手権」への切符を狙う決勝戦は153名から103名に絞られ、とくに日本女子アマチュア出場権を狙う1日目の上位選手は、まれにみる熾烈な戦いとなりました。
戦いの焦点は、いずれも10代と20代前半の若手選手で前半9ホールの時点では、通算4アンダーの新木葉月選手(グリーンヒル瑞浪・聖霊高2年)を松田唯里選手(芦原・福井工大1年生)が3ストローク差で追い、ショット、パットの安定度から2人はこのままホールアウトするのではという予想が関係者の間で広がっていました。この2人の他にトップと4打差の選手が5人いましたが、強風というコンディションでは上位に追いつくのは無理な状況でした。

ところが後半に入り、新木選手は10番でいきなりボギーを叩きました。すると最終組の一つ前を回る松田選手に12番、13番で連続バーディーが来ました。
風雲急を告げるとは、このことでしょうか。両者通算3アンダーのまま18番を迎え、松田選手が2mに2オン、バーディー外しのパーでホールアウト。最終組の新木選手もパーでプレーオフとなりました。
プレーオフは1ホール目で、松田選手が2オンのパー、新木選手が3オンでパーを逃しあっけない幕切れでした。

トップ争いは後半の松田選手の粘りと、新木選手の耐えるゴルフで緊張感のある戦いでしたが、3位以下は大きく崩れる選手が続出する乱高下の激しい展開でした。中でも1日目にトップタイの鈴木里緒美選手(美岳・クラーク記念国際高1年)は、残念ながら日本女子アマ出場権を逸してしまいました。
30歳以上の日本女子ミッド出場権争いは、吉川美香選手(松阪)が36位タイの女子ミッドトップ成績で出場権を獲得。他22名が選出されました。

●中部女子アマチュアゴルフ選手権 年齢層別選手分布
エントリー者合計 153名 → 決勝進出者合計 103名
(内訳)
中学生     エントリー 17名(欠席1名含む) → 決勝進出 14名
高校生     エントリー 36名   → 決勝進出 35名
~29歳     エントリー 30名(欠席1名含む) → 決勝進出 27名
30歳以上    エントリー 70名(棄権1名含む) → 決勝進出 27名

インタビュー=================================

プレーオフに負けなし。2年ぶり2回目の栄冠
松田唯里選手(芦原、福井工大1年) 141=72、69(35、34)
th_DSC_0853-11日目を72で、5位タイグループからスタートした松田選手が3バーディノーボギーの69でホールアウトし、新木葉月選手とのプレーオフへ。そして、1ホール目に決着をつけ、2年ぶり2回目の優勝を手にした。
「昨日のスコアで2オーバーマッチングがラインだったから、今日は油断できないなと思ってスタートしました」と松田選手。前半5番H(471Y、パー5)で4メートルのフックラインを入れてバーディとすると、9番H(406Y、パー4)で、ティーショットを左に引っ掛け、左足あがりの190Yを7Wでショット。それが「思い通りの球が出て」ナイスオン、パーをキープできた。「あのホールで、後半もいけるんじゃないかと思いました」。その思い通り、後半は12番H(475Y、パー5)、13番H(367Y、パー4)で連続バーディを決めて、新木選手に並んだのだ。「同組の土田選手と岩周選手がオンとオフを切り替えるのが上手で、それを見習ってやってみた。くずれずにすみました。よかった」。
松田選手のプレーオフは、2年前の中部女子アマで長田紫野香選手と、同じく2年前の中部ジュニアで鬼頭桜選手と、そして今回と、3回目で、そのいずれも勝利。「だからか、負ける気はしなかったんです」と松田選手。「でも、今回は調子も良くなかったし、勝ちに行くというよりも、15人に入る、くらいの気持ちだった。途中経過も、誰にも聞かないようにしていました。いつもは聞くんだけど、今日は自分に集中しようと思ったんで・・・。それでも、プレーオフに入った時は、勝ちたいと思いました。せっかく、この場所に立てたんだから、勝って帰ろうと」。th_DSC_7289-1そんな風に振り返った松田選手だが、この春から福井工大に入学、ゴルフ部ではただ一人の女子部員として、練習を続けている。「今は、ボールをたくさん打って、スイングのリズムを体にしみつけようとしています。筋肉をつけるために、トレーニングして食べて、をもっとしなきゃ」。中部女子アマという大きなタイトルを獲得して、予想外にも(?)ひとつの目標をクリアしてしまったから、次は日本女子アマに照準を切り替える、と笑った。

「くやしいです」と、2位の新木葉月選手 142=70、71(34、37)
th_DSC_0804-12アンダーでスタートした新木選手は、出だしの1番H(398Y、パー4)で第2打をサブグリーンに乗せ、そこからアプローチしたが、2パットのボギー。ところが、5番H、7番H、9番Hとバーディを決めて、前半を2アンダー、通算4アンダーで後半に臨んだ。10番Hでボギーをたたいたものの、あとはパーキープ。決して悪いゴルフではなかった。プレーオフも、きっと何ホールかいくだろうと予想されたが、勝負はわからないものである。新木選手の左ラフからの第2打はグリーン奥へ。それは、朝の方向と同じで、さらに奥へ突っ込んでしまった。「あのホールはなんか苦手なのと、多分、(アドレナリンが出てるから)いつもより飛ぶだろうと思って、番手を一つ下げたんですけど、飛んじゃいました」。伸び盛りの高校2年生は、安定したショットと、迷わないパッティングを武器に、初めての日本女子アマに挑戦する。


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日本女子アマへの出場権は上位15人に。
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2日間の競技を終え、熾烈なスコア争いの末、150ストロークのマッチングスコア形式で出場権を手にした15人が勢ぞろいしました。みんな、晴れ晴れとした笑顔で、本当にうれしそう!! 日本女子アマチュアゴルフ選手権競技は、6月25日(火)~29日(土)に岡山県・東児が丘マリンヒルズGCで開催される。(各選手・・・下記フォトアルバムをご覧ください)


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「わたしたち、日本女子ミッドアマに行ってきま~す」
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今日の決勝ラウンドの結果、30歳以上の選手で、172ストロークまでの22人が、11月21日(木)~22日(金)に兵庫県・三木GC(東・南コース)で開催される日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技への出場権を獲得した。表彰式の後に開かれたパーティに参加した選手たちが集まって、「イエ~~~イ!!」。ナイスプレーに拍手!!


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日本女子アマチュア出場資格を獲得した選手のみなさん